『少林学園 武侠兄弟』其の四ーW Mission・・・ー前編
  作者: hiyoko&ミコ   2016年06月30日(木) 20時55分35秒公開   ジャンル:総出演
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第五章 by ミコ

トニーと話したレンマはスーが戻るまではリュウたちの報告と指示を待つことにし、演劇祭の練習に身を投じていた。

パン
「リュウ刑事が言うようにゲームで終わればいいけど、スー刑事はいつ帰ってくるのだろう?」

レンマ
「なんでそのヤナガワって男の私怨に学園が巻き込まれるのか僕には理解できないよ。それも訳の解らないゲームだなんて世の中狂ってる、、、」

パン
「考えても仕方ない、私たちが出来ることでみんなを守ればいいさ。外出するひかりさんとみにさんには無忌とマンチェクをそれぞれお供につけたよ」

ひかりは・・・

ひかり
「雨なのに付き合わせちゃってごめんなさいね」

無忌
「いいえ、お気になさらずに」

二人が門を出ようとするとドニーが追ってきた。

ドニー
「ひかり、気をつけて行けよ!戻ったら練習しよう、待ってる」

ひかり
「えぇ、、、?行ってきます」

無忌
「知らぬ間に呼び捨てにする間柄ですか?それにしてもパートナーがお見送りしてくれるなんてなんか羨ましいですね。でもドニーさん、授業中じゃ?」

ひかり
「その筈だけど、、、それにさっきまでさん付けだったのに変ね。演劇祭用に頼んである布を取ったらすぐに戻るからここで待っててね」

用事が済んだひかりは無忌を食事に誘ってみた。

ひかり
「雨が強くなってきたからそこのラーメン屋さんでお昼食べて行きましょうよ」

無忌
「美味しそうですが、、、お金持ってこなかったし」

ひかり
「お供のお礼よ。行こう!」

無忌
「はい。では」

ひかり
「なににする?」

無忌
「肉が入ってなければなんでもいいです」

ひかり
「じゃあ任せて。すみませーん肉抜きタンメンふたつお願いします」

一方みには・・・

みに
「マンチェクくんにボディガードしてもらえるなんて嬉しいわ。それに運転までしてもらって助かるわ」

マンチェク
「使命ですし、車の運転好きですから」

みに
「マンチェクくんって真面目なのね」

マンチェク
「そんなことないです」

みに
「納品したらすぐ戻るから待っててね」

マンチェク
「はい」

みに
「お腹空いたわね、お昼食べて帰らない?行きたいお店があるんだけど一人じゃ入りづらかったのよ」

マンチェク
「いいですよ、お付き合いします。なんのお店ですか?」

みに
「飲茶よ」

マンチェク
「いいですね」

二人は駅ビルの地下にある飲茶店食事をし、学園に戻った。

ラーメン屋・・・

無忌
「ひかりさん、これすっごく美味しいですね」

ひかり
「そう?良かったわ。無忌くんは修行中だから肉はダメなのね。日本の僧侶なら肉もお酒もOKで結婚もできるのにね」

無忌
「ひかりさんは僧侶について詳しいのですね」

ひかり
「実はワタシの実家はお寺なんだけど、跡取りがいなくて困ってるの」

無忌
「今はどなたが寺守りを?」

ひかり
「父がしてるわ。ワタシは二人姉妹で姉も仏具店に嫁いだし。知ってるでしょ、文章の母がワタシの姉よ」

無忌
「ではひかりさんが婿取りして継がなくてはじゃないですか」

ひかり
「確かに何度かお見合いの話もあったわ。実は今も父に縁談を勧められているの」

無忌
「僧侶はお嫌いですか?」

ひかり
「そうじゃないけど、相手は自分で探したいのよ」

無忌
「結婚ですか、、、ぼくは結婚するのかなぁ?」

ひかり
「結婚したいから出家しないんでしょ?」

無忌
「縁があればしたいけど、出会いもありませんしね」

ひかり
「無忌くんは今何歳?」

無忌
「27歳です」

ひかり
「いい年頃ね。実は昨夜、実家から連絡があって週末に縁談話があるから帰ってこいって言われてるの」

無忌
「嫌なら断ればいいではないですか」

ひかり
「もう何度も断ってて理由がないし、自分で探せないならって無理やりだし、いるなら連れてこいとかもうやんなっちゃうわ」

無忌
「はっきり言えばご両親も解ってくれますよ」

ひかり
「、、、!無忌くん週末は暇?」

無忌
「特に用事はありませんが、、、ぼく?まさかご両親を騙すのですか?」

ひかり
「無忌くんなら絶対に両親も安心するわ。人助けだと思ってお願いよ」

無忌
「人を騙すのは戒律違反ですが、人を助けるのは功徳になるし。わかりました、お相手をご自身で探せるまでご協力しましょう」

ひかり
「有難う。さぁ雨も止んだし学園に戻ろっか」

二人が学園に向かい歩いていると、廬山高校の前でリュウたちに会った。

リュウ
「無忌じゃないか」

無忌
「リュウさん、ユーロさんこんにちは」

ユーロ
「お出かけか?」

無忌
「はい。ひかりさんのお供です」

リュウ
「ひかりさんも無忌がボディガードなら安心ですね」

ひかり
「はい。お二人はお仕事ですか?」

リュウ
「えぇ。廬山高校で怪しい動きがあったとタレコミがあったので」

無忌
「あのことに関係してるのですか?」

ユーロ
「レンマからなんて聞いてるんだ?」

無忌
「みんなは不安がってますので、とにかく今は安全をお守りしています」

ユーロ
「みんなで学園に泊まってるんだってな」

無忌
「はい。ですからこうして外出時もお伴して、放課後は各自練習をしています」

リュウ
「そうか。なにかあったら連絡してくれよ」

無忌
「そう言えばさっきドニーさんの様子が変だったんです」

リュウ
「変って?」

無忌
「授業中の筈なのにひかりさんを見送りに来たり、目つきもおかしかった気がするんです」

ユーロ
「ま、まさか?」

無忌
「なんです?」

リュウ
「W missionだよ」

無忌
「?」

ひかり
「レンマさんが言っていたゲームのことですか?」

ユーロ
「殺された家族の復讐のためにそっくりな人物を利用し、復讐劇を果たそうとしてるんです」

無忌
「それに学園が巻き込まれてるってことですね」

ひかり
「なんで少林学園ばかり狙われるのかしら?」

リュウ
「要は欲しいものを手に入れる為なら手段を選ばない者の無い物ねだりです」

無忌
「ではさっきのドニーさんは偽物かもしれないってことですか?」

リュウ
「レンマにはトニーを介して伝えてありますので、みなさんは引き続き用心してください。では失礼します」

ひかり
「それで様子が変だったのかしら?怖いわ」

無忌
「ぼくが守りますから安心してください」

授業が終わった学園では、各ペアで練習を始めていた。

体育館ではダンス練習をするハニーとトニー、ミシェールとコリン、パンとくまきん、レンマとヒトミがいる。

ひかり
「ただいま戻りました」

レンマ
「お帰りなさい。ドニーが音楽室で待ってますよ」

無忌
「そのことですが、今リュウさんたちと廬山高校の前で会って話は伺いました」

レンマ(無忌に耳打ち)
「ひかりさんも聞いたのか?」

無忌
「は、はい」

レンマ
「どうして動揺するようなことを!」

ひかり
「そりゃ聞いて驚かないわけじゃないけど、ワタシたちも大人ですので大丈夫よ。それにドニーくんとはペアを組むしリュウさんたちに聞いておいてよかったわ」

レンマ
「そうですか。トニーの話ではドニーとコリンの替え玉が潜んでいるそうですので、ひかりさんには無忌をずっと付けますね」

ひかり
「でも法海和尚とお勤めがあるし、演劇祭にも二人で参加するんでしょ」

レンマ
「そうだ!それぞれ合言葉を決めればいいんだよ」

ひかり
「それはいいわね。
ワタシもドニーくんのことは大分分かってきてるから見極められる自信もあるわ」

レンマ
「他の者の偽物が現れる恐れもあるし、明日からは私が各ペアにメールでお伝えしますので、合言葉を合図に練習を始めましょう」

コリン
「BGMだけどどうします?」

ミシェール
「ワタシが弾いた琵琶の音色を録音してくるわ」

コリン
「いいですね!」

マンチェクとみには禅寺で練習を始めた。

マンチェク
「さっきの飲茶美味しかったですね」

みに
「他の種類もあるの、また誘ってもいい?」

マンチェク
「えぇもちろんです。曲ですが鷹という曲をお願いしたいんです」

みに
「激しい曲よね。了解よ」

音楽室・・・

ドニー
「お帰りなさい、遅かったね」

ひかり
「雨が強くなってきたから無忌くんとお昼を食べてきたの。ごめんなさいね。あっ、ドニちゃんのパンツは??」

ドニー
「ぴっちり白ブリーフっ!」

ひかり
「これ曲リストよ。好きなの選んで」

ドニー
「燃えよドラゴンのテーマからの戦国無双のテーマ曲ってどうかな?」

ひかり
「いいわね!」

一方、美術室では・・・

紫苑
「曲は決まった?」

アンディ
「we're the championでお願いします」

紫苑
「了解よ!」

講堂では・・・

パン
「くまくんの太刀は迫力あるな」

くまきん
「パンさんの槍には負けますよ。BGMは男兒當自強にしませんか?」

パン
「いいね、それにしよう!」

道場では・・・

キョウマ
「BGMは精忠報国にするよ。おばちゃんは合間で太鼓を叩いてね」

おばちゃん
「了解よ!衣装はひかりさんにたのんだから楽しみにしててね」

キョウマ
「うん!」

レンマはスーにメールを送った。

レンマ(メール)
『のんきに休暇か?いつ戻るんだ?』

スー(メール)
『遊んでる訳じゃない。今回の容疑者に一番詳しいローグに情報をもらってるんだ。リュウたちに指示は送ってるから頼りにしてくれ』

レンマ(メール)
『お前の身内の危機なんだ。でも僕にとっても大事な人だ、絶対に守るさ』

スー(メール)
『あぁわかってる。二、三日したら有力情報を持って帰る』

ヒトミ
「もしかして兄さんから?」

レンマ
「ローグ刑事のところで休暇中だが、今回の容疑者の情報を集めてるらしい」

ヒトミ
「ねぇ、曲だけどなんにする?」

レンマ
「君とやった劇で一番思い出に残ってる曲にしないか?」

ヒトミ
「ワタシが演じた役で好きなのは東方不敗のインなの。強くて素敵な女性よね」

レンマ
「滄海一声笑にしよう。君は鞭を握る強い女性を演じながら舞うのがいいよ」

ヒトミ
「そうしましょう!」

その頃、廬山高校では・・・

ラン
「どうやって奴らに近づこう?さっきもドニーとペアのひかりって言う女に接してみたけどなんか怪しまれた感いっぱいだったし、用心棒も一緒だったぜ」

コウ
「あそこには法力が使える和尚もいるし、強者揃いだしな。外出時にはボディガードもいたらどうにも動けないぜ」

ラン
「ヤナガワの姐さんは気が強いし、下手に逆らえばペーパーナイフが飛んでくるからな」

コウ
「ホントだよな。またブルーチーズのドレッシング抜きサラダが食べたいなんて訳わかんないこと言い出す前に使命を終えないとな」

ラン
「勝手に動いても怒るだろうし、どうするよ?」

コウ
「取り敢えず俺はコリンと組んだ音楽教師に接触してみるよ」

ラン
「あの音楽教師も武術家だぞ、気をつけろ!」

コウ
「変装して近づいてみるか?」

そこへヤナガワの娘、キラからランにメールが入った。

キラ(メール)
『ラン、コウ、なにしてるの!ひかりとミシェールって女に近づけたの?』

ラン(メール)
『ひかりにはボディガードが一緒で近づけませんし、ミシェールは相当な腕らしいですし無理です』

キラ(メール)
『ドニーとコリンを誘惑する女を用意したから、拉致に成功したら学園に乗り込みなさい、わかった?』

ラン(メール)
『了解です!』

後編に続く
*作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。
※作品内の画像・背景画像は作者様のもの(一部劇場のもの)です。お持ち帰りされる際は作者様に許可をお取り下さいませ(合掌)

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