『少林学園 武侠兄弟』其の伍 外伝之弐 目指せ!武打明星☆
  作者: ミコ&hiyoko   2016年09月22日(木) 14時15分32秒公開   ジャンル:総出演
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第六章 by ミコ

撮影二日目ー

騒動の報告のため、スーたちが新昌寺を訪ねてきた。

ユアンジャ
「君たちが今回SPを引き受けてくれた刑事たちさんだね。ご苦労さまです」

ユーロ
「私は天廩署国際犯罪捜査課のユーロで、こちらはスー捜査官です」

ウミノシン
「ユアンジャ、彼らには度々世話になっているんだ」

フェイホン
「こんな美男子が捜査官とは日本は凄いですな」

ユーロ
「私たちは中国警察から派遣されている特別捜査官です」

ユアンジャ
「それで一件についてなにかわかったのかな?」

スー
「ユーロ、説明して差し上げろ」

ユーロ
「遺跡発掘をしているのはイム兄弟で兄のジョンイーは浙江省知事、弟のヨンイーは地区長、、、祖父、父とも土地の名士です」

フェイホン
「かつては武術の名門だったイム家だな」

ユーロ
「二人とも武術を受け継がずに政治の道を歩んだのですが、亡くなった父親は欲深い二人が争わないために遺産をすべて墓に埋めたのです。しかしそれを知った兄弟は遺産を掘り起こしているのです」

スー
「そこを生徒に見られ用心棒が襲ってきたってことだ」

ユーロ
「先に掘り始めた兄が独り占めしようと用心棒を雇っていたが、嗅ぎつけた弟夫婦と取り合いになり諍いが起きてるってことです」

ウミノシン
「遺産相続書はないのか?」

ユーロ
「誰かに託したらしいのですが」

ウミノシン
「兄弟喧嘩に巻き込まれたってことか。まったく呆れた兄弟だ。生徒が盗むとでも思ったのか!」

スー
「相続書も見つからなく用心棒たちまでが横取りを企んでると来てるから厄介なんだ」

ウミノシン
「生徒には山を降りないように注意したが、スーくん引き続き警護を頼むよ」

ユーロ
「それがなんでもヨンイー夫人の紅花(ホンファ)は武術家の娘で腕も相当らしく、かつて一門の弟子が精武学園の師範や生徒の父親たちに負けたのを恨んでいるという噂もありまして、、、きっとコリンたちは間違われたのでないかと。浴場襲撃も精武学園の武術家たちを狙ってのことではないかと見ています」

スー
「引き受けたからには遂行しますし武術の腕だけならそちらも十分だろうが、用心棒の中にはそれに乗じて銃を使い権力を見せつけようとするバカもいるからな」

ユーロ
「では、引き続き警護に戻りますのでこれで失礼します」

ユアンジャ
「宜しく頼んだよ」

スー
「ウミノシン学園長、キンゾウ氏にはどうぞご安心をと伝えてください」

ウミノシン
「あぁわかった。宜しく頼んだぞ」

撮影を開始した体力班は・・・

各チームとも懸垂と腕立て伏せ、竹馬乗りと平均台渡りを難なくこなし、大縄跳びの達成を試みていた。

十回まではどうにか飛べるが、縄回転機とタイミングがずれ何度やっても途中で縄に引っかかってしまう。

頭脳班の各チームも写経だけとなっていたためハニー、ヒトミ、みにだけを残し、縄回転を機械に頼らず人の手で回そうと体力班に参加することになった。

青隊ー
ジャオとミシェールが回し手。
レンマ、くまきん、アンディ、三龍が飛び手。

赤隊ー
黙僧とパンが回し手。
リン、トニー、ドニー、マンディンが飛び手。

白隊ー
カーロ、キンゾウが回し手。
コリン、キット、マンチェク、世玉が飛び手とし、大縄跳び達成に専念していた。

青隊ー
ジャオ
「タイミングを掴むには掛け声も大事だぞ」

レンマ
「精神を集中させるんだ!」

赤隊ー
黙僧
「速さ勝負ではないからゆっくり回すぞ」

ドニー
「腕が引っかかるから腕組みだ!」

白隊ー
カーロ
「まだ時間はある、焦らず行くぞ」

コリン
「飛び手は二人ずつ手を繋ぎ向き合ってみよう!」

鍛錬班の女性陣も少しずつだが形になってきている。

青隊ー
ジュエン
「紫苑さん、手の動きはだいぶ良くなってきましたね。あとは上半身のしなやかさです!」

紫苑
「腰の捻りが上手くかないのよね」

陳真
「あと一日ありますから、無理せずゆっくり行きましょう!」

赤隊ー
ジーペイ
「だいぶ体が柔らかくなってきました。温泉効果ですかね」

ひかり
「信昌寺の温泉は最高ですし、フェイホン師範の鍼で疲れも取れるしね。あとはもうちょっと高く飛び上がれるとカッコいいんだけど」

無忌
「そうだよ。回転後の着地が上手く行けば完璧ですよ!」

白隊ー
クンパオ
「そろそろ防具を外してやってみましょうか」

ミヤコ
「そうね。やってみるわ」

キョウマ
「おばちゃん、精神集中だよ!」

ミヤコは防具を付けずゆっくり流星錘を振ってみる。

最初の片手連続側転は完璧だ。流星錘を横に大きく振り足を上げ紐を跨ぎ、次に背中の後ろで回そうとしたが、勢いが悪く錘が額に当たってしまった。

クンパオ
「ミヤコさん、大丈夫ですか?」

キョウマ
「おばちゃんっ!」

ミヤコ
「だ、大丈夫よ」

クンパオ
「すぐにフェイホン師匠に診てもらおう!」

二人はミヤコを抱え本堂へ向かった。

フェイホン
「どうしたんだ?」

キョウマ
「錘が額に当たって!」

フェイホン
「傷にはなっていないな。すぐに冷やそう」

ミヤコ
「あと一日しかないのに、、、フェイホン師範、続けられますか?」

フェイホン
「腫れが引けば大丈夫だから安心しなさい」

ユアンジャ
「無理しない方がいい」

ウミノシン
「この子は負けず嫌いで途中で諦めない性格です。最後までやらせてやってください」

ユアンジャ
「クンパオ。お前たちから見てどうだ、あと一日で出来そうか?」

クンパオ
「勢いが足りず紐がたるんだせいだけなので、思い切りやればできるでしょう」

そこへジュエンたちに話を聞いたパンが走って来た。

パン
「おい、怪我したのか?」

ミヤコ
「錘がおでこに当たっただけよ」

パン
「当たっただけよって切れたのか?」

フェイホン
「ちょっと腫れてるだけで大丈夫だ」

ユアンジャ(キョウマに耳打ち)
「パンはどうしてあんなに心配してるんだ?」

キョウマ(ユアンジャに耳打ち)
「あー、、、二人はそういうことでして」

ユアンジャ
「パン、なんで隠してたんだよ?」

パン
「なんのことだ?」

ユアンジャ
「その話は後でゆっくりっかせてもらうぞ!」

パン
「キョウマかっ!」

キョウマ
「いい話だもん、いいじゃない!」

フェイホン
「ミヤコさん、今日はゆっくり休んでください。いいですね」

ミヤコ
「はい」

安心したパンは大縄回しに戻ることにし、クンパオとキョウマも大縄跳びの様子を見に行くことにした。

その頃、イム家の墓ではまたひと騒動起きていて、墓の反対側から見張っていたリュウと正陽は殺し合いが起きないことを祈りつつ様子を伺っていた。

リュウ
「あの頬に傷がある用心棒、どっかで見たことあるな」

正陽
「あいつ、、、マフィアの用心棒だった男ですよ」

リュウ
「それで銃を保持してるんだな」

そこへ寺から戻ったスーたちが合流した。

スー
「どうだ?」

リュウ
「銃の保持者はマフィアの用心棒をしてた男です」

正陽
「今、玉菩薩が出てきて取り合ってます」

スー
「まったくお宝は山ほどあんだから仲良く分けりゃいいじゃねえか」

リュウ
「父親もこうなることを見込んで埋めたんでしょうね」

スー
「それにしてもイム家の墓から出てきた物を用心棒が横取りする権利はねえよ」

正陽
「兄弟喧嘩で死人が出ることになれば黙って見過ごせないし、学園のみんなに危害が出るのも困りますしどうします?」

スー
「あの用心棒は過去の余罪で逮捕するか?」

ユーロ
「あとはホンファが暴れないようにマークですね」

その夜、みんなは本堂に集合しユアンジャからの報告を聞いていた。

ユアンジャ
「スー捜査官の話は以上だ。墓側の林を絶対に降りてはいかんぞ、いいな」

一同
「はい」

生徒たちは寺の道場で交流を深めるためおしゃべりしている。

陳真
「ヨンイー夫人は気の強い女性で有名なんだ」

アンディ
「武術が出来る恐妻家ってわけか」

ドニー
「妻の尻に引かれるんじゃ結婚も考えちゃうな」

コリン
「女もよぉーく吟味しないとな」

レンマ
「しかし試合に負けたことを恨むのは筋違いだろ」

ミシェール
「そうよ。武術を夫婦喧嘩に使われちゃ武術ができる女性にも失礼よ。私の夫も弱い人だったけど武術で押さえつけたことはないわ!」

ひかり
「それはそうとミーコさん大丈夫?」

おばちゃん
「腫れも引いたし大丈夫よ。それよりキョウマくん、パンさんが怒ってたわよ」

キョウマ
「いい話だから隠すことないじゃないと思ってさ」

くまきん
「なんのこと?」

キョウマ
「怪我したおばちゃんを心配して慌てて走って来たパンさんを見たユアンジャ師範にどうしたって聞かれたから真実を話したらパンさんが怒っちゃったんだ」

くまきん
「怒ることないよね、おばちゃんっ」

ひかり
「パンさんって照れ屋さんなのね。かわいいー!」

おばちゃん
「ひかりさんっ!」

無忌
「ひかりさん、按摩しましょうか」

ひかり
「はいっ」

世玉
「みにさん、ぼくたちも按摩の時間ですよ」

みに
「はい、お願いします」

陳真
「紫苑さんには僕がやりましょう、いいですか?」

紫苑
「えぇお願いします」

クンパオ
「では僕はミヤコさんを。いいですね」

おばちゃん
「宜しくお願いします」

ハニー、ヒトミ
「私たちは?」

レンマ
「風呂が終わったらやるから待っててください。なぁトニー!」

アンディ、コリン、三龍、キット
「あーいい湯だった。次の方どうぞー」

ドニー、世玉
「じゃお先にー」

レンマ
「トニー、一緒に行かないか?」

トニー
「あぁ」

レンマは洗い場で髪を洗うトニーに話しかける。

レンマ
「まだアイツらと付き合いがあるのか?」

トニー
「あれは過去の話でとっくにチームは解散したよ。今は単独で情報をスーに流してるだけだ」

レンマ
「それならいいが、ヤバい連中との接触は十分注意しろよ」

トニー
「スーも守ってくれてる、大丈夫だ」

風呂から出たレンマにスーからメールが届いていた。

レンマ
「ユアンジャ師範、スー刑事から連絡がありヨンイー夫人が武術特訓を始めているようです。それと露天風呂を襲撃したのはヨンイー夫人の従兄弟でマフィアの用心棒をしていた男だそうです」

ユアンジャ
「正々堂々と闘いを挑むつもりなら受けて立つが、銃で襲撃されては勝ち目がないな」

ウミノシン
「試合に負けただけでそこまで考えるとは相当ですな。なにかあったのですか?」

フェイホン
「十年前の上海武術大会でヨンイー夫人の父が試合で大怪我を負い武術が出来なくなってしまったのを恨んでいるんだろう。その後も尽く一門の弟子たちが試合で怪我を負っているし」

キンゾウ
「今現在、一門はどうなってるのですか?」

ユアンジャ
「ヨンイー夫人は嫁いでしまったので跡目は従兄弟の雷鋒(ライフェン)が継いだらしいが、その男もマフィアと付き合うようになり道場は閉鎖したらしい」

フェイホン
「ヨンイー夫人の目的はライフェンを利用し仇討を果たそうとしてるんだ」

レンマ
「掘り当てたお宝を餌に操っているってことですね」

ウミノシン
「ヨンイー夫人をなんとかせねば、またライフェンが襲ってくるかもしれんぞ」

レンマ
「明日の撮影を邪魔されないよう、スーたちが早急に動いてくれてます。彼らに任せましょう」

その頃、スーたちは争いを止めるために相続書探しを始めていた。


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