猿王物語 西遊編 23話 兄弟と兄弟
  作者: あこ   2010年01月04日(月) 17時33分19秒公開   ジャンル:冒険
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まんまと猿王をひょうたんの中に封印した金角大王と銀角大王。

「やったな。アニキ」

「返事をしたら吸い込まれるとも知らずに、バカなやつだ」

「ハハッ。じきに体が溶けてなくなるだろうよ」

「これで安心して三蔵を食えるってもんだ」

と酒をみ交わしています

それをひょうたんの中で聞いた猿王、

「返事をしたらダメだったのか・・まいったなぁ・・」

ひょうたんの口をどんなに押しても、壁をどんなに叩いてもびくともしません

さすがの猿王もあせります

「オレさまの体はそう簡単には溶けないだろうけど、早く出ないとお師匠さまたちが・・・・・・・あ、そうだ」

猿王は毛を一本抜いて、上半身だけの自分を作りました


そして大声で

「わ〜〜〜ん!!助けてくれよぉ〜〜!!体が溶けるよ〜〜!あ〜〜!!足が、足がなくなっちゃった〜〜!!」

金角大王はそれを聞き、

「だいぶ溶けてきたみたいだな。どれどれ?」とひょうたんの口に貼ってある札をはがして覗いてみました

本物の猿王は、ひょうたんの口のそばに小虫の姿でとまっています

金角はひょいと銀角の方を向き、

「おい、銀角。見てみろよ。あいつ、体が半分しかないぜ」

「よせ。体が半分でも油断できんぞ」

あわてて札を貼る金角。

しかし猿王はすでに脱出しており、今度は大王の子分の姿になっていました

金角がひょうたんを床に置いて再び酒を飲み始めると、猿王は素早く毛で作った偽のひょうたんとすり替えます

そして洞の外に出ると元の姿に戻り、大声で

「やいやい、化け物兄弟!出てきやがれ!」

金角、

「ん?まだ他に敵がいたのか?」

銀角、

「なあに。オレがひょうたんに入れてきてやるよ」

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