『少林学園 武侠兄弟』其の四ーW Mission・・・ー前編
  作者: hiyoko&ミコ   2016年06月30日(木) 20時55分35秒公開   ジャンル:総出演
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第一章 by ミコ

麗らかな春が終わり、少林学園では初夏恒例の演劇祭が開催される時期がやってきた。

レンマを始めとした今年度で卒業となる七年生のアンディ、トニー、ヒトミ、くまきん、ドニーにとっては最後の舞台となる。

今日は朝から打ち合わせの第二回目が生徒会長であるアンディの指揮で始められていた。

これまではみんなで行う劇だったが今年は生徒が教職員とペアを組んで個人芸を披露することが、先日行われた第一回目の打ち合わせで決まっている。

レンマはウミノシンにお願いしておいた教職員の特技が書かれた用紙をホワイトボードに貼り出した。

@武術表演(少林拳)
A武術表演(洪家拳)
B武術表演(槍術)
C武術表演(剣術)
Dキーボード(シンセサイザー)演奏
Eドラム演奏
F中国太鼓演奏
G琴演奏
Hベリーダンス

レンマ
「これが協力してくれる教職員のそれぞれの特技だが、誰の特技かはみんなが選んだらこの封筒を開封しパートナーを発表する」

ドニー
「相手が誰かわからずに特技だけで選ばせるなんて、学園長もアイデアマンだな」

くまきん
「武術表演以外は楽器演奏かダンスってことだね」

キョウマ
「琴や中国太鼓は武術表演にピッタリだよ」

マンチェク
「俺たちが武術表演をやるにしても、対戦相手を選ぶか盛り上げ役を選ぶかってことだな」

コリン
「じゃあ俺たちも今は内緒にして、自分の芸に合う人を選ぼうぜ」

トニー
「ぼくは迷うことなくダンサーを希望したいんだけど」

くまきん
「トニー以外にダンスができそうな人はいないから決まりじゃないの。ねっみんな!」

トニー
「じゃあぼくはダンサーと組んでいいんだね?」

レンマたち
「OK!」

レンマ
「では、楽器演奏者を選ぶ人は手を挙げて!」

するとアンディ、ドニー、マンチェク、キョウマが挙手した。

アンディ
「僕はドラムかキーボードと組みたいな」

マンチェク
「俺は琴がいいんだけどドニーとキョウマは?」

ドニー
「俺は楽器演奏も和より洋がいいんだ。アンディはドラムとキーボードのどっちがいいんだ?」

アンディ
「ドラムだな」

ドニー
「俺はキーボード希望だからこれも決まりだな!」

キョウマ
「僕は中国太鼓を希望しようと思ってたから、これで決まりだね」

レンマ
「残るはコリンとくま、ヒトミと私で表演相手を選ぶことになるが、間違いなく少林拳は学園長で洪家拳は理事長だ。二人の技の見せ合いを見たい気もするよ」

コリン
「それはいいな。オレは剣術を希望したい」

くまきん
「おいらは槍がいいと思ってたんだけど、レンマとマドンナの相手がいなくなっちゃうね」

ドニー
「いいじゃないか。卒業記念に二人で愛のダンスでも舞うがいいさー」

レンマ
「私は踊りと歌は無理だ」

ヒトミ
「二人でできることで頑張るわ。ねっレンマ!」

レンマ
「あぁ。ではこれで全員決まったので開封するよ」

レンマは封を開けホワイトボードにペアを書き出した。

@武術表演(少林拳)=ウミノシン学園長&武術表演(洪家拳)=キンゾウ理事長

A武術表演(槍術)=パン用務員&くまきん

B武術表演(剣術)=ミシェール音楽教師&コリン

Cキーボード演奏=道着販売員(ひかり)&ドニー

Dドラム演奏=紫苑美術講師&アンディ

E中国太鼓演奏=購買部店員(ミヤコ)&キョウマ

F琴演奏=遊技販売員(みに)&マンチェク

Gベリーダンス=ハニー保健教師&トニー

Hレンマ&ヒトミ

レンマ
「学園長と理事長には組み合わせを報告してくるから、放課後各自お願いしに行こう。それとひかりさんが希望の衣装を用意してくれるそうだから、衣装室になければお願いしてくれ」

放課後、学園長室・・・

レンマ
「組み合わせが決まりました。学園長と理事長には少林拳と洪家拳の対戦表演をお願いします」

キンゾウ
「師匠と久々にお手合わせしていただけるなんて光栄です。宜しくお願いします」

ウミノシン
「わしも学園長の最後の年にキンゾウくんとできるなんて楽しみだ。宜しく頼むぞ」

教員室・・・

コリン
「ミシェール先生と対戦表演できるなんて思ってなかったからすっごく嬉しいです。宜しくお願いします」

ミシェール
「コリンくんの腕には期待してるからワタシも光栄よ。宜しくね」

トニー
「ハニー先生、パートナーを宜しくお願いします」

ハニー
「ダンスを特技にしたのはトニタンと組めるんじゃないかと思って選んだのよ。こちらこそ宜しくね」

アンディ
「紫苑先生の特技がドラム演奏だなんて意外です。張り切って歌いますので宜しくお願いします」

紫苑(ひよこ)
「アンディくんの歌に合わせてドラムが叩けるなんて嬉しいわ、宜しくね」

用務員室・・・

くまきん
「卒業記念にパンさんと武術表演ができるなんて、おいらとっても幸せ!宜しくお願いします」

パン
「私もくまくんの器械技には一目置いてたから光栄だよ。宜しくな」

購買部・・・

ドニー
「キーボードとドラム演奏って見た時にキーボードは紫苑先生だと思ったんだ。ひかりさんだったんだね」

ひかり
「ということは、紫苑先生じゃなくてがっかりしたでしょ」

ドニー
「そうじゃないよ。ドラム演奏をアンディが選んだから、ひかりさんとアンディがペアになると思ったんだ。神秘的なシンセに合わせて技を見せたいと思ってるので宜しく!」

ひかり
「良かったわ。こちらこそ宜しくお願いします」

マンチェク
「琴の音色をバックに表演したかったんです。宜しくお願いします」

みに
「マンチェクくんの腕の凄さはミーコさんから聞いていましたからわたしも光栄です。宜しくお願いします」

キョウマ
「僕の感が当たったよ。中国太鼓って見た時におばちゃんじゃないかと思ってたんだ。宜しくねっ!」

おばちゃん
「武術表演ができるみんなには中国太鼓は合うと思って選んだから、キョウマくんとペアを組めて嬉しいわ。こちらこそ宜しくね」

キョウマ(耳打ち)
「なんなら最後に棍棒も振っちゃう?」

おばちゃん
「もうー、キョウマくんったら。演りたいのはやまやまだけどまた怒られるからやめとくわ。それにリサさんも見に来るんだからキョウマくんの晴れ姿を見てもらわなきゃでしょ」

キョウマ
「へへへ、おばちゃんありがとっ!」

学園長室を出たレンマとヒトミは・・・

ヒトミ
「ねぇ、レンマはなにをするつもりだったの?」

レンマ
「僕がダンスも歌もダメなの知ってるだろ。武術表演しかできないよ。まさかキミはダンスがしたかったのか?」

ヒトミ
「ピアノ演奏かダンスと思ってたんだけど」

レンマ
「ピアノ演奏をバックに武術表演もなかなか粋だと思うけど」

ヒトミ
「洋楽器はキーボードとドラムがあるし、ワタシは武術ができないしどうする?」

レンマ
「、、、困ったな」

ヒトミ
「武術表演もダンスの一種と思えばいいのよ。あなたの表演に合わせてワタシはダンスをするってどうかしら?」

レンマ
「うん、いいね。僕は武器を使わずに表演するから、キミはなにか武器を持って舞うのはどうかな?」

ヒトミ
「いいわね。そうしましょう!」

そしてその日から10日後に開催される演劇祭のための練習が始まろうとしていた翌朝の朝礼中に学旗が自動的に掲げられ、そこにはこう書かれていた。

【”少林学園を消す”それを回避したければキンゾウ家族身代金1000億、少林学園のすべてを差し出せ” 】

学旗を見た生徒や教職員は驚愕し、一瞬にして大騒ぎになってしまった。

するとレンマは壇上に駆け上り、マイクを握りこう叫んだ。

レンマ
「これからゲームが始まるんだ。みんな心して参加してくれ!」

レンマのとっさの行動に気づいたウミノシンも、マイクを握り呼びかける。

ウミノシン
「これは十日後に開催される演劇祭の余興だ。一日一日なにが起こるかはまだ誰も知らん。みんな注目してくれ」

そこへレンマのスマホにメールが送られてきた。

レンマ(メール)
『来ると思ってたよ。どこに行けばいい?』

スー(メール)
『駅裏の公園にすぐ来れるか?』

駅裏の公園・・・

スー
「あの学園は祟られてるのか?」

レンマ
「祟られているじゃなくて崇められているだ。字は似ているが意味は両極端だ」

スー
「演劇祭があるんだろ、どうするんだ?」

レンマ
「あんなカードが来たからってどうするもこうするもないさ、バカげてる、、、まるでゲームだ。ヒトミも理事長も無事なのになにをどうしろっていうんだ?」

スー
「まったくだ。1000億の身代金なんて大統領の娘でも聞いたことないぜ。学園を消すとか、お前の言う通りまるでゲームだな」

レンマ
「君たちもなにか情報があったから動いてるんだろ?」

スー
「伝説の暗殺者の再来だってさ。ゲームというよりまるで映画だな」

レンマ
「演劇祭は予定通り10日後に開催するさ。僕は学園とヒトミたちを守るだけだ。みんなも同じだ」

スー
「ヒトミと親父を頼んだぞ。なにかあったら連絡くれ、俺も随時お前には情報を送るよ」


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