少林学園ファイナル「天廩署華麗なる一族"Tenchujin Brilliant Cl
  作者: hiyoko   2017年03月25日(土) 21時07分08秒公開   ジャンル:アクション
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――――六章――

ゆっくりした歩幅で彼らの待つへやに現れたスーは
挨拶を受け座る様に手を向け彼らが座った時
ゆっくりと中央のキンゾウが見える位置に座った。

キンゾウが話しかけたがすべてユーが喋り
スーは一言も話す様子は見せなかった。

レンマたちはそのスーの変わりようを
伝えたい言葉が出ない様子

スーの小さい姿が大きく見えそのふいんきに呑まれた。

にやっと笑うスー いつぶすかしげなキンゾウ・・
そしてレンマ スーは全て計算ずくのこの時間
キンゾウたちの話が終わると立ち上がり 「また会いましょう」
その一言を告げスーはユーホアティエンの肩をそっと叩くと
寄り添ったユーホアティエンはスーの背後を守る様に付き
消えて行った・・。

その光景はレンマたちにとってどういっていいかわからない
光景であり・・・今までに見た事のないスーがそこにいたという事だけだった。

ユーホアティエン「疲れているのではないのか」

スー「お前がいるから楽をしている」
そう笑うと私室に入りソファに腰を掛けるとユーはそっと手を取り
「皇子貴方は一体なにをかんがえているのですか?」 

スー「平安だけだ」

ユーホアティエン「平安ね・・・・・」
スー彼の手を握りユーは目を閉じたスーを思わず抱き寄せた。
ユーホアティエンどんな綺麗な男でもそれが力の強い
あの三人でも全く考えなかった行動・・・。

ユーホアティエン“この人間だけは殺したくはない”などと
女子供を虫の様に殺す殺人者ユーが感じた事のない
気持ちが胸を打っていた・・。


―――愕―――

レンマたちは変わり果てた??スーの姿をまじまじと見せられ
言葉一ついう事ができず朱華蒼を後にした。

仲伍の屋敷で過ごすレンマたちは練習はもちろんしていたが
それ以上にこの屋敷で過ごすと世間から浮世離れした
世界を見ることが多く戸惑っていた。

だがそんな事にもなれ コリンも合流して 部屋を使っていた。
時々見知らぬ人間が通り過ぎのだがそれは関わらぬことで
知らない顔していた。

レンマは鍛錬をし日々をすごし程よい時間を過ごしていた時
突然ローグから声をかけられて驚いた。

レンマは直立不動になってしまって緊張してしまう。
昔からスーといる時はカナリ、言いたいことをいうが
ローグ、ビクターショウの前では、言葉が詰まって挨拶もできない・・

ローグ「演武の仕上がりはどうかな?」

レンマ「あ・・何とかまねあいそうです
獅子舞をあと少しできればと」

ローグ「そうか、ここで練習をするのは
色々と変わって難しいのではないかと気にしていた」

レンマ「あのー今日はどんな用件です?」

ローグ「レンマはスーとやっぱり似てる
その言い方その顔の表情は昔のスーだね」

レンマはその言葉はあまり好きではなく
「あのースーと似てるって言われるんですけど
僕は余り好きでないんです・・スーはスー
僕は僕だと・・」

ローグ「ああそうだね ただ・・初めて私と
彼があった時・・君と同じ顔をしてどうしていいか
分からない表情が多くてねつい・・すまない」

ローグは申し訳なさそうに少し笑いながら
レンマに話してきた。

ローグはレンマには幸せになってほしいと願いをかけていた。
兄になるスーの様に心が傷つき不自然な心のまま生きてくのは
耐え難い苦痛を伴う事を知っているからだ。
出来るだけ日常をすごしヒトミと過ごす時間を大事に
してもらえたら・・と。

ローグ「立ち話もどうかなと思うので部屋に入ろう」

レンマ「ちょっと汗臭い」

ローグ「大丈夫」

部屋に入り仲伍がレンマとローグの飲み物をそっと持ってくると
静かに部屋を後にした。

ローグ「朱華蒼のスーを見た感想は?」

レンマはずっと違和感を覚えていた物を
心の奥にしまっておこうとした事を聞かれるとは
思わなかった。

レンマ「・・・あ・・・なんというか
違和感と威圧感でした」

ローグ「そうか」

レンマ「え?」
(もしかしてそれだけ聞きたかったのかこのオジサン・・)

拍子抜けを起こしそうなローグの一言
思わずいろいろ言いたくなったレンマ

ローグ「ゆっくり話す事が多いので拍子抜けしたか?」

レンマ「・(゜o゜)あーいえ・・・」

ローグ「話を戻そう スーは多分迷っていたんだろうな
旅立つ君たちに災いを降りかかるような事をしてはいけないと」

レンマ「そんなことまで考えるんですか??
スーって・・」

レンマ(あ!思わず本音が・・・)

ローグ「意外と繊細な所があるが
レンマたちには見せないようにしてるんだ
時々それが裏目に出る いきなり反転して一人で
考えを行動に起こしてトラブルが多いからね」

レンマ「たしかに・・・トラブルメーカだけど」

ローグ「だろ??手綱を上手く引っ張らないと
大変な暴走馬になる 今回は深く考えて
捕まったと・・・レンマはどう見たかな?」

レンマ「自分で捕まったのなら内偵捜査だと思います
身内を騙せないと仕事はできないと思う
だから今回はまず成功だと思うけれどキンゾウ叔父さんは
カナリ・・憤慨していました」

ローグ「あんな人間だけど・・
大きな心で見てもらえる?か?」

レンマ(あんたに言われて嫌っていう奴はいない
馬鹿)そう思いつつ「ええまあ」

ローグ「本心を隠さなくていいから」

レンマ「え???????試したのか!!」

ローグ「顔に出てるんだ」

レンマあ!!えー・・・・・・とまずい顔をしてた。

ローグ「あまり高い靴を履いてほしくないんだ
君には あの兄を持つのは大変だなのは十分わかる
だけど君は君だから、落ち着いて過ごせば状況判断ができる」

レンマ「ええまあ・・スーは仕事ができます。
弱みを見せないから何時も悲しい笑い顔で
僕には信じれない心持ってる・・それは認めます
だけど・・・・・・・大きすぎる・・・存在が」

ローグ「レンマ君だけだよ スーに言いたいだけ言えて
彼と話しているのは スーは君といる時が一番いい顔を
してる。必要なのは私じゃない、君なんだ・・
奴は言わないけど・・家族がいてほしいんだよ」

レンマ「そうなのか・・・・僕はってっきり
貴方といることが本当の幸せだと思ってた」

ローグ「いや・・それはない・・・」

レンマ「え?じゃあ・・あれは」

ローグ「彼がどこにも出せない塊を吐く道具」

レンマ「楽しそうだけど」

ローグ「そう見えたか・・無理をしてる
楽しんでるというのは否定しない申し訳ない」

レンマ「必要悪の一つって言い方悪いけど
でも貴方がいてきっと最愛の女性がいて
スーは生きれるんだと思う・・
なんだかわがままのさびしがり屋だと気付いた」

ローグ「レンマ その通りだよ 」

レンマ「やっぱり間違ってなかったんだな
あの時の顔は・・違和感がありすぎた色々・・」

ローグ「こんな話の時間を取らせてすまないな
一度話しておきたいと思い呼んだのだ」

レンマ「いいですこれで家族になっても
堂々と奴と喧嘩できるし、一緒に入れるから」

レンマはローグの話を聞きながら
色々な事を回想しながら 自分の人生と
一緒に彼を家族として過ごそうと決心していた。

レンマ「ローグさんありがとう」

ローグ「こちらこそ礼を言う
ありがとう」

レンマはふっと吹っ切れ・・また練習に励んだ・・

だが時は進みレンマたちは否応なくスーの騒動に
巻き込まれいく・・。


―――学園ー――


レンマたちをローグの邸宅に預けてそのままキンゾウは
学園に帰って行った。

キンゾウは見事なほどに化けたスーの外見と物の言い方を
聞いて圧倒され言葉が何一つ出てこなかった。

キンゾウ長い間スーと共に何年か暮らしていたが
キンゾウの知っているスーは飄々としているか
黙って言葉を言わず行動に出るかの二つだったが
人を圧倒させるような事は一度もなく
「まあ話したらわかるさ〜♪」といった軽い感じで
此方に話を向けるそうゆう子供・・家族だったのだ。

キンゾウが一度も見た事のないスーが他人の中で
堂々としかも主として一度も声を出さずまるで皇帝の様な
振る舞いに怒りと落胆が同時に心に寄せてきて
気分はまるでよくなかった。

キンゾウはウミノシンと会いそんな話をしていた。

キンゾウ「まったく!あんな大人に育てた覚えはない!
いくらわしの教育が悪いとはいえあんな横柄な態度をする
大人になってなりよって!」

ウミノシン「スーにはスーの考えがあると思うのだが」

キンゾウ「学園長!そんな事があってもあんな演技は出来ぬ男だ
あれは何かを考えているのはなく、スーの本来持ってる
野望としか思えんのだ あんな人を見下げた目をして
卒業式のセレモニーを行う準備をしろと?
ワシは言ってやりたかった!スーお前がそもそも元凶だろうが!」

ウミノシン「そう怒ってはだめだ あれはあれで
考えがある 理事長地信じてみてはどうだ?」

キンゾウはいきり立った気持ちを何とか抑えようとしていた時

その話していた朱華蒼の主とキンゾウと話があるとユーを連れてきたのだった。

――話――

キンゾウ「何が目的だ」

ユーホアティエン「こちらの学園を買い取りたい」

キンゾウ「なんだと!!!!!!!!」

ユーホアティエン「主が心配されている」

キンゾウ「言っておけ!!!!!!!!!
スーお前にここの心配をしてもらう必要はないとな!!!!!!!」

ユーホアティエン「主は本当に心配されているのだ
ここは大事な人間を輩出している、その学園を他の
会社に乗っ取りをかけられるとの情報を耳にして
私は足を運んだのだが・・」

ユーホアティエンは主とスーを招き入れると
スーソファにそっと座りこう言った。
「理事長 私はここを守りたい ここは大事な人材を育てて
世の中に送り出している ここを失うのは大きな痛手だと
思っている」

キンゾウ「スー!お前は何がほしい??あ??昔から
適当な言葉を言ってワシがお前の野望を知らないとでも
思っているのか!」

ユーホアティエンの部下はそのキンゾウの言葉にカッとなり
前に出たがユーはスーのそぶりを見て止めた。

キンゾウ「ほお〜殴ろうって言うのか!言い心がけの
部下だ達だな!大勢できてわしらを脅そうというのか?」

立て続けにキンゾウはスーに罵声を浴びせた。

しかしスーはそんなキンゾウの罵声に眉ひとつ動かさず
「理事長 どうか検討しておいてもらいたい
あまり時間はない」

スーはそう言うと立ち上がって部下たちが先に出ると
足音もなくユーホアティエンの手を取りそっと立ち上がった。

まるで・・どこかの宦官と皇帝の様に悠々と歩いて
その姿は皇帝そのものだった。

その話を外で聞いていた ドニーたちは怒りを持ち
立ち去るスーに言った。

ドニー「お前は! 何もわかっていない レンマのことも
ヒトミの事も!どれだけお前の事で悩んで苦しんでいるか
分かってない!野望と権力だけで人を操れると思うな!」

スー「人は力も必要だ 君はその事を知らない訳ではないだろう
レンマの様に気持ちと武術だけでは生きていけない事の現実を
もっとあの子供に教えてやってほしい」


そう言っているとキンゾウの話をローグ邸で聞いたレンマが
そのスーをみていた。

レンマはスーに初めて殴り掛かった。

殴りかかったレンマをユーの部下は遮ろうと
したがスーは必要ないと下げたのだ。

ユーホアティエン「皇子!!!!」

ユーホアティエンがそうレンマに拳を手に受けると

スー「大丈夫」

スーは何も言わずそっと足をだして彼の手をそっと受けると
押し返した。

レンマはそのフワッとしたスーの受けた手の力で
バランスを崩しそうになった。

スー「だいじょうぶかい?」

レンマは手を出したスーに攻撃を仕掛け
スーは古典服をさばきながらレンマの攻撃を避けて
彼の胸のあたりに腕を入れ「レンマ今の君は私に勝てない」

レンマ「そんな事はない!!!!!!!」

スー「言葉ではやはり通用しないようだ」

スーは風をなびかせる様に 素早くレンマの懐に拳をいれ
バタバタと風がなびいた後・・レンマはスーの足もとに倒れていた。


ドニー「レンマ!!!!!!!!!!!!!!!!」

レンマ「来るな!!!!!!!!!!!」
息が荒いレンマ 乱さないスーの冷酷な目線 レンマがドニーに
言葉を言うかいわないかにスーは足元の石でも蹴り上げ
レンマをゴフッという鈍い音と共にドニーの足もとに落ちてきた。


ドニー「お前!!!!!!!!!!!!!!」
むしゃくにドニーはつかかっるようにスーに拳を向けたが
スーはドコ!っと音がした後ドニーは血を吐き彼の足もとへ
落ちたのだった・・・。

スーはドニーの髪をつぐっとつかむと「礼節をわきまえぬ武術者に
用はない」

ドニーは初めてダンカンスーに倒され
圧倒する力を痛感した


彼は強い・・・・・・・・・いつも笑って冗談ばかり言う
ダンカンスーはこの時どこにも居なかった…。


スーは「卒業式を楽しみにしている」

一言いうとここを立ち去ろうと足を車の方に向けて歩いていたが
そこにいないはずのヒトミが彼の古典服を両手で鷲掴みにし
車の前に立ちはだかる様に立っていた。

ヒトミ「兄さん!!!!!!!!!!!!!行かないで戻ってきて!!!!!!!!!!」
「兄さん!!!!!!!!!!!!!」

スーは無言そのヒトミの手を離させると
ヒトミ「兄さん」スーの手を離さなかった。

ヒトミを見るスーの目はどこまでも澄んでいて
寂しそうな目をするヒトミに対して感情をいれない
冷めてた目を向け彼女の言葉一つさえ聞き入れる事はなかった。

スー「殺されたいのか・・・」
スーの手はヒトミの顎を取ると喉に手をおろし
力をそっと込めヒトミが嗚咽し苦しむ顔を見ていた。

ユーホアティエン、スーが手を伸ばしてその彼女を手をかけた時
ユーは「主これは私が」スーの手を握ると「お前に任せる」スーは何事もなかったように車のドアが開くと
車内に消えた。


嗚咽する彼女をスーから預かったは
傍にいるトニーたちへ渡した。
ユーホアティエン 「二度はない」
一喝するとスーと共に夜の中に消えて行った。

ユーホアティエン「皇子本当の事を言わなくてよいのですか・・」

スー「答えはすべて生死で決まる」

ユーホアティエンの表情を見ながら言葉を言い
先ほどの行動を制してくれた彼に「ユー礼を言う」スーの表情は見えなかったが
抑揚から色々な感情を押し殺している事がユーには聞いて取れた。

高ぶった感情を抑えると時に冷酷な心に
変化した彼の心の奥の叫びを止める様に
あの手が彼女の顎から喉に降りる数秒・・
鬼が潜んでいたという事を・・・・・・。

スー「すまない肩を貸してくれ少し眠る・・・」
ユーホアティエンの傍でスーはこの日の心の行方の分からない日々の
その前にどっと疲れ彼の言葉に救われるように・・
目を閉じ車内には無音の夜の夜光だけが飛び散る様に消えて行った。

少林学園のレンマたちは悔しさと涙が一緒になって
いたがスーがいれた拳は手加減をしている事が手当てでわかり
少し顔が赤くなる程度で済むことをキンゾウたちは知ると
彼の威圧感と力を抜いた防御ができる彼の技術にまた驚かされた。

レンマはローグとの話を思い出しながら
「この痛みは必ず返せよスー」
かすかに切れそうになった”信じる”という言葉
この痛いみ共に心の奥にしまったのだった。

キンゾウはこの事態の行方を案じながら
ダンカンスーという家族の身を案じた。

キンゾウ「あいつは 本来ここを継げる人間だったのだな
だがレンマに譲りたかった気持ち 今までワシは気づかずにいた
本当に悪かった・・・・・・」

学園長「彼はあなたに似てるな・・不器用な所そして
真っ直ぐな心・・やはり貴方は理事長職をしてよかった
ここは大丈夫じゃ 彼ならやり遂げる 今回の事も
今からも なあキンゾウ」

キンゾウは学園長のその暖かいまなざしに
「ありがとうございます」と礼を言った。


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