『少林学園・武侠兄弟―其之六外伝の外伝 《武林傅・三獣剣客》
  作者: ミコ&hiyoko   2016年10月19日(水) 00時02分44秒公開   ジャンル:武侠
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第三章 by hiyoko

トコトコ歩いて町の中を散策していた翠・・ 
ふと見ると朝貴太監が輿にのって、城内からでてくる。
皆頭を下げていたが、翠は半分顔を上げて扇で少しかくして
ちらちら見ていた。

朝貴太監は輿に揺られて澄ましている。


「太監というのは大変だな〜輿なんて乗っていなきゃならない・・」
つまらなさそうな顔をしてるなあ〜と。

何もない真昼の城下に響く銅鑼の音と朝貴太監の通る輿と行列に突然煙が舞っていた。

翠は何が来たんだろう〜とじーっと見ていると
どうやら朝貴太監を襲撃に来たんだなと
いう事が分かった。

一度に割れた行列・・・中から髪を一文字に逆立てて
周りの髪を剃り妙な三つ編みをしてたらしている男が出てきた。

翠は(斬新な髪形をしてる・・・)それ以上はつぶやかなかった。


「おい!命が惜しかったら金を出せ」
煙幕を張るようにあたりは馬のひづめの音と
馬賊らしいよくわからない人間が道をふさぎ
周りを威嚇していた。

シーンと静まり返る城下の周囲、翠は隠れてどうなるのか成り行きを見ていた。

朝貴太監は何もせず
手を振って賊を気に留めず通り過せと指示したが、馬の上にいる人間の勢いに皆足を止めてどうにもならなかった。

「金を出せ!女を出せ!!!!!!!!」とわめき散らす賊の目に運悪く?翠が目立ったらしく「こら女!命がほしかったらあの男に
金を出せと言え!!」翠に怒鳴り散らしていた。

翠はそれよりすっごくその男たちから匂う事に気分が悪くなり
倒れそうになっていた。


「お風呂ははいっているのか・・」


「風呂?そんな者は生まれたときから入ったことはない」


「ウゲ!!!!!!!!!!!!!!! よく生きてるね」


「ウルセエ!!!!!!!!!!」


「ウワ――――――よらないで珍道さんミノムシになる」


「誰が珍道サンだ!」


「珍しいから珍道(ちんどう)さんて名前を付けたんだ。
呼び捨ては失礼だから・・珍道(ちんどう) ではなく 
「珍道(ちんどう)、さん」を
つけたんだ・・珍道さんお金あげるから
太閤の湯に入って来てはいかがかな?」


「太閤の湯とはなんだ! 」


「それは・・・遠い倭国にある湯です」

翠はあまりに臭くあまりにお口も匂い真っ黒の歯だらけの口を見て
これは・・・畑の肥溜めよりひどい・・・よくここまで
生きてこれたものだと。

息が目に染みる・・・もうしみて涙が出て止められない♪
ちんどうさんの息が身に染みて〜♪しみた息で猿のお尻がまっかっか♪
それを見た三トリ軍団のちんどん屋までご同行♪
あー〜へっちゃら〜えっちゃらこれ大変〜
あ〜ほっちゃら、へっちゃら 珍道一家のお通りだ〜
いえっちゃほっちゃらランらんらん♪

そんな歌聞きやり取りを見ていた朝貴太監は
笑っていた。

翠は替え歌いながらステップを踏み、少しづつ男から遠のいていった。

翠が宮廷踊りのステップを踏むように後ろ下がっているのも気づかず
賊は「この女を殺すぞ!!」と振り向くとそこにいた翠は遥か遠くに
消えていた。


「女!!!!!!!!!!!!!!!!!珍道(ちんどう)と名前を付けて勝手に消えやがって!!
お前は何者だあああああ!!!あー!!!!!!!!!!!!!!」

ムワ――――――――――――――――――――――――――ン・・・・

男が大声を張った瞬間 男の口臭で皆一同に倒れてしまった。

これは困った・・・この男の口臭で皆瀕死の重傷になっている・・。
翠がステップを踏んで100メートル当たり先まで逃げていたのに
気がついたらみんなあのクッサイ 珍道さんのおかげでやまだかりになっていた、人が倒れて自分が丸見えになっているではないか・・。

「へっちゃらほっちゃら珍丼やん♪」とうたっている場合ではなかった
翠は「あらあら カメカメムシちんどうさんに えんがっちょ・・・」


「おい・・女・・こっちにこい」

「こ――――――――っちに来い!!!!!!!!!!!」

むわ――――――――――――――――――――――――ン・・・


「カメムシ珍ドン・・・・口チャック ちゃーっく・・」
「シエ――――――――――――・・・」


そんな状態で 朝貴太監
「翠、替え歌はいいから・・この場を収めてくれ」

翠はかすかな声が聞えたとき、朝貴太監に
「そりゃないよ・・・太監あんたが消臭剤で何とかしてくれ
死ぬ」

そう筆を持ち大きく書くとその文字を双眼鏡でみた朝貴太監は「無理です」との速筆だった。


「あああああああああああああああああああああ・・・」

これは法連でも無理な事なのに・・・と
『三獣剣客』がきてほしい・・。

そう一人で願いをいのってると
颯爽ときたではないか!! 翠はこれぞ天の助けとほっとしていた。
『三獣剣客』「くっせ!!!!!!!!!!!!!!」


「うっそーーーーーーーーーーーーー逃げないでお願い」と
座って拝むのだが『三獣剣客』たちは翠をみて
「お前がやれお前が!!」と言っていた。

翠はじゃこれ持って・・と丸い丸い物を持たせて
マッチを取り出して火をつけて彼らと一斉にその物投げた。


「必殺!消臭拳蚊取り線香鼠花火攻撃!“しゅるんるっぱっぱ”〜!を食らえ!」

ぴゅ〜〜〜〜〜ひゅるるるるるるるるるるるるうるるるうっる〜
ぱんぱんぱぱぱっぱぱぱぱぱぱんんんんん!!!!!!!!!!!!

爆竹と蚊取り線香が一斉にバチバチいい男たちは
ウギャグやぎゃぎゃ!!!!!!!!!!!!!と痛そうに倒れて行った。


「最初からこれを出せばよかったんだなあ〜」

三獣剣客
「そうだよ!それ早く出せよ 俺たちを呼んで何をしようと
おもったんだ???」


「でも〜人がたくさんいないとなあ〜」

この消臭券蚊取り線香鼠花火攻撃でドミノ倒れ状態になった
珍道サンたちを安徳の部下が取り押さえにきて事は終わった。

朝貴太監は輿を降りて
翠に言った。

朝貴太監
「よく来てくれました
一緒にお酒を飲みましょう」


「お風呂行きたい・・」

三獣剣客
「ただ今我ら羅刹門族の件にて護衛にはせ参じました」

朝貴太監
「ありがとう」

そういいトントンと彼らの肩をたたくと輿にのらず
三獣剣客と翠と共に城下を歩いて、朝貴太監の屋敷に入った。


翠は朝貴太監の家にある温泉でゆっくり汗を流していた。

余りに臭さに鼻がねじ曲がりそうになったあの賊を何とか追い払ってほっとした。

「旅は道連れ世は情け〜珍道ばったりほら逃げろ〜」

また妙な歌を歌いながらぼんやりしていた。

そんな時チューチュー鼠がどこからか出てきた。


「あ・・鼠だ」

その後ろから ぐわーーーーーーーーーーーっと
大きな声がした。

鼠の格好をした妖怪である。
だが人間にも見える


「袋小路チューの助さんかな・・・」

ぼけーっと見ていたら その後ろから 三獣剣客の一人
白狼が走って追いかけていた。


「袋小路チュー助さんは、白狼のペットなのかな?」

湯船につかりながらぼんやり見てると 
紅虎が「白狼つかまえたか?」
叫んでいた。

しばらく追いかけっこを見ていると
紅虎が「お前は!! 《天珠庵》の台所から
尼僧を覗き見してしておってから!!この羅刹門の情報屋が!!
鼠に化けおって!!!」

そういい鎖の縄をぐるぐる巻きにして連れて行った。


「天珠庵といえば法連の好いてる尼僧がいるところだ
あんなネズミさんが隠れていたとは・・・何を見ていたんだろうか…
夜な夜な化けて何かを探していたのだろうか・・・
袋小路チュー助さんも哀れだなー。何もここまで三獣剣客を追っかけてなにがしたかったのか」

可愛そうに・・と思いながらも羅刹門という集団はいろんな部下を
持っているんだなと〜変な尊敬をしてしまった。

ゆっくり湯船に入ってぽかぽか温まったら 浴衣をきて朝貴太監のいる屋敷の大広間に
翠は扇子で仰いでいた。

朝貴太監とお茶を飲んでいたら報告が上がった。

「先ほどのねずみ男と場内を騒がせた男たちは皆羅刹門の配下という事で至急羅刹門の取り押さえの許可を願い出てますが」

朝貴太監
「ああそれならもう手は打ってある
それより取り押さえたその部下とやらを仙境の先の観音様の千寿庵に幽閉してくれ あそこなら観音山の鉛の洞窟で逃げる事はできない」

部下は「至急翠殿の神事様と共にそちらに幽閉いたします」


「そんな事できたかなー」

朝貴太監
「私が五行山に行き御心を聞いてきた」


「へーあのへそ曲がりおじさんがね〜」
そう言いながら翠が言ってるへそ曲がりおじさんとは仙境にいる仙人で
鐘馗という神様である。
昔よく翠が怒られていた寺子屋の先生でもあり何かとこの鐘馗仙人も縁があるのだった。


「鐘馗のおっさんは中々大変だよ、強情だし イチイチ論理を
きくし・・・小難しいんだ・・朝貴太監の言う事を素直に聞いたというのは奇跡にちかいな」

朝貴太監
「話せばわかる方だった」


「そうかあ〜あの仙人は文官タイプがお好みなのか」
そう言いながらお茶を飲んで 羅刹門の人間がどこにどういるか
わからないなあ〜と思いながら周りを見渡してしまった。


法連と翠は仙洞に5年東門に3年とお互い道は違えど修行していた時期があり、法連はどうやらその頃天珠庵の尼僧と出会って恋をしたらしいという事を朝貴太監 に話した。

朝貴太監
「その法連は
僧正の位についてる 時々宮殿で説法をしているのをよく聞く・・皇帝も彼の言葉を聞いてる。
法連は色々な事の道を説いているとね」


「人の道を説けるいうのはなかなかできるものじゃない」

朝貴太監
「君は?」


「さあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜どうなんですかねえ〜」
そう言いながらにこっと笑っていた。


朝貴太監
「三獣剣客たちが動き始めて羅刹門の事も次第に分かってきた・・・あとは・・
根城を抑えるだけ」


「あーそうだね〜」

のんきに言いながら翠は法連の事と天珠庵の尼僧のこれからを気になっていた・・。

【撮影の後ろ側】

スーの携帯「おかけになった電話はただ今電波の届かない所にいるか電源が入っていません」


撮影隊
「おいおい・・・・・天廩署はどこだよ・・・」

キョウマ
「今朝ごはんタイムじゃないのか? 無理だよ 
こんな時間にスーを呼ぶの」

撮影隊
「下着ドロボーが出たんだよ!!」

キョウマ
「じゃ・・・ドニーたのんでみたら??」

撮影隊
「え?」

キョウマ
「スーはダメだよ・・スーは・・・そうゆうのをよんだらもっと事件が大きくなるけど
兄さんが怒るだけだからやめたほうがいい・・。」

撮影隊
「えええええええええええええええええええええええ」

キョウマ
「あ、あそこに正陽さんがいる、あの人なら安心できるから頼んでみて」

スーのマイペースに振り回される撮影隊であった。


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