猿王物語 地上編 7話 復活
  作者: あこ   2009年05月23日(土) 12時22分49秒公開   ジャンル:アクション
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大広間に入ったファシン  [ファシン・・ジェイド将軍の部下の女の子。猿王を助けようと将軍に逆らい、城から落ちて記憶喪失になった]

大乱闘の中、柱のそばにいるジェイソンに気づき、駆け寄ります

「どうなってるの?!僧さまはどこ?!無事なの?!」

「ファシン。黙僧は・・・孫悟空の分身だったんだよ!」

「えっ?!」

向こうを見ると、封印がとけ将軍と戦う猿王の姿が・・・

その様子は500年前の戦いを思い出させます

ファシンの脳裏に500年前、自分がこの世界に来たこと、将軍の部下になったこと、弼馬温ひつばおんを捕まえようとしていたこと、そして彼を好きになって将軍に逆らい、城から落ちたことなどが次々とフラッシュバックしました  [弼馬温ひつばおん・・猿王をさげすむ時の呼び方]

弼馬温ひつばおん・・」

そう。今彼女は全てを思い出したのです

ついに将軍はスパロウの矢によって、奈落の底へおとされました

ルー・ヤンは霊水を飲み不老不死の体を手に入れました

しかしこの戦いで命を落としたスパロウ・・

そこへ、言い伝えの通り玉帝ぎょくていが帰ってきました  [玉帝ぎょくてい・・「ドラキン」の帝と同一人物とする]

事情を知った玉帝ぎょくていは心を痛めましたが、しかしこれで平和が戻ったのです

仲間たちでスパロウをとむらった後、

一同、玉帝ぎょくていの帰還と‘導かれし者’の功績を宴の席で祝うため、大広間をぞろぞろと出て行きます

ルー・ヤンと楽しそうに話しながら歩く猿王に、ファシンは声をかけようとしましたが出来ませんでした

私は彼を助けるために城から落ちた・・
でもそれが何だっていうの?
助けたのはジェイソンで、私じゃない

自分は相変わらず敵のままなんだと思うと悲しくなります

ひとりポツンと立っていると、かつての部下たちが

ねえさん!」と、駆け寄ってきました  [ねえさん・・ファシンは部下にこう呼ばれていた]

皆が彼女を取り囲み

「生きてたんですね!」「良かった!」と喜んでいます

ファシンは、彼らがなつかしい部下だという事は分かるのですが

まだ頭は混乱していて再会を喜ぶ気になれませんでした

生きていた?私が?
違う・・私は城から落ちて死んだんだ
だから力もなくて・・・
きっと私、幽霊なんだ

兵士たちはそんな彼女の気持ちに気づかず、浮かれてあれこれ聞いてくるので、とうとうファシンは

「ほっといてよ!」

そう言って、広間を出て行ってしまいました

唖然とする兵士たち・・

「・・・・・ねえさん・・変わったな。昔は明るくてお優しい方だったのに・・」

「・・・500年もたったんだ。色々あったのだろう、無理もないさ」

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