ULTIMERALD(緯度0 麻雀)
  作者: バニラ   2009年01月28日(水) 23時03分47秒公開   ジャンル:ファンタジー
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「ショウさん、今・・下のラウンジで待ってます・・。降りてきてください」
「今、とりこみ中だ・・・少しぐらい待てねえのかよ・・。」

電話の向こうから、女のあえぎ声が聞こえてくる・・。

「・・・・じゃあ、とにかく待ってますんで・・なるべく早く・・降りてきてください・・。」

電話を切ると、男は軽くため息をつき・・ウエイターを呼び、コーヒーをおかわりした・・。ここはとある国の、とある街の老舗ホテル・・・建物自体がアールヌーボー華やかなりし頃の、遺産ともいうべき・・見事なもので、文化遺産に指定されている程の、由緒あるホテルである・・。そんな伝統ある宿に宿泊している、ショウという男を待っているのは・・いわゆる、マフィア・・と呼ばれている人間の一人で・・組織のなかでちょっとした騒動が持ち上がり・・・。それに関して、ある依頼を持ってきたのだが・・・約束の時間までまだ少しあるものの・・なんとなく
じれったい思いで、運ばれて来たコーヒーをすすっていると・・ダークスーツに身を包んだ、男がこちらへとやってくるのが見えた・・。その歩いてくる姿を見る限り、なんの造作も無い自然な動きに見えるものの・・・纏っているオーラは普通ではなく・・抜き身の刀のような・・触れれば切れそうな・・”凶悪”な雰囲気を持っている・・。

「・・・ショウさん、お待ちしてましたよ・・・。約束の時間きっかりですね」
「ったくよ・・・電話なんざしてきやがって、俺が時間通り来ねえとでも思ってんのか?」
「まさか・・・一応・・ご連絡さしあげたまでですよ・・・。」
「お前のそのすかした顔に、傷のひとつやふたつつけたぐれえじゃ・・気がおさまんねえな・・。」

とにかくイラついているんだと、いった様子のこの猛獣のようなビクターショウと
いう男の生業は、「殺し屋」・・・。マフィアはある人間を消してもらいたくて・
・・と、話を切り出した・・・。ショウはウエイターにクレームブリュレとメイプルラテを注文し・・・「モヘアトニック」という、希少な生地で作られた高級な仕立てのいいスーツのジャケットの内ポケットからタバコとダイヤのジッポーを取り出し・・火を点けると、味わうように深く煙を吸い・・・。吐き出すと、マフィアがテーブルに一枚の写真を置くのを見た・・。


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