『少林学園 武侠兄弟』其の伍 外伝之弐 目指せ!武打明星☆
  作者: ミコ&hiyoko   2016年09月22日(木) 14時15分32秒公開   ジャンル:総出演
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第八章 by ミコ

撮影三日目ー

体力班の大縄跳びの本番が始まった。
各チームとも武術披露指導にあたっていた二人も飛び手に加わったため六人で飛ぶことになった。

ー青隊チャレンジー

縄回しの二人が大声で「せぇ〜のっ」っとをかける。

飛び手の六人は「一、二、三!」と声を掛け合い大縄を飛ぶ。

あと三回というとこ
ろでアンディの腕が縄に引っかかってしまったが、二回目のチャレンジでクリアした。

ー赤隊チャレンジー

飛び手は腕組みをし飛び始める。
あと二回というところでトニーの脚を引っ掛けてしまったが、二回目のチャレンジで成功した。

ー白隊チャレンジー

二人ずつ向き合って飛ぶという作戦が功を奏し、一回でクリアした。

頭脳班の漢字チェックは各チームとも合格。

霍元甲と黄飛鴻とウミノシンが写経審査を始める。

青隊ー
数枚墨が滲んでしまっていたがハニーが書いた書が霍元甲の評価が高かった。

赤隊ー
どの書もブレがなく均等に書かれていて、高い評価を得た。
特にヒトミの書を黄飛鴻がたいそう気に入り額に飾ることにした。

白隊ー
誤字がある一枚があったため減点の対象になったが、みにの書が三人の目に止まり高い評価を得た。

各チームの体力班、頭脳班のメンバーも集合。
いよいよ女性三人の武術披露が始まる。

青隊ー
指導にあたったジュエンと陳真が見守る中、演武が始まった。
「紫苑、加油!」

紫苑が扇子を手に登場する。三回ターンから右手に持った扇子をはためかせながら頭上に上げる。
左手は一直線に前に突き出し、左足を前に広げ右足を後ろに開脚し静止。

そのままの状態から左手だけで前転をし、前後開脚で起き上がると片手だけで立ち上がり片足立ちを決め終了した。

「太好了!」拍手喝采。
ジュエンと陳真は紫苑に駆け寄り三人は抱き合って喜んだ。

赤隊ー
ジーペイと無忌が見守る中、演武が開始された。
「光、加油!」

ひかりが竹箒を持って登場する。
右手に持った竹箒を右足で払いあげ両手で握ると、箒を軸にし右方向へ螺旋脚で回転する。

次に左手は前に一直線に突き出し、右手に握った箒を一回転させ後ろに振り上げると前後に大きく足を広げポーズ。

両手で箒を頭上で一回転させたあと右方向に突き出し、左手は横一直線に広げ片足立ちをして決め終了した。

「太好了!」拍手喝采。
駆け寄った無忌にお姫様抱っこされ、ジーペイと三人で喜んだ。

白隊ー
クンパオとキョウマが
見守る中、演武が開始された。
「京、加油!」

右手に流星錘を握り左手だけで連続側転をしながら、ミヤコが登場。

流星錘を交差させ左右に数回振り回すと三回連続で紐を跨ぐ。

紐を回しながら二回連続の螺旋脚から、右横で三回、交差して左横で三回振り回す。

頭上で回しながら片手前転し最後は前後開脚から手をつかずに立ち上がると、紐を巻き上げ左手を前に突き出して両足を前後に開き決めた。

「太好了!」拍手喝采。
クンパオとキョウマが駆け寄り、二人で胴上げをして喜んだ。

三人の演武の評価は全員が高評価で三日間でここまで完成させたことと、努力を讃えた。

紫苑もひかりもミヤコも大泣きだ。
とその横にいたパンの目にもうっすら涙が滲んでいるのを見てウミノシンも喜んでいた。

王プロデューサー
「皆様ご苦労様でした。いい場面がたくさん取れたことを感謝いたします。これから局に戻り編集し明日13時より放送します。番組中に視聴者のメール投票と観覧者の投票により優勝チームが決まりますのでお楽しみに。あとスカウト隊の結果報告もお楽しみに」

思いがけないアクシデントで撮影が延期されたせいで、少林学園も精武学園も夏休みに突入。

ウミノシン
「皆、ここでいい知らせだ。これから少林寺へ行くことになった。今夜はバスでの宿泊となるので入浴を済ませ荷物をまとめたら21時に出発、着くのは明日の朝7時となる」

ウミノシンの知り合いである達磨堂の释延天師範が、是非放送を一緒に観たいと招いてくれたのだ。

クンパオ、ジュエン、ジーペイは学園が夏休みに入ったので、鍛錬のために少林寺に戻るのだ。

早速準備をしてマイクロバスに乗り嵩山少林寺へと向かった。

レンマを始めとする武術の道を歩む生徒たちは大喜びだ。

レンマ
「憧れの少林寺だ!」

くまきん
「鍛錬で踏みしめられた窪んだ地面を生で見られるんだね」

キョウマ
「阿羅漢で智北が殴ったあの樹もだよ」

ドニー
「少林寺は武術者にとっては聖地だからな」

陳真
「少林大侠、梦!」

クンパオ
「みんなで五右衛門風呂にも入りましょうね」

ジーペイ
「座禅もするよ」

ジュエン
「少林寺名物の饅头も美味しいですよ」

パン
「好、饅头ーーーーー!」

浙江省の新昌寺から嵩山少林寺のある河南省までは車で約十時間かかる。
みんなで収録の思い出を語りながらバスは嵩山少林寺へ到着した。

クンパオたちに案内され参道を通り表門に着くと、修行僧が出迎えてくれていた。
作務衣を受け取り一同は気替えを済ませ方丈たちと挨拶を交わした。

释延天師範
「皆さん、ようこそ嵩山少林寺へ」

ウミノシン
「師範、お久しぶりです」

霍元甲
「近くにおってもそうそう来れる場所ではありません。方丈、お招き感謝いたします」

释延天師範
「では早速、武僧たちの鍛錬を見ていただこうかな」

鍛錬場に向かうとそこは映画『少林寺』で李連杰演ずる覺遠が鍛錬していたあの場所で、地面が震脚で踏みしめた跡で窪んでいた。

クンパオたちも混じり武僧12人の少林八極拳の鍛錬が始まった。

「哈!」の掛け声とともにまず足を揃え力強く横斜めに両腕を大きく開き前後震脚、足を前後に震脚し両腕を三回交差回転、右手を上、左手を前に突き出す。
そこから回転しながら両手を広げ片足立ち、、、最後は形を決め終了。

一同唖然として武僧たちを見つめる。

释延天師範
「八極拳とは清代の河北省の滄州の孟村に発祥したと伝えられる武術であり、最も破壊力がある武術です。今見てもらったのは 金剛八式 、1.冲捶(ちゅうすい) 2.川掌(せんしょう) 
3.降龍(こうりゅう) 4.伏虎(ふっこ) 5.劈山掌(へきざんしょう) 
6.圈抱掌(けんほうし) 
7.虎抱(こほう) 8.探馬掌(たんましょう)の套路でした」

コリン
「八極拳と言えばストリートファイターのヤンだ」

トニー
「一代宗師の一線天もだね」

次に武僧に蟷螂拳、小炮拳を方丈の八段錦の演武披露を見せてもらい、千佛寺の壁画、塔林を見学させてもらった。

クンパオ
「ではそろそろ昼食です。食事が済んだらちょうど放送の時間になりますので参りましょうか」

斎堂(食堂)に入る前
に言无声、食不語と言う『用餐六字戒律』を習う。
箸を持つ手は『少一点』と言う親指と薬指で挟む持ち方だ。
茶碗を重ねるときは箸を中に入れ音を立てずに重ねる。

中へ入り包と言う具入りの饅头と油餅と言う揚げパン、もやしと豆腐の和物を盆に乗せ席に着く。

食事を済ませた一同は本堂に向かい、放送を見始めた。
三日間の成果が全て映し出される。

そこには体力班の生徒が竹を削っていて指を怪我してしまったり、防具を付けずに流星錘を振り額に怪我をしてしまったミヤコの映像もあった。

大縄を跳ぶ姿を見て感動し、女性たちの武術披露の場面では武僧全員が手をぐっと握りながら真剣な眼差しで食い入るように観ている。

紫苑の扇子功で拍手喝采が起き、ひかりの掃把功で皆が見つめ合い、ミヤコの流星錘では皆立ち上がり感動した。

「太好了!」

一時間半の放送があっという間に終了した。
最後の視聴者投票の結果はなんとも偶然で三チームの投票数が同票であった。

放送観覧後は禅堂での座禅を終え一時間の昼寝を済ませ、夕食前の入浴時間だ。
クンパオに連れられ男性陣が浴場へ向かう。

クンパオ
「少林寺は女人禁制のため女風呂がありませんので、男性が済んだらご案内しますので今暫くお待ちください」

ヒトミ
「良い編集だったわね」

ハニー
「いい場面がいっぱいだったわ」

ミシェール
「ミヤコのあのシーンが収録されてたなんてね」

ミヤコ
「まったく恥ずかしいったらありゃしないわ」

みに
「それまでみんな物静かだったのに武術披露の場面を観た武僧のみんなには驚きました」

ミシェール
「三日間であそこまで出来たら誰だって驚いて感動するわよ」

クンパオ
「女性陣の皆さん、お待たせしました」

案内された女性陣が服を脱ぎ始めると、風呂場の外庭で桶の転がる音がした。

紫苑
「外に誰かいるみたい」

ひかり
「案内してくれたクンパオくんじゃない?」

みに
「出るまで待っててくれてるのかしら?」

ミヤコ
「そうだとしても今の音は桶の音よね」

ハニー
「確かに窓の外に桶はないわね」

とヒトミが窓を見ると♨の赤いマークがガラス越しに映っていて、窓ガラスが少し開きそこには目から上だけの妖怪のような男が覗いている。


「キャー!」

ミシェールは浴槽の縁に立ち上がると、桶で一発額を殴打し次に女性全員で桶に汲んだ熱湯をぶっかけた。

「カラコローン、ドォーン!」

男は乗っていた桶から落ちた様子だ。
急いで作務衣を着て外に出ると、そこには黒い革ベストが脱ぎ捨ててあった。

すぐさまミシェールが本堂へ走っていく。

ミシェール
「まだ寺院内にいるはずよ、早く探して!」

レンマ
「どうしたんですか?」

そこへ残りの女性たちも走ってきた。

ヒトミ
「額に♨マークの男が窓の外に!」

黄飛鴻
「とうとうここにも現れたか。君寶、智北、覺遠、武僧たちとすぐに追いかけろ!」

クンパオ、ジーペイ、ジュエン
「是(はい)!」

キョウマ
「なにかされたの?」

ミヤコ
「覗いてたから桶で殴って、熱湯を浴びせてやった!」

ひかり
「そしたら桶から落ちたー?はず」

ハニー
「女人禁制の少林寺に覗きに来たのかしら?」

クンパオたちが濡れた地面を辿っていくと妖怪男は逃げ切れず鍛錬場に隠れていたようだ。

武僧の一人である延能が延天を呼びに来た。

延天
「すぐ行く。皆さんも鍛錬場へ」

みんなで鍛錬場に走っていく。

そこには上半身裸の男が体から湯気を立てて立っていて、さっきかけられた熱湯で真っ赤になっていた。

妖怪男
「我叫 通奸korigori
为了身体着火烫。
(俺様は間男コリゴリー、体が焼けるように熱いー)」

延天
「羅漢棍陣!」

武僧たちは棍を握り間男コリゴリを取り囲むと棍を交差させ間男コリゴリの脇に差し込み持ち上げるとそのまま下に叩きつける。
間男コリゴリも必死で反撃しようと起き上がるがすぐさま12本の棍で次々と叩き突付かれ失神した。

黄飛鴻と黙僧、洪熈官が押さえつけ柱に縄で縛り付けた。

トニー
「リュウに連絡したらすぐ来てくれるって」

と庭からプロペラ音が。

スー
「おいおい、墓荒らしの次は間男コリゴリかよ」

トニー
「早かったね」

リュウ
「高速ヘリで来たからな」

ユーロ
「少林寺に間男とはな」

正陽
「スー、墓荒らしより今話題の間男コリゴリを逮捕した方が名誉だね」

ウミノシン
「それより例の事件はどうなったんだね?」

スー
「正陽、説明して差し上げろ」

正陽
「あれからの捜査の結果、イム家の財産分与のすべてを託されていた孫大寶と言う老人に辿り着きまして、、、えーっと彼は厳兄弟の亡くなった父親である厳精義の大親友で、、、現在、相続書は孫氏が所有しており、、、」

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