猿王物語 西遊編 22話 金と銀
  作者: あこ   2009年12月19日(土) 13時34分59秒公開   ジャンル:冒険
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西天への道中。三蔵がふとファシンにたずねました  [猿王の部下の人間の女の子]

「そういえば。お前の名前はかわっているのう」

玉帝ぎょくていさまにつけてもらったんです」  [『ドラキン』の帝と同一人物とする]

「ほう。では、何か深い意味でもあるのだろうな」

「それは・・」

ファシンが言うのをためらっていると、猿王は

「こいつの名前の意味は‘石猿の喜び’ってんですよ」

ドキッとするファシン。その事は自分しか知らないはず・・?

八戒、立ち止まって

「へぇ!石猿ってアニキの事だろ?玉帝ぎょくていさまもいきな名前をつけるじゃないか」

猿王、

「ふんっ。ふざけた名前だよ。だからオレさま言ったんだ。‘あんたはオレとあいつを夫婦めおとにでもするつもりですか’ってね」

ファシンはさらにドキッとします

八戒、

「それで?それで玉帝ぎょくていさまは何て答えたんだ?」

「‘そんな事は言っとらん’だとさ」

「え〜?玉帝ぎょくていさまも気が利かねぇな〜」

ファシンもがっかりします

立ち止まってしゃべっていた一行が再び歩き始めます

八戒は隣にいる悟浄に

「あ〜あ。どこかに‘八戒さまの喜び’ってのはおらんのかなぁ」

「アホな事言うなよ」

大聖たいせいおじょうを嫁にしないなら、わしがするのに」  [大聖たいせい・・猿王のこと][おじょう・・ファシンのこと]

「でも、おじょうは怒ると怖そうだぞ」

ファシンはというと。前を歩く猿王に近寄り

「いつの間に玉帝ぎょくていさまとそんな事を話したんですか?」

「ん?あ〜そうだなぁ。お前がオレさまを弼馬温ひつばおんと呼び始めた頃だよ。オレさま。腹が立ったんで、夜中にこっそり玉帝ぎょくていの所に文句を言いに行ったんだ」  [猿王の嫌がる呼び方]  このエピソードの詳細を知りたい方はここをクリックして「地上編11話」で。

「・・そんな前から知ってたんですか・・・」

・・・・・ということは私・・ずっと彼から‘石猿の喜び’って呼ばれてたんだ・・・

ファシンは嬉しくなりました



しばらく歩いて山道にさしかかると不安になった三蔵が

「いかにも妖怪が出そうだが、大丈夫かのう?」

そこで猿王は八戒に

「おい、お前。ちょっと行って様子を見て来い」

「え〜?わしが行くのか?」

「たまにはお前もいい所を見せろよ」

「ちぇっ。分かったよ」

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