『少林学園・武侠兄弟―其之六外伝の外伝 《武林傅・三獣剣客》
  作者: ミコ&hiyoko   2016年10月19日(水) 00時02分44秒公開   ジャンル:武侠
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第九章 by hiyoko

法連はとても困っていた。

想像絶することをしなければいけない
今までそんな事は考えた事ない。
永遠の愛とは清き事だと思っていたのだから。

今更・・翠に教えてくれとはとても言えない
いや、死んでもいえない。
翠には絶対言えない!
しかし・・・・・・しかしだ!と
しかし!!しかし!!!!法連は瞳蓮の顔見ることができなかった。


その頃 崇幻雲猴は優雅にお酒を飲んでいた。

「崇幻雲猴と周りには言ってるがちゃんと名前を言えよ」

崇幻雲猴
「神秘とは一番の効力がある」

「効力があるって、化け学がうまい猴とばれたらどうする」

崇幻雲猴
「神仙と人間を行き来してるお前が言うか??」

「あ・・自分の事棚に上げてそうゆう事を言うのか?
相変わらずお前も可愛くないな美猿王」

崇幻雲猴
「昔の名前で言うな昔の名前で・・不良神仙朱雀〜ぶぶぶ…
雀(すずめ)の子だな〜〜ちゅーっちゅぱっぱってな」

「そっちこそ豚と河童の前世を壊して世界をかえてキーキ言ってたじゃないか」

崇幻雲猴
「神にそうゆう事をいうか〜きき〜〜!!」

朱雀
「それはお互い様だな今神様だろ?キーキ言うなよ・・」

朱雀と言われた不良神仙?は崇幻雲猴の杯に酒を入れ、にひひひと笑っていた。

雲の上ではそんな悠長な会話をしていたが、下界は火の海である。

崇幻雲猴
「おまえ下界にはいかないのか??」

朱雀
「うーん・・・私の力がいるのか?
人間は自分の力を
信じないと壁は乗り越えられる力がつかないって言う学習もあるんだよな」

崇幻雲猴
「へえ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜人間の事が
分かるようになったのかよ〜信じれないな〜
修行したなあ〜お前って結構偉いんだ〜」

朱雀
「こう見えて結構文献を広げるのは上手いんだよ
器用だからな」

崇幻雲猴
「花街の天女にたくさん教えてもらったって事か
それなら話が分かる 千一夜物語で男に好かれてるって事もな〜」

朱雀
「下世話な話が好きな神さんだな・・
余計なところまで覗き見するなんて・・本当に尊敬される
神様なのかね・・千一夜物語なんてどこで覚えたんだろな・・
色気もそっけもないのに信じれない・・・・・・・」

崇幻雲猴
「お前…自分の顔に自信があると思って
言いたい放題だな! だから若い神仙に嫌われるんだ
何時か天罰が落ちるぞ」

「菩薩様を怒らすようなことはしない
あれは痛い・・500年も閉じ込められるのは世の中がまるで分らない世間知らずになるからな・・
まあソコソコで行きたいと心得てるから大丈夫だ」

崇幻雲猴
「言ってろ・・・でも下界にぼちぼち降りた方が俺様はいいと思うぞ、お前はそうゆう生き方が一番合ってるからな」

「はいはい・・法連にあんな難題を押し付けて酒を飲む神様が
いるとはだーれも思わないだろうな〜」

崇幻雲猴
「それも修行だな あの豚ならすぐ情をかわしてるが、人間というのはそれだけ清き生き物なのだ^^」

「ほ〜じゃ私も?」

崇幻雲猴
「お前が〜〜〜〜〜〜〜〜〜?!ぶぶぶぶう〜」

「お前!!!!!!!!!!!」

「おこった〜おこった〜雀の子〜」

崇幻雲猴の首を腕で絞めながら朱雀翠は言い
崇幻雲猴はヤメロヤメロ死ぬ〜〜〜〜と言いながら許してくれ〜と
言って戯れる様にバタバタしていた

朱雀
「お前の悪行を世の中にばらしてやる!」

崇幻雲猴
「わるかった!!!わるかった!!!はなせよー
それはやめてくれ何でもするから」

「ほう〜ではではではすぐしてもらうぞ〜
法連必ず術を説けるようにしろ 聞いたか??あ〜?」

崇幻雲猴
「わかーったから・・・ あーまさかお前にそんな事を言われるとは〜・・・あーもー」

そう言いながら二人はまた酒を飲み直していた。
こんなことを言いながらも下界を気にしていた翠・・。
崇幻雲猴の難題をどう乗り越えるのか・・
雲上にて心配をしていた。

――――話は下界に戻る―――

法連の姿は黄金色の長い髪を束ねあの孫悟空のような甲冑を身にまとった格好となっていた。

法連はその身をじーっと見ながら如意棒をヒョイっともつと
しばらく如意棒をまわしていたのだがどうも舞を舞うという事はできずしどろもどろと・・していた。


天はその法連の姿をみて宮廷音楽と和楽器の独特の音楽を地上に下ろすように下していった。


瞳蓮
「あ・・どこからか音色が流れてきたわ法連」

法連
「そんなはずはない、天上界が宴会でもしてるなら別だが・・」

そう言っていると見た事のない天女がヒラヒラ舞い降りて琴や篳篥(ひちりき)
笛、琵琶 三味線 銅鑼 太鼓 を持って音楽を奏でているではないか・・

法連はきっと夢を見ているんだと思っていたが、消えないその天女を太刀を見てようよう・・覚悟を決め?
如意棒を片手にくるくると手を回し、足を上げて動き始め天と地を駆け巡る様に如意棒を片手に体を動かしていた。

そうすると不思議にその天女たちはその法連に合わせ彼がゆっくり動けばなだらかな音色に、激しく動けば華やかで力強い音に変化させていった。

法連の踊る姿が変わるにつれ次第に彼の衣も姿も代わり、孫悟空の甲冑具がいつの間にか宮廷に参内する衣に変わり
如意棒は扇子と小さな剣に変わり髪は黒髪の長い髪が揺れ
細面の顔に化粧を施した男性と変わって先ほどまでの
激しい踊りとは変わる華やかでゆっくりとした能舞の様に
雅な姿を瞳蓮に見せていた。

瞳蓮は初めて見る法連の不思議なその舞を見とれていた。
そうして・・時間が経つと次第にその岩場は宮廷の庭と変わり
そして小さな館と変身した。

そうして・・天女が消えると法連はすっかり宮廷の皇子と
姿が変わっていた。

法連
「これはなんだ・・・・・・・昔この姿をした人間がいたが、同じようになったのだろうか・・・・・・・・」

瞳蓮
「法連あれ・・・・・・・・・・」

法連
「どうした事だ 大きな牡丹の中に天蓋があるではないか。一体何をしろというんだ・・・・・・・」

瞳蓮
「法連・・わからないの?」

法連
「わ・・・・・分かるわけないだろう私は僧だ。
仏門に入ってるんだ このような雅な世界は縁がない」

瞳蓮
「だけど今あなたは皇子 私は王女
尼僧と修行僧ではないわ」

法連は己の姿をまだわかっていない。

法連の姿は長い髪をおろし絹の衣をまとい薄くおしろいをした若き皇子となっているのだ。

瞳蓮がその手を取り法連は顔を上げることができず、無言のままそのボタンのその向うにある天蓋のある場所に行った。

そんな頃天上界では――――

崇幻雲猴
「せっかく最高級の宿を設定したのに早く行えばいいのだ」

朱雀「そうゆう色気もそっけもない事を言うから嫌われるんだ
本当に本能でしか生きてないな」

崇幻雲猴
「じゃお前ならどうする?」

朱雀
「いろいろあるからね ゆっくり手をつないで眠っても
いいと思うけどね、大体経験のないことをしろっていう方が
こくだな」

崇幻雲猴
「へえ〜経験のない事か〜お前にそんなウブな言葉が出るとは
おもわなかった・・・童貞を捨て去ったやつだからもっとすごいことを言うのかと期待したのにおもしろくない・・」

朱雀
「あんたはどうなんだ??色恋はさっぱり出てこなかったぞ
妖怪相手にひっちゃかもっちゃかしか・・そのへんはどうなんだよ」

崇幻雲猴
「俺様か?俺様はまあモテたからな豚よりは
お前ほどじゃないが 俺様もまあ・・」

朱雀
「なんだ・・豚と競争したわけか・・・
人の事は言えないな」

崇幻雲猴
「なんだと!男に言い寄られて過ごすよりましだ!!」

朱雀
「それも私には遊びだけどな あんたはそれもなかったんだろう?
まああったとしてもみーんな妖怪ってのが相場だったろうな
次郎伸君とはうまくいってたのか?旅路では???」

崇幻雲猴
「やめろ!次郎の事は・・・どこでどうそんな情報を
もってきてるんだ?俺様の恋人は三蔵法師様と観音さんだ
永遠の愛ってのはそう簡単じゃないんだよ・・たくもう」

朱雀
「へえ〜それまた実らぬ恋をしたもんだな
そうゆうのを高嶺の花っていうんだけどな・・
プライドも高いけど望むのもうーんと高いな
宮中の天女じゃ物足りなかったわけだ・・」

崇幻雲猴
「天女は天帝のあれだ・・・・・・・・・・・・・」

朱雀
「いろいろあるんだな うぷぷ」

崇幻雲猴
「うるさい!」

―――――――話を戻す―――


法連はそばに瞳蓮を見て何かを決意したように、その頬に口づけをすると瞳蓮の顔が赤らんだ。

法連
「先ほどまでの元気はどこへ?いった?」

瞳蓮
「・・・・・・・そんな」

法連
「ほう・・・」

法連の目が怪しく光りその口づけは彼女の首筋に落ちて行った。

瞳蓮
「ねえ・・・あなたの目の色が変わったんだけど言葉もどことなく違うしどうしたの?」

法連
「どこも私は変わっていない この事をそなたが私に進めたまで」

法連はにやっと笑うと瞳蓮の衣に手を入れ少しづつ、深くその白い肌を衣から降ろすように瞳蓮の肌の色が色づき始め
褐色の法連の腕に抱きしめられていった。

白く透ける衣が落ち隠れていた細い腰、そしてかすかに動く脚包まれた牡丹の香りと彼女の身に着けている香の香りが、法連の心をつかませ瞳蓮のその肌に顔を埋めると瞳蓮の心臓はコトコトと高鳴りを覚えた。

普段の法連は細い腕でそんな事は決して行わない事も
今の彼は大胆に彼女の体を敷き体を抱き寄せ大きな腕で
腰を引き始めてる。

ぐわっとよろめく様に彼女の体は揺れていくが
見た事もない世界に彼は瞳蓮をその手で広げていった。
声が宙に消えこみ上げた涙がほおを濡らした。
一瞬白く光り気を失った瞳蓮・・・
その瞳はそのまま閉じて開くことはなかった。
法連はにこっと笑いゆっくり体を起こすと傍にある酒を飲み
彼女の目が覚めるのを待っていた。


法連「これか・・・」

瞳蓮の胸から光ったその光は球となりそして
法連の手に落ちた 
『儀 仁 戦 凛 哀 朱雀 白虎 青竜 麒麟』  

法連
「これか・・・神と心 これが一体にならないと、人は何事にも勝てぬか」それ以上は法連はいう事はなかった。

瞳蓮の胸から出たその球を手に持ち彼女が
瞳蓮が目を覚ました時・・・その世界はあっという間に消えてなくなり法連と瞳蓮は二人倒れて その時間は霧となり消えて行ったのだった。

だが法連の手の中に瞳蓮の胸から出たその球は手の中で光り
「在石的前面三回旋轉三回跪下向猴子的神発誓一生所愛」の文字は消え、巻物は天に戻りそこには二本の小さな仏像が二つ立っていただけだった。



法連
「いったいなんだったのだろう・・・・・あれは夢か?
私はずっと眠っていたのか・・・・記憶がない・・」

瞳蓮
「私はあなたの姿が私に重なり消えた・・それだけよ」

法連
「そうなのか・・・あれはすべて夢だったのだろうが、この仏像と球は嘘ではない」

手の中にあるその球と仏像がそのすべてを語る様に、間違えなくここですべてをかけて挑んだものだという事だった。

法連
「なんだかこう体が軽くなったな」

瞳蓮
「ねえ法連いつから髪を伸ばしたの?」

法連
「え????????」

瞳蓮
「その長い髪・・・・その衣」

法連のボロボロになった袈裟はどこかに行き、その代り真白く光る古典服の衣をまとい白銅器で出来た剣を背に負っていた。


瞳蓮
「神仙になったのね・・」

法連
「それはどうかな・・私は私だけど」

瞳蓮は「ふふふ・・きっと昔より少しだけ声が変わってなんだか少し
あの人みたい」

法連
「?」

瞳蓮は言わないでおこう・・きっと怒るからとおもい
「ここから降りて法京たちの元に行きましょう」

法連
「ああ 私の傍を離れないでくれ」

法連はそうゆうと空を舞う等に光に導かれながら彼らが戦っている元に飛んで行った・・。

そんな頃安徳は宮中の仮の皇帝からの書が届き、20年ぶりにこの宮中に入り皇帝の本来あるべき姿に戻り
武官宦官たちと謁見し無言で聞いていた・・。
ここに至るまで誰も保身の事ばかり考え国の事など考えていないこの文官の話などどうでもよく密書をひそかに出した安徳皇帝は冠をかぶりながらも
紫凰妃の事を考えていた。

そして謁見が済むとさっさと寝所に行き
着替え香をたき書物を読みすべてを忘却していた。
保身しか案じないあの文官たちの言葉は消えていた。

そんな時間をすごして時が過ぎたとき
朝貴が突然部屋へやってきたのだった。


安徳
「朝貴どうしてこんな時間に?」

朝貴
「密書をお願いしたいのです。」

安徳
「密書なら私も出している」

朝貴
「天の動乱が起きています」

安徳
「だから?朝貴そなたは私の傍で何をしていた?」

朝貴
「皇帝の傍の側近が私を避け側近の欲得で
皇帝は操られていたのです。
目を覚ましてください。
皇帝今皇帝がしないといけない事をその手で!」

安徳
「お前がすればいい・・元々皇帝はそなたがなるはずだった
私の心も知らずにそなたは野に下ったのだ。元々私は政治など興味もなかった
私の気持ちがなぜ伝わらなかったのだ!」

「私の母はあなたの父上と懇意はありました
私は義理のあなたの弟になります。
ですが、それとこれとは話が違います
私はあなたの臣下、貴方は皇帝の血筋
皇帝は直系と言う血筋が代々受け継がれる事なのです。
私や翠はあなたの傍にいることができても
貴方にはなれないのです」

安徳
「だからと言って私一人この国を背負うのはできない。
そのくらい知っていただろう・・・」

ちらりと見て安徳はそう朝貴に言った。
朝貴を自分の部下などにしたくはなかった
この動乱の世の中、唯一の家族さえ
明日は敵になり明日は命が消える運命なのだから、彼がこの宮中で傍にいるだけでどれだけ心強かったか、安徳は宮中を抜け出し城下に家を構えるまで、その身を案じるだけで
せいっぱいであった。

成人になり、後継者争いをしていたこの宮中で、朝貴は自分の傍を離れた事は彼にとって
際も頼れる家族を無くしたことに等しかった・・。
借りの皇帝という身代わりをたて・・
自分が宮中を抜け出すまでの過程において
孤独でならなかったのだった・・。


朝貴
「お許しください私たちがいるという事は
皇位継承の争いを大きくさせる事です。
それはこの国とこの王室を滅ぼす元になりうることを皆知ってたのです。
そして今回その危惧したことが起きております。
貴方の弟 皇弟 鷹華郡(しょうかぐん)が羅刹門として
入場しあなたの首を挿げ替え奴が皇帝として
ここへ来ようと軍勢を率いております
その阻止のためにも 宮中でもう一度政務をとってください」

安徳はそんな言葉も聞かず今更だと言った風に後ろを向いていた。

「皇帝!!!!!!!!!!!!!!」


朝貴の叫びを聞きながら皇帝は奥に入ってしまった。

「皇帝!!!!」と叫ぶ朝貴・・・宦官たちが朝貴を遠ざけていく・・。

必死の叫びも遠くなる宮廷

投げ出されそうになった時 翠は宮廷服を 王族の服をきて
宦官を投げ飛ばし言った。

宦官
「宋麗芙(そうれいふ)様!!!!!!!!!!!!!!!!」

翠「いったい誰を引きずりおろしているのかわかっているのか!
この国の皇帝直属の臣下を一介の宦官が引きづり下していい話など聞いていない」

翠は王冠をし龍の刺繍をし髪を上げて宮廷に25年ぶりという歳月を経て帰郷したのだった・・。

朝貴
「宋麗芙(そうれいふ)!殿

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