連杰トークや井戸端トークなどお気楽雑談トピック
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By ミコ
#8878 hiyokoさんからの続きです。

第六章

-時は少し遡る-

片付けもすっかり終わったヒトミは街角のカフェにスーを呼び出した。

ヒトミ
「ごめんなさい、兄さん。忙しくなかった?」

スー
「資料整理も終わったし、近頃平和だからな。で、なんだ、話って?」

ヒトミ
「レンマのことはヤム署長さんから聞いたでしょ。なにか言ってた?」

スー
「あぁ。惜しい人材だったってちょっと残念そうだったよ」

ヒトミ
「もしワタシが余計な口添えをしていなかったとしたらレンマはあの話を受けたかしら?」

スー
「いいや、お前がなにも言わなくてもレンマは学園に残る道を選んだと思うよ」

ヒトミ
「だとしたらこの原因はすべてワタシにあるわ」

スー
「うん、、、お前の気持ちは嬉しかったにせよ、あいつも男だからな。自分で決めたことに下手な横槍を入れて欲しくなかったんだろうな」

ヒトミ
「レンマに天廩署で働いて欲しかった理由はひとつなの」

スー
「俺のことだと言いたいんだろ?なぁ妹よ、俺のことであいつと揉めるのを俺は見たくない。たとえ義理であっても俺はお前の兄であってキンゾウの息子だ。あいつが勘違いするようなことはもうするな。いいな」

ヒトミ
「このまま行くべきかしら?それとも、、、」

スー
「後悔しない道を選べ。素直になれ」

ヒトミ
「兄さん、ありがとう」

スー
「おっ、ユーロから呼び出しのメールだ。そろそろ行くよ」

二人はカフェをあとにし、別方向に別れた。

-今に至る-購買部では・・・

みに
「こんにちは。新しい機械の設置に来ました」

おばちゃん
「待ってたのよ。みにさん」

ひかり
「新しいガチャガチャですか?なにが出て来るの?」

みに
「武侠&功夫キャラが勢ぞろいですよ」

ひかり
「わぁ、これはドラゴン危機一髪の時のブルースね。欲しいわ~」

紫苑
「わたしはこの銀髪のアンディかな。ゴッドギャンブラーラスベガス大作戦の時よね」

ひかり
「ミーコさんが欲しいの、当てましょうか?」

おばちゃん
「いいわよ、当ててみて」

ひかり
「この結髪で裾を捲り上げてる浪子燕青のウーさんでしょ?」

おばちゃん
「当たり~!なんでわかったの?」

ひかり
「だってこの間、動画サイトを食い入るように観てたの知ってるもん」

紫苑
「そうだ、みにさん。来月の卒業式イベントのお話は聞いてる?」

みに
「いいえ」

おばちゃん
「また学園関係者が全員参加の武侠ドラマをやることになってね。今、脚本を書いてるのよ。どう、出られそう?」

みに
「三月は新製品の配達で忙しいのですが、是非とも参加したいので時間を作りますね」

マンチェク
「こんにちは、ミヤコさん。夕方、法海師匠と無忌が戻るので、献立はお任せしますので膳を三脚用意してもらえませんか」

おばちゃん
「畏まりました」

みに
「では、次の納品があるので私も失礼します」

マンチェク
「では、あとで取りに伺います」

みに
「マンチェクさん、待って!なんか元気ないわね?」

マンチェク
「そ、そうですか?」

みに
「お昼は召し上がった?まだなら一緒にいかがかしら?」

マンチェク
「あっ、はい」

みに
「前に行った飲茶のお店にまた行きたいの、いい?」

マンチェク
「はい」

-飲茶楼、南天楽-

みに
「さっき、紫苑さんたちに聞いたんだけど、卒業式イベントでまた武侠ドラマをやるんですってね。私も出演依頼をもらったのよ。もちろんマンチェクさんも出るわよね?」

マンチェク
「えぇ。全員参加ですから」

みに
「そうそう、マンチェクさんは進路決めたの?あぁ、まだ卒業じゃなかったわね」

マンチェク
「あと一年武術を学んだら、仏法講師の修行を本格的にやるつもりです」

みに
「無忌くんがひかりさんのお寺への婿入りが正式になるまでの間だってことね?」

マンチェク
「えぇ」

みに
「ねぇ、私といてつまらない?」

マンチェク
「そんなことあるわけないじゃないですか。どうしてそんなこと言うんですか?」

みに
「だって、なにも話してくれないんだもの。さっきから私ひとりで喋ってるわ」

マンチェク
「みにさん、どうして俺のことを誘ってくれたんですか?」

みに
「マンチェクさんと飲茶が食べたかったからよ」

マンチェク
「飲茶だからですか?じゃあ、もし俺が座禅をしに箱根にドライブに行きたいと誘ったら付き合ってくれますか?」

みに
「もちろんよ。いつ連れて行ってくれるの?来月は年度末で忙しいから出来れば今月中がいいわ」

マンチェク
「それは座禅が好きだから?それとも箱根?あっドライブですか?」

みに
「座禅はすっごく好きな訳じゃないけど、箱根にドライブなんていいなと思って。何故誘っておいてそんなこと聞くの?マンチェクさんって面白いわね」

マンチェク
「じゃあ、もし誘ったのがレンマだったら行きますか?」

みに
「レンマさん?まぁ、そんなはずは絶対ないと思うけど誘われても行かないかな」

マンチェク
「箱根にドライブが好きでもレンマとじゃ行かないってことですか?」

みに
「そうよ、マンチェクさんが誘ってくれたから行くのよ」

マンチェク
「じゃあ、次のみにさんの休みでどうですか?」

みに
「いいわよ。あっもうこんな時間。次の納品があるからそろそろ行かなきゃ。今度の土曜がお休みなの、10時頃学園まで来ればいい?」

マンチェク
「ハイ。では待ってます」

みに
「誘ったのは私だから払っておくわね。じゃあお先に、ゆっくりして行って」

マンチェク
「俺も無忌たちの出迎えがあるので一緒に出ます」

店を出たみには軽トラに乗り次の得意先に向かった。

レンマ
「マンチェク、一人で昼飯か?」

マンチェク
「あぁ、いやっ、みにさんと食べた」

レンマ
「おっ。僕の助言をすぐに実行したのか?さすが色男はやることが早いな」

マンチェク
「違うよ、みにさんから誘ってくれたんだ」

レンマ
「で?」

マンチェク
「でって?」

レンマ
「まさか、飲茶を食べただけってことはないよな?」

マンチェク
「座禅をしようと箱根にドライブに誘ってみた」

レンマ
「で、返事は?」

マンチェク
「今度の土曜に行くことになった。でな、レンマ。
マンチェクさんが誘ってくれたから行くのよって言われたんだけどこれってどういう意味だ?」

レンマ
「僕にそんなこと聞いてもな。女心のことはお前の方が敏感だろ?」

マンチェク
「ありがとう。で、レンマはあれからどうした?」

レンマ
「ヒトミとのことは神のみぞ知るってとこかな。これまでもそうだったけど、僕がまたなにか言っても拗れるだけだ。ヒトミがなにか言ってくるまで待つことにしたよ」

-時を同じくして道場では-

くまきん
「もしレンマが兄じゃなかったとしたら、お前どう思う?」

キョウマ
「うーん、難しい質問だね。人としては立派だけど男としたら物足りなさがあるね。なんで?」

くまきん
「おいらには女姉妹だけだからさ。兄弟がいたらどんな感じかと思って」

キョウマ
「僕は優しい姉さんが欲しかったな。お互いないものねだりだな」

ドニー
「これこれ、女っ気のないお二人さん。なにしてる?そうだ、脚本できたかな?」

くまきん
「自分だっていないくせに」

ドニー
「今、いないだけだ。あっちに行ったら可愛いチャイナ・ガールをゲットするんだ」

コリン
「本土の女より香港ガールはイケてるって聞いたぜ」

キョウマ
「まぁ、どっちにしてもあっちの女性は日本男児に興味津々らしいから気をつけて」

アンディ
「またここで井戸端会議か?」

トニー
「道場は本来稽古をする場だよね。みんなが集まると井戸端会議場と化するのはなぜなんだ?」

コリン
「そして話題はオ・ン・ナ。そう言えばキョウマ、ジンスン先生のお嬢さんとはどうなったんだ?」

ドニー
「童子功は破れたか?それともあえなくフラれちゃったか?」

キョウマ
「そうやって面白がってろ。彼女は今年卒業で大学受験が終わるまではメールだけで付き合ってたんだよ!そして無事合格が決まったからこれからは本格的に交際開始さ!」

アンディ
「良かったな。くまはあっちで彼女探すんだろ?」

くまきん
「実はおいらもペットショップの女性と交際中なんだ。桂木果鈴(カツラギカリン)ちゃんって言うんだ」

コリン
「じゃあ遠距離恋愛か?淋しいな」

くまきん
「それがさ、カリンちゃんもあっちにずっと興味があったみたいで、一緒に行くんだ。向こうに友達もいるらしくて居候しながらペットショップで働くって言ってる。ニャアこも連れて行くから面倒もみてくれるって」

コリン
「なんだよ。女っ気ないのはオレらの方じゃねえか。レンマにはマドンナ、キョウマはジンスン先生のお嬢さん、くまにはネコ好きのカリンちゃん、ひかりさんも無忌がいるし、パンさんにはおばちゃんってか」

キョウマ
「リサさんの従姉妹はどう?この間会ったけどすっごい美人だよ」

ドニー
「従姉妹ってことはジンスン先生が叔父さんだろ?美人も怪しいな」

キョウマ
「リサさんの母方の従姉妹だよ。張素素(すず)さんって言って、OLさんなんだ」

くまきん
「と言うことはあっちの出身?リサさんはハーフだったよね」

キョウマ
「あぁそうだ。あっちの国営銀行員なんだけど、こっちの支店に駐在員で来てるんだ。こっちにいる身内はジンスン先生家族だけだから、お店の近くにマンションを借りて住んでるらしいよ。
そうそう!なんでも功夫アクションの映画も好きで、見た目は長身でがっちり型が好きだとも言ってたよ」

ドニー
「コリンとピッタリじゃねぇか」

コリン
「是非とも紹介してくれ、キョウマ」

キョウマ
「いい人がいたら紹介してって言われてるから、明後日でどうか聞いておくよ」

トニー
「それはそうと、脚本がまだじゃなにもできないね」

アンディ
「キョウマ、催促してきてくれよ」

くまきん
「あの三人に任せておけば大丈夫だって」

キョウマ
「きっとすごいのができてくるから、引っ越しの荷造りでもして待ってろよ」

アンディ
「僕たちは来週の入社式が終わったら卒業式イベントのために一度戻るから、それまでには書き上げてもらってくれよ。じゃあ」

アンディとトニーは帰って行った。

ドニ-
「俺らも行くか!」

くまきん
「ねえ、キョウマ。二人にも協力してもらおうよ」

キョウマ
「パンさんのことか?」

ドニー
「なんだ?」

キョウマ
「無忌とひかりさんの結婚もさて置き、その前にパンさんたちのことも放っておけないだろ?」

コリン
「そのことか。レンマが校長になるのは確定だけど、あれからどうなった?最近レンマも見ないしな」

キョウマ
「兄さんはマドンナのことで頭がいっぱいで、それどころじゃないからね」

くまきん
「レンマもパンさんが武術講師になるのは賛成してんだから、パンさんを口説くのが先だよ。だって本人にその気がないんじゃ始まらないからね」

ドニ-
「でもさ、仮にパンさんにその気があって武術講師になってプロポーズしたとしても、おばちゃんはそれで結婚する気になるのかよ?」

キョウマ
「うーん。確かにパンさんは用務員には誇りは持ってるけど、結婚するには自信がないって前に言ってたけどね」

コリン
「そう言えば俺もパンさんに聞いたことあるぜ。おばちゃんは武侠ドラマばっかり観てて、なに考えてんだかわかんないってな」

くまきん
「武侠ドラマが好きってことは、つまりは武術家好きってことでしょ」

ドニー
「妄想と実生活は別かもしれないぞ」

キョウマ
「前は大地無限の主人公、次は少林武王の主人公、今は浪子燕青の主人公だよ」

コリン
「ってことは?、、、共通点は真の武術明星ってことか!演者は三人とも武術チャンピオンだぜ」

キョウマ
「そうか!じゃあ、やっぱりパンさんが武術講師になることはおばちゃんの望みかもしれないね」

くまきん
「ねっ、やっぱりおいらの言った通りだろ。先ずはパンさんを説得して、ウミノシン師匠に頼みに行こうよ!」

四人は用務員室へと走っていった。
するとパンは武術講座のDVDを観ながら、套路を踏んでいた。

キョウマ
「パンさん、それは迷踪拳だね!」

パン
「おぉ、みんな揃ってどうしたんだ?あぁ確かに今のはキョウマが言うように、別名が燕青拳と呼ばれる迷踪拳だ」

くまきん(ドニーとコリンに耳打ち)
「やっぱね。燕青拳は今、おばちゃんが夢中なやつでしょ」

ドニーとコリン(くまきんに耳打ち)
「あぁ、ってことは、やっぱり、そうか」

キョウマ
「ねぇ、パンさん。無忌の結婚のことは聞いてるでしょ?」

パン
「あぁ、あいつに聞いたよ」

くまきん
「で、おばちゃんはそのことでなにか言ってた?」

パン
「キョウマ、くまたち三人になにか話したんだろ?」

キョウマ
「手っ取り早く言うね。兄さんがここを継ぐことになった。でも武術講師の増員を希望してて、師匠の話では精武学園からも新任講師が来るみたいだけど、兄さんはパンさんのことも推薦したいらしいんだ。もしそうなったら引き受ける?」

パン
「ユアンジャ兄貴はわたしの大親友でもあるし、そうなれば確かに嬉しい。だが、わたしには人を教える資格はないんだよ」

キョウマ
「僕が天宝寺と闘うことになったときには教えてくれたじゃないか!」

パン
「あれはキョウマにだから教えたまでで、人様の息子さんたちを指導する資格がわたしにはないと言うことだ」

キョウマ
「どうして?」

パン
「わたしの過去のことはあいつに聞いただろ?」

キョウマ
「特殊部隊にいたってことだけね」

パン
「特殊部隊と言えば聞こえはいいが、使命のために大勢の人を殺めた。わたしの武術とはそんなものなのだ」

キョウマ
「、、、でももうそれは過去のことで職務だったからでしょ。今は違うよ、パンさんは武術が出来る用務員さんじゃないか!だから、武術講師になって僕のことを一生懸命応援してくれるおばちゃんを幸せにしてあげてよ!」

くまきん
「そうだよ、それだけじゃない!おばちゃんはみんなの好物を一生懸命作ってくれてるんだよ」

ドニー
「俺は来月あっちに行くけど、その前に吉報を聞かせてくれよ!」

コリン
「オレはあと二年ここに残るから、パンさんに武術を習いたいよ!」

キョウマ
「おばちゃんはあの時、身の危険を承知の上で変装してまで闘ってくれたんだよ!」

パン
「キョウマ、それは!」

くまきん
「あの時に変装?」

コリン
「まさか、コンビニの掃除婦か?」

ドニー
「もう一人はやっぱ、ひかりさん?」

キョウマ
「おばちゃん、ごめんなさい。パンさんを説得するためだ、赦して!」

パン
「知られてしまったのなら仕方ないな。確かにちっちゃい方の掃除婦はあいつだ。武術はわたしがあいつに教えたんだ」

キョウマ
「おばちゃんにも教えたんでしょ。だったらパンさん、お願いだよ。結婚のことはそのあとにしても武術講師になってよ!」

パン
「わかった。レンマがわたしのところに来たら考える。でも師匠とレンマには君たちから決してなにも言わないと約束してくれ」

キョウマ
「わかった、約束するよ」

くまきん、ドニー、コリン
「約束する!」

続く
最後に編集したユーザー ミコ [ 2017年2月21日(火) 15:28 ], 累計 1 回
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By ミコ
#8879 今作で再登場したキャラクターと新キャラクターのご紹介。

実際の演員の皆さんです。
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page2.jpg (101.16 KiB) 表示数: 604 回

上段左 桂綸鎂(グイ・ルンメイ)海洋天堂ーリンリン、龍門飛甲ー韃靼族の女頭目、チャン
上段右 孫儷(スン・リー)スピリットー月慈
下段左 任達華(サイモン・ヤム)ヒットマンーチャン警部
下段右 張敏(チョン・マン)烈火風雲ーイェン、魔教教主ー素素&趙敏

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page1.jpg (95.59 KiB) 表示数: 604 回

上の俳優さんをモデルに描いたキャラクターです。
上段左 くまきんの彼女、ペットショップ勤務の桂木果鈴
上段右 キョウマの彼女、リサ
下段左 天廩署新署長 ヤム
下段右 リサの従姉妹 すず
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By hiyoko
#8880 7章

―――天廩署――――

何とかヒトミがレンマと話をしてその後レンマはヒトミに
しばらくキンゾウと家を空けるから、スーの所にいてくれとの事により
しばらくスーはヒトミと何十年ぶり?の同居生活をしていた。

スー「あー自由になれると思ったのに この年で同居なんてなあ~・・」

ユーロ「いいじゃね? 妹だろ? 」

スー「まあ・・・・・その」

ユーロ「いいチャンスだったのになあ~」

スー「あのなあ~最初からそんな事ねえよ レンマが遠回りしたからな
二人の仲がなんとか収まるのは大変だったんだよ
人の気持ちも知らないでユーロは本当に・・」

ユーロ「これでレンマは弟だな」

スー「まだ先だろ お前のその話を聞いてると
まるでレンマが最初から決まってる感じだな」

ユーロ「決まってたんじゃないのか??違うのかお前?」

スー「IFがあるだろう?IFが・・」

ユーロ「そんなもんだーれも考えていないと思うけどな」

そうぼそぼそ話しながらデスクであれこれ仕事をしていた。
最近はほとんど何もなく、デスクで事務仕事をすることが多い。

意外とこの警察署という所はデスクのお仕事が多く
過去の犯人の履歴をまとめたデータを書類にしておくとか
ナンバーを見て確認するとか、これまでのした仕事も含め
全てデータ管理と報告書に上がる書類にしたためて提出
する事が多くなっていたのである。

リュウが二人のコーヒを置いて「お疲れ様」
優しい声がスーの傍で響く。

彼の声は落ち着いて心地よいと二人は思う。
カフェの店員の優しい声に感じたり、自分たちを理解してくれる
兄の感じの声に似ていたりと癒しボイスというカテゴリーに
勝手に作りスーもユーロもほわわーんとするのだった。


ユーロ「リュウいつもすまないなー」

リュウ「そんな事はないユーロ貴方の書類は分かりやすい
たまには外にでなくていいの?」

ユーロ「このじきだからな、リュウと正陽が
残業してるのを見るとな やっぱちゃんとしたほうがいいなって
おもうんだよ」

リュウ「無理にしないでくださいね あとは僕がするので
大丈夫です」

ユーロ「本当に悪いな・・」

リュウのこの言葉がユーロには仕事しようと思う
天廩署きっての切れ者でソフトなその言い方で
仕事をしない人間もしてしまう秘密の何かを持っているのだ。

隠れた所長代理とか言われるのはそのためなのかもしれない・・

その反対にいるスーはのほーっとしてユーロと
リュウのやり取りを聞きながらにやっとしたまま
またユーロがリュウのあの言葉にころりとやられて
いる姿を目の当たりにした。

そんなぼーっとした顔をしてパソコンを眺めていると
リュウに「スーちょっといい?」と言われ
スー「あー・・まあ」そういいデータを保存すると
PC画面をスリープにしデスクを離れた。

―――休憩室―――

隣の休憩室に一緒に行くとリュウはドアをそっと閉め
スーに座る様に笑った。

スー「どうした??なにかあったか?」

リュウ「朱華蒼はどうする?」

スー「あーそうだなー一人で行こうかなと思ってね」

リュウ「署長からそれとなく話があってスーを一人で
行かさないでくれって無理な話をされた
二人一組の仕事がルールだからと」

スー「まあ・・単独は何かとトラブルになるからな。」

リュウ「スーが本当にその会社の創立者の直系かどうか?
向うは試したいんじゃないかな、それでもし直系で
会社に損益のある人間なら消したい、そうでなくて
自分たちの利益と共用できしかも時期会長になってくれたら
それはそれでいいって事・・」

スー「そこまで考えてなかったな」

リュウ「スーはどうしたいの?」

スー「俺か? 何も考えない」

リュウ「今回は僕と組むことはできないかな?」

スー「天廩署の隠し右腕が表に出たらまずいだろ・・・
色々・・・・・」

リュウ「ユーロにスーの件で話をしたら
ユーロも同じこと言ったよ」

スー「だろ~リュウあっての天廩署って事があるからな」

リュウ「じゃこれ・・」

スー「これ何?」

リュウ「危険察知 笑」

スー「何時もまともじゃないんだけど現場って」

リュウ「まあまあ」そういい今回スーが
単独で乗り込むであろう そう感じたリュウは
シークレットサービスの件を使い彼の周りを
警護する、そのGPSを持っていてくれと
そっと渡したのだった。

スー「これ・・・指輪かあ~しかも俺は指輪をしない・・」

リュウ「それね~濡れてもどうしても大丈夫な
チップでもし壊されてもそこからずっと発信できる
優れもの」

スー「ふーんなんだか秘密の所に埋め込むダイヤみたいだな」

リュウ「そうゆう事を言うと思った、あまり邪魔にならないように
作ってあるからはめてみて」

スー「あ・・指ぴったり これ人を殴ってもわかりにくい
でもーおれの家まで監視はこまるなあ~・・・・・・・・」

リュウ「それはちゃんと僕がプログラムしておいた
スーは何かと秘密が多いからね そこで侵入者が来たときは
見てるけど」

スー「それやだな・・」

リュウ「大丈夫~僕がいるから^^」

スー「楽しんでるところを覗き見をお前にされるのは困る」

リュウ「僕だったら?」

スー「もっと困るだろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

リュウ「嘘」

スー「本当になったらどうするんだよ・・・・・」
スーはあまりこの男が嘘というのは信じれないなと
その見つめる目を見てユーロとは違うドックンと胸が危険?!という
黄色い赤い両方が点滅して 動けなくなるその時間が怖かったのだ。

スー「あまり近寄るなよ・・・・・・・・・・・・
俺なあ~お前殺しそうになるわ」

リュウ「スーだったら殺されても構わないその目に
僕の死ぬ姿が映るのは嬉しい事だから」

スー「何を言ってるんだお前! 俺はお前を死なせたくはない
とかドラマのセリフを言わせるな! 馬鹿!」

リュウ「かわいいな~」

スー「お前!!!!!!!!!!!!!信じれん!」

リュウはに にやりとしてローグが少しソフトになった
そんなふいんきでスーに時々ふっと仕掛ける・・
そんな悪戯が好きだった。

いや・・リュウはスーがその手の中に入ることを
望んでいるのだが・・本心は決してスーに言わない
心の奥にしまわれているそのカギ付きの心臓・・

スーはまだそれが本気だとは知らない。
リュウはにやりと笑い そのままぽかーんとして
言葉を言った口元に触れてスーは「ひえ?!」
突拍子もない声に「ぷ!」リュウは吹き出してしまい
さっきまでしようとしてた行動ができず
スーにもたれてしまった・・。


スー「おいおい・・・・・・・お前は
どうしてそう時々子供みたいになるんだ??」

リュウ「いや・・」

スーの腕の中にいるリュウ。
スー何かの漫画のシーンを思い出し「あのなー
俺そうゆう漫画を読んだけど現実それはないから
お前そうゆうの知っててしたの?確信犯?なら
カナリ犯罪だな」

リュウ「じゃお仕置きする?」

スー「そんなお仕置きしてもらいたいのか?俺に
首輪掛けてその趣味があるなら俺の部屋こいよ」

リュウ「今夜・・」

スー「え?まてよ・・・いやーさっきの冗談な」

リュウ「え?」

スー「いい所で悪いな~妹がいるんだ」

リュウ「妹さんが寝静まった後で」

スー「おまえ兄の尊厳がなくなるからやめてくれ」

リュウはなるほどなと・・ふっと兄弟の何かを
思い出す事があるんだなと感じた一コマだった・・。

スー「いい休憩時間だった」
そう言うとリュウの顎を上げるとパッチン!と
おでこを叩き にやっと笑って「現実はそう甘くないんだよ」
にはは~とリュウと離れ 二人は何事も?!なかったように
休憩を終え仕事を適当な所で切り上げ
妹のまつ家に帰宅した。

――つかの間の時間―――


「だたいまー」スーはためらいもなくドアを開けて
ソファでTVみて笑ってるヒトミに声をかけた。

ヒトミ「お帰り兄さん 早いね^^」

スー「最近は何もないからなー 」


ヒトミ「ご飯作っておいたよ」

スー「え?まじでー?」

ヒトミ「シャワーして来たら^^」

スー「あ・・わるいなーお前は」

ヒトミ「さっきゆっくり入って来たわ
今日は写真撮ったり撮影だったから・・」

スー「そうかあ~大変だな」

スーは仕事の物など置きながらリュウのくれた
指輪をはめながら言った。

ヒトミはその輝くスーの指を見て
「それ・・どうしたの?」

スー「ユーロからもらった。」


ヒトミ「え?そうなの??」

スー「遅れたXmasだってよ」

ヒトミ「それもうバレンタイン」

スー「そう言ってやった お前からは怖いってな」

ヒトミ「で?もらったの?怖いのに」

スー「まあなー襲われても仕方ないなーって
襲うときはあらかじめ言えよって準備があるからって」

ヒトミ「え~ゆーろさんは」

スー「馬鹿かお前!って笑いながら その時はよろしくって♪」

ヒトミ「ユーロさんって面白い~」

スー「いいやつだよ」

そう言いながら「シャワーしてくるわ」
スーはお風呂タイムだった。

スーはザーザとシャワーをしながらふと
昔ヒトミと暮らしていた時のこんな感じで
でもあまり話はしなかった・・と。

よく訳の分からない友達がいて
自分が男友達がいたらじーっと睨んでいたら
レンマだったりキョウマだったりと
そうした事をも思い出す・・。

あのころはあまり彼らとは話をせず
自分の世界に入っていた。
年が離れてる妹はいつも自分を見て育ち 兄が好きだとキンゾウに言い
キンゾウがものすごく反対したこともある。
スーにはそんな気持ちは全然ない、思春期の走りはそうしたことが
多く見られてるという事もあるが、これが本当になるケースもあり
駆け落ち?!なんて話も・・・実際にあって・・キンゾウはそれを
避けたいという・・どうでもいい話だった。

お互い異性と感じるようになったのは多分一緒にお風呂を
入らなくなったとか・・まあ小学生も後半はそうゆう事が
あったなあ~とシャワーを浴びながら思い出してしまう。

レンマはヒトミを見ながらあまり話さず弟のキョウマが
レンマの倍ヒトミと話しているのをすごく焼けていたレンマ
それをからかうドニーとコリン。

何時も喧嘩ばかりして・・ゲームしてたっけ?なんて・・。
大人になったもんだなーとヒトミと過ごした時間を
思い出すといつも少林のメンバーがヒトミを囲んで
ワイワイとしていたのを思い出す。

しばらくシャワーを浴びながら思い出し髪を洗い
石鹸を落とすとヒトミがためておいてくれた
湯船に入りホワン~とするジャスミンの香りが
スーの鼻をくすぐった。

スー「女性がいるとこうゆう所が違う」
ローグもこうした香りをつけて帰ってくるっけ?
あれは女の所にいた よくわかる一瞬なのに
奴はそのまま自分を覆う陰になる・・そしてその香りが
スーの体を包み込むという・・・・・・・・不思議な人間なのも
妙に思い出した・・・・・。

ぼーっとしてると「兄さん電話―」

ヒトミがお風呂のドアを開きスーに言うと

スー「置いといてくれ」伝えやれやれ・・と
湯船から上がり体を拭くとタオルを巻き
湯気の立つ上半身裸のまま
スーは部屋に戻り受話器を持った。

スー「もしもし?」そういい話していた・・。

そしてしばらく話すと電話を切りそのまま居間に行くと

ヒトミ「もー女性がいるのにそんな格好して!
デリカシーがないんだから!!!!!」

ヒトミが顔を隠しながらタオルを投げつけた。

ボス!
スー「うわー」
スー「おーわるい・・何時も誰もないからなー」

ヒトミ「も!」

すー急いでバスローブを羽織ろうとしたとき

ヒトミがスーの体に模様や切り傷があることを気付き
びっくりした。

ヒトミ「痛そう・・・・・・・・その模様は?」

スー「あーまあそうゆう事もあってね・・・
おれ仕事でさ」

ヒトミ「消したの?」

スー「まあ どうせ怪我するから何時の間にか
それも見えない普通のおっさんだな」

ヒトミ「ごめんね」

スー「別に謝らなくていい」

ヒトミ「変な事思っていたけど女性とお付き合いしない訳が
少しわかった・・ごめん色々」

スーまあまあと言ったようにバスローブを着てヒトミを
頬をふれ「飯食いたい」

ヒトミ「もう真剣だったのに」

スー「腹が鳴ってなシリアス顔と時間が保てないんだよ」

ヒトミ「馬鹿・・」笑っていた。

スー汗を取ると部屋着に着替えた。

二人で座りヒトミが作ってくれた ご飯を食べ
お茶を飲み静かな時間が流れた。

TVをみて笑う事はないのだがヒトミといると
バラエティをみて笑うヒトミがそばにいると
スーは普段笑う事がないのに、思わずぷ!っと笑い
気がついたらヒトミはスーに寄りかかり何事もなく
話して馬鹿を言っていた。

ヒトミ「兄さん TV見ないでしょ」

スー「いや見るけど~」

ヒトミ「見てないよー 絶対笑ってないから
ストレスたまってあのポーカフェィスができるんだと思う」

スー「あの顔はな!大事なんだぞー マジで!俺の本来だから!」

サングラスをかけた右手を隠してるスタイルの顔は
スーの一番のビジネスあるいは仕事の顔だが
ヒトミには言いたい事を我慢してる顔にしか見えない。

その時はどうやら相当ひどいことをするらしいと聞いた
だからストレスがたまってああいう態度になり
恐ろしいほどの威力が暴走となる・・ヒトミは
そう感じていたことを、スーに言うと笑いながら
否定した。

スーのその時の顔がどのように作られているかは
スー自身も考えた事がないが、確かに少し何かを
抑えているよーな・・・・。
言われてみれば~である。

こうして仕事と家の往復だが彼が過ごした事のない
普通の生活が過ぎて行こうとしていた。

しかし……その生活はあまり長く続かなかったのである・・。

仲伍から連絡があり・・・スーは朱華蒼へと行くことになった。

仲伍はヒトミを預かり スーが卒業式のセレモニーで
会うまで仲伍はヒトミを預かった。

ヒトミは仲伍に言った
「兄さんは・・・・・・・・無事に帰れるの?」

仲伍「大丈夫です。お兄様は守られています」

ヒトミはレンマやキョウマがこちらに帰ってきたときの
ショックを考えると、どうしていいかわからなかった。

ヒトミ「みんないない間に兄さんがどこかに行って
やっと落ち着いていたのにレンマたちが動揺したらどうしよう
卒業式前に兄さんが朱華蒼っていう組織側にいるとなったら
マンチェクは未来が吹き飛ぶわどどうしたら・・」

仲伍「これは仕組まれた物です。なるべくしてなるものには
必ずそこにひずみが出るものです、歪は崩壊につながる
僕はお兄様とレンマ君たちを信じています。」

ヒトミ「信じることが大事なのね」

仲伍「ええ^^」

そういい仲伍はヒトミを屋敷に連れて帰った。

――――――――朱華蒼――――――

夜の夜中 ビルではなく中華風のお洒落な屋敷に足を運んだスー。

中華の灯篭を持った使用人がスーを見つけて案内した。

スーは寒いといいながらスーツにコートといった誰もが来ている
スタンダードな姿でこの屋敷に行くと幾人かの人間が立っていて
品定めしてるように見えたがスーは無視をして奥の部屋に行った。

その部屋をくぐると少し悪人の顔をしてる男にあったのだ。

スー黙って~立っていた。

男は「玄関の男たちを怖いと思わなかったのか?」との問いに
スー「いえ」そう一言
男は「やはりな」そういい スーを奥の椅子に進めた。

スーは何事もなかったようにその椅子に座り
名前も言わない間に事が進み気がつけば御曹司に収まってしまったのだ。

そのまま部屋に通されまだ誰もそこには足を踏み入れてない
その部屋はスーが帰ってくるのを待っていたかのように
全てが手つかずだった。

スーはそのまま眠りにつき何も思う事などなかった
ただ仕事だと思えばこの数日も過ぎ去る日の一日だと。



あくる朝は部屋ですべてすごしこの部屋から出る事はほとんどなかった。

しばらくして中華風の庭で見知らぬ人間の中に
リュウが潜入してると気が付くが
彼もまた同じような人間の匂いをさせてとても
まともな職業ではない人間の危険な男になっていた。
あのかわいい顔はどこへやら、立派な殺人鬼の笑みをみせ
真っ黒なダークスーツの下に何を隠しているのやら・・
あまり想像をしたくはなかった。

シルクの白いチャンパオ姿で邸内を歩き
人を使い、つい二三日前で天廩署でジーパン姿で
過ごしていた男とは思えぬ若い当主 にっこりほほ笑む顔に
これからの仕事の行方は誰も見通せなかった。

そうしてそこで時をすごし、少林学園のレンマたちへ会う日が来た。

その日は邸内からこの会社の持ちビルに移動し
スーツに着替えると 部下と共にキンゾウたちが待つ応接間に
顔を見せた。

少林学園 キンゾウ レンマ キョウマ ドニー コリン
アンディ トニー が並び挨拶をすると

スーは静かに受けた。

そしてキンゾウたちが顔を上げると そこにはスーが立っていた事に
驚き、今回の卒業のセレモニーの件を言おうとして
一切言葉が出てこなかった。

レンマたちも『!!!!!!!!!!!!!!!』

唖然としたのだった・・。

スーは言葉を言わず、部下の話を聞いてその話の回答を耳元ですると
側近の部下はスーの言葉を彼らに伝え キンゾウはその事を確かめるように
またスーへ問いただして打ち合わせ、セレモニーの企業側の意図など
詳しいことを話をした。

そしてキンゾウたちは一礼をして応接間を後にした。


―――少林学園―――


キンゾウ「どうした事だ ワシは何も聞いていないぞ
ヒトミは無事なのか!」

レンマ「あんなスーは初めて見た。」

ドニー「スーは刑事ではなかったのか?何時から社長職に
転職したって聞いてないぞ」

トニー「何かわけでもあるんじゃないの?」

キンゾウ「天廩署をやめて本来の家に戻ったとでもいうのか?
アイツの家はワシの家しかないのだぞ!アイツは気が狂ったんだ!
あんな黒い闇の家なんかに魂を売りおって!!!!!」

キンゾウはものすごい勢いで怒り憤慨していた。

トニー「あれが本音とは思わないけどな」

ラウ「今日一言も言わなかったよな?」

レンマ「ああ~ おかしいぞ あのおしゃべりが一言も
喋らないときはロクな事がない」

トニー「でもね レンマ スーは本来あまりしゃべらないんだよ
何時も喋るのはある意味本音の自分を隠してるって事もあるんだ」

ドニー「へえ~本音の自分を隠さなきゃいけない危険が
天廩署にあるのかね?」

コリン「さあ~年中トラブルがある署だと思うけどな・・・」

天廩署の刑事たちがSPとしてついていたこともあるが
レンマがふと言った。
「なあリュウさんいなかった」

トニー「いわれてみればどこかにいるのに
全く姿もみなかった・・」

ドニー「なに起きるんじゃないのか?」

さあな・・・・・・・・何かこう不吉な感じを持ちながら
学校に帰ると卒業式の準備をしてるはずなのに
生徒が怪我をして校庭でうずくまっていた。

レンマ「どうした!!!!!!!!!!!!!」

生徒「南山の奴らが来て奇襲をかけて来た」

レンマ「は?なぜ?????????」

生徒「マンチェクが約束を破った
スダンカンスーの左手をもってこなかったって」

レンマ「左腕???????」

生徒「ヒトミさんだよ!」

レンマ「え?なぜまた?左腕ってポケットの
左腕じゃないのか?俺はそう聞いたぞマンチェクから」

生徒「ちがうんだ スーとヒトミサンは兄弟って・・
ヒトミさんを隠したと・・・・・・・ある屋敷に行ったら
もぬけの殻だったっと恐ろしい勢いで押し寄せてきたんだ」


レンマ「なんで南山でヒトミなんだよ!えー?」

しばらくその校庭での同級生たちを保健室に運んで
トニーたちと南山の奴の巻物手紙を読むと
そこにはとんでもない事をが書いてあった。

「卒業式朱華蒼とグルの少林学園の坊主ども明朝復活のために
皇帝一族と共に抹殺する それを回避したしたくば ヒトミを出せ
それを拒むのならすべてを灰にする」

何時の話なのか?時代がさっぱりの巻物手紙に少々疲れがでる
レンマたち・・。
ドニー「おいおい何かの逆恨みがタイムスリップして
俺たちにとばっちりだろ?無関係なのになあ~」

レンマ「まてよーヒトミってスーの妹
ああそうか朱華蒼とつながってるというんだ スーは昔々の
御曹司だとマンチェクが言ってたし、血がつながってると思いこまれてるから
ヒトミを南山はいけにえして企業を立てたいんだ ヒトミは女優契約
してるからな それに目を付けて 俺たちを潰そうとしてる
そんな算段だな」

コリン「おまえ~だんだん刑事のよーに推理ができるよーになったんだなー
やっぱり天廩署に仕事したほうがいいじゃないのか??」

レンマ「馬鹿を言うなよ 偶然つなげてみただけだ 
これはまずいぞ スーはお坊ちゃんになってるし 
リュウさんはいないし天廩署は空だし・・・
どうしてこういうときに他のSPを受けてるかね
天廩署・・・・・」

トニーは「何とかしてみようとは思うけど
リュウさんが捕まらないのはちょっとつらい」

レンマたちは何とか卒業式を成功させたいと
今回の難事件を?解決しようとしていた。


つづく
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By ミコ
#8887 hiyokoさんからの続きです。

第八章(最終章)

ひょんなことからヒトミの家で居候することとなったスーは、キンゾウもヒトミも今日は留守なので、浴槽に湯を溜めバブルバスも入れてのんびり入浴することにした。

スー(独り言)
「ヒトミがいると裸で歩き回るなとか、あれこれうるさいから、今日は風呂から出たらパンツ一丁でビールでも飲むかっ!」

そう言ってスーは服を脱ぎ、バラの香りのバブルバスを浴槽に入れ湯に浸かった。
バブルバスがどんどん泡を立て始め、体が泡で見えないほどになってきた。
30分ほど泡風呂に浸かり気持ちよくなったスーは勢いよく浴槽から出ると、溢れ出していた泡で足を滑らせ転んでしまった。

急いで立ち上がろうとしたが、またもや足を滑らせ、浴槽の縁に頭をぶつけてしまった。
打ち所が悪く頭を切ってしまったスーは慌てて血をタオルで拭くが、体が暖まっていたせいで血が止まらない。

頭にタオルを巻き急いで服を着ると、救急箱にあった止血剤で血を止めようとしたが、一向に血が止まらずその場に倒れてしまった。

そこへ友人と買い物に行っていたヒトミが戻り、倒れていたスーを発見する。

ヒトミ
「兄さん、どうしたの?」

かすかな意識の中でスーはヒトミの腕の中で意識を失ってしまった。
とっさにレンマを思い出したヒトミがメールを送ると、レンマもちょうど近くにいることを伝え洪野家へ向かった。

ヒトミ
「レンマ、どうすればいいの?」

レンマ
「出血がひどい、早く救急車だ!」

すぐに救急車を呼びスーは病院に運ばれた。

医師
「この方の血液型はご存じですか?」

ヒトミ
「いいえ、すぐに調べてください」

スーの血液型を調べるとAB型マイナスで、看護士がすぐに輸血庫を調べるがこの病院には在庫がない。

医師
「血縁の方ですか?」

ヒトミ
「妹ですが、ワタシたちは義兄妹なんです」

医師
「そちらの男性は?」

レンマ
「どうしたんですか」

医師
「AB型マイナスの血液が必要なんです」

レンマ
「僕もAB型ですので調べてください」

すぐにレンマの血液型を調べると、幸いにもAB型のマイナスであることが判明した。

ヒトミ
「お願いレンマ、兄さんを助けて!」

ベッドで横になったレンマの腕から血が抜かれていき、横のベッドのスーの腕に流れていく。

輸血が終わり医師の「もう大丈夫ですよ」という言葉に安心したヒトミはレンマの顔を見ると急に泣き出した。

ヒトミ
「レンマ、ごめんなさい。あなたのためにと思ってしたことがすべて今回の原因になってたのね。あなたが一番大事に思うのは学園なのに、ホントにごめんなさい」

レンマ
「もういいんだ、涙を拭けよ。僕も素直じゃなかった、キミをだれよりも好きだから、言わなくてもわかってくれてると勝手に思っていたんだ」

程なくするとスーが目を覚ました。

スー
「俺、どうしたんだ?レンマ、ここでなにしてる?ってここ病院なのか?」

ヒトミ
「部屋で血だらけで倒れてたの。それですぐ病院に運んで輸血したのよ」

スー
「輸血?銃で撃たれてもしたことなかったのに、風呂で転んで輸血って俺、なにやってんだ!」

レンマ
「もう大丈夫そうだな」

スー
「誰の血だ?俺、ABのマイナスなんだぞ」

レンマ
「運がいいのか悪いのか、僕も同じ血液型だったんだ」

スー
「これでもうお前には悪態はつけないな」

ヒトミ
「兄さん、落ち着いたら退院できるそうよ、縫合したからもう少し横になっててね。レンマ、二人で学園に行きましょう」

スー
「あぁ」

レンマ
「あぁ。そうだ、ヒトミ。来月の卒業式イベントで武侠ドラマをやることに決まったんだ。あっちでの契約式が済んだら、一度戻ってきてくれ。今、台本をおばちゃんたちが書いてくれてるから、キミが戻り次第、練習を始めようと思ってる」

ヒトミ
「わかったわ。それとあっちでの契約式が済んでも、ずっとこっちにいることにしたの。父さんはメイドを雇うって言ってるし、マンチェクに頼んでマンションも探してもらったの。明日にでもそのお部屋を一緒に見に行って欲しいの」

レンマ
「本当か?」

ヒトミ
「なんならレンマも荷物持って来て一緒に暮らす?」

レンマ
「それは駄目だ。学生生活が終わったからと言ってそういうのはよくない」

ヒトミ
「もう、冗談よ。レンマはホント真面目ね」

その頃、マンチェクは空港まで法海と無忌の出迎えを終え、ミヤコが作った料理を学園の禅堂で食べていた。

法海
「無忌、ひかりさんのお父さまのところへ挨拶に行かんとな」

無忌
「はい。さっきメールでひかりさんとは話をしまして、明日お寺の方へ行く約束をいたしました」

法海
「マンチェク、お前も行くかね?」

マンチェク
「いいえ。明日は野暮用があってご一緒できません。申し訳ありません」

翌日、法海と無忌は中国土産を手にひかりの実家である吉真寺に足を運んだ。

ひかり
「法海和尚、無忌くんお帰りなさい。お待ちしておりました」

法海
「お母さま、これはつまらない物ですが、私の寺で作っている金山寺の刻印入りの月餅です」

ゆかり(ひかり母)
「有り難く頂戴いたします。早速本堂の仏殿に」

四人はひかりの父、真の待つ本堂へ向かった。


「法海和尚、無忌くんお帰り」

法海
「早速ですが、これからのお話を始めましょうか」


「式の日取りですが、ちょうど来月の娘の誕生日が吉日なので、いかがでしょう?」

法海
「わかりました。それで私からもひとつお願いがございます。式を終えてもここでのお勤めの前に、無忌には学園で一年間仏法講師の道を歩ませたいと思っております。
と申しますのは、本家の寺に戻らなくてはならなくなりまして、私の後任に無忌を就かせたいと考えております」


「では、結婚しても別居と言うことですか?」

無忌
「いいえ、そうではありません、お父さま。婿入りはいたしますし、ひかりさんとの生活もここで二人で、学園にはこのお寺から通うということです」

ひかり
「お父さん、それまでもう少し頑張って。無忌さんには学園での修行が終わったらそのあとでここに来てもらうから。お願いします」


「わかった。そういうことならわしももうちょっと頑張るよ」

話がまとまった五人は食事を済ませると、あちらから持ち帰った無忌の戸籍謄本などを真に渡し別れた。

同じ時間、マンチェクはみにとの約束を果たすため、アンディから借りた車の前でみにを待っていた。

みに
「おはようマンチェクくん、素敵な車ね。マンチェクくんの?」

マンチェク
「はいって言いたいところだけど、アンディに借りたんです」

みに
「マンチェクくんが運転してくれるの?」

マンチェク
「えぇ、誘ったのは俺の方だから」

一時間ほど車を走らせ箱根に着いた二人は、先ずマンチェクが来たかった禅寺に向かうことにした。

みに
「ここが済んだら行きたいところがあるの、いいかしら?」

マンチェク
「もちろんです。どこですか?」

みに
「美術講師の紫苑さんがお薦めの美術館よ」

美術館に着き中へ入るが誰もおらず、閑散とした薄暗い部屋には数枚の絵が飾られていた。

マンチェク
「こ、これって全部ヌード作品ですね」

みに
「ホントね」

マンチェク
「紫苑先生もあんなにおとなしそうだけど、好きな作品は大胆ですね。さすが、芸術家だ」

みに
「?、そうね」

一通り、作品を観た二人が外に出て、上の看板を見ると、、、

みに
「名前が違うわ!」

と振り返ると、木の陰にもう一軒美術館があった。

みに
「ここだったわ」

中に入るとそこには一面に花の絵がたくさん飾られていた。

マンチェク
「ヤバい。大胆だなんて言っちゃったよ」

みに
「ねぇ、見て。紫苑さんの絵があるわ」

二人が観た絵は、二月の花、梅が描かれた作品だった。

昼も過ぎ、美術館脇のイタリアンレストランで食事をしたあと、少し車で山道を登ってみることにした。

みに
「今度はわたしが運転するわ」

くねくねした坂道を一時間ほど登ったころだろうか、車が急にノッキングを始めた。

マンチェク
「どうしました?」

みに
「なんか、ブレーキが思うように効かないのよ」

とりあえず車を横道に停め、ボンネットを開けると、白い煙が立っている。

マンチェクがブレーキオイルを確認すると、空っぽになっている。

みに
「もしかしたらブレーキペダルを踏みすぎたのかも」

マンチェク
「JAF呼びますか?」

すぐにスタッフが来てくれチェックしたが、ブレーキオイルを補充しただけでは直らないと言われ、スタッフの乗ってきた車で駅の近くまで送ってもらうことにした。

スタッフ
「夕方には直りますので、また取りに行らしてください」

修理が終わるまでの間、駅前の土産店ロードで時間を潰すことにした。
歩き出したみには『日帰り温泉』の幟を目にした。

みに
「マンチェクくん、せっかく箱根に来たんだから温泉入っていこうよ」

一軒の旅館に着いた二人が日帰り温泉を申し込むとそこのフロント員が話しかけてきた。

フロント員
「さっき、アクションスターが来たのよ」

とそこヘマンチェクのスマホにした電話がかかってきた。

マンチェク
「さっきのスタッフが、夜までかかるって言ってきました、どうしましょう?」

みに
「女将さん、二部屋空いてます?」

フロント員
「えーっと、申し訳ありません。ご用意できるのは一部屋ですね」

マンチェク
「泊まっていくの?」

みに
「アクションスターって女将さんも知ってる人?」

フロント員
「えっとーなんだっけ?孫悟空やった人で、、ド、ドミ」

みに
「もしかしたらドミー・ニェン?」

フロント員
「そうそう!」

みにはマンチェクの手を引っ掴み、、、

みに
「その一部屋お願いします」

マンチェク
「えっ?」

フロント員
「広めのお部屋ですから、お友達同士でも大丈夫ですよ。余裕がありますのでね、はい(ニヤッ)」

みに
「ダメ?」

マンチェク
「ダメではないです、、」

二人は案内された部屋に入り、先ずは温泉に向かい、そのあとで夕食を済ませた。

みに
「お湯も良かったし、食事も美味しかったし、あとはなにする?」

マンチェク
「なにするって、、、」

みに
「取って食べたりしないわよ」

マンチェク
「そうではなくて、あー、ゲームとかどうかな?」

二人は別館にあるゲーム場へ足を運んだ。

みに
「ドミーはどこにいるのかしらね?」

マンチェク
「部屋でくつろいでるんじゃないのかな」

と、二人がゲーム場の入り口の柱まで来ると、奥の方から「コツン、コーン」という音が聞こえてきた。

マンチェク
「誰かが卓球してますね」

みに
「ドミーだったりして」

するとピンポン球が物凄い勢いで飛んできた。

マンチェクが球を拾い上げると、そこには浴衣の裾を捲り上げ鉢巻き姿のドミー・ニェンが立っていた。

ドミー
「謝謝」

マンチェク
「不客氣(どういたしまして)」


ドミー
「何在一起嗎?(一緒にどうだい?)」

マンチェク
「彼が一緒にどうって言ってくれてるけど、どうする?」

みに
「わたし、学生時代卓球部のエースだったの」

卓球台の方へ行くと、そこにはもう一人の男性がいた。

みに
「タナケンさんですよね?」

タナケン
「ええ。ドミーが来日したときは案内と通訳係なんですよ」

四人はダブルスでの卓球試合を始め、そのあとでみにたちが勝ったのでドミーの奢りでバーで酒を酌み交わした。

ドミー
「這個女人是的妻子嗎?(彼女は君の奥さんかい?)」

マンチェク
「不、情人的(いいえ、恋人です)」

ドミーたちにサインをもらったみにたちが部屋へ戻り襖を開けると、座敷の中央に布団が一組敷かれており、ぴったりと寄り添うように枕が二つ並んでいた。

マンチェク
「あのフロント員ったら余裕がありますよだなんて言っておいて、布団が一組ってどういうことだよ」

みに
「夫婦だと思ったんじゃないかしら」

マンチェク
「俺は畳で寝るから、みにさんは布団で」

みに
「きっともう一組あるわよ」

みにが押し入れを開けるが、布団はなかった。

マンチェクがフロントに電話をするが、満室の上に団体客が来ていて、余分な布団もないと言われてしまった。

みに
「畳じゃやっぱり風邪引くわ。毛布だけでもかけて」

マンチェク
「あぁ、大丈夫だよ」

みに
「ねぇ、この間マンチェクくんがどうして誘ったのか聞いたでしょ?レンマくんがどうとかこうとか?はっきり言うわね。キライな男性とドライブに来るほどわたしも軽くないし、ちゃんと考えた上でこうしてるの!だ、、」

マンチェク
「もうそれ以上は、あとは俺が言うから!みにさん、恋人としてお付き合いしてください!」

みに
「もう、真面目な人は言うこともストレートね。こちらこそ、宜しく!でも年上だけどいいの?」

マンチェク
「みにさんは?」

みに
「フフっ。じゃあ、一緒に布団で寝ましょ」

マンチェク
「まだダメです!」

みに
「冗談よ。あぁ、寝るのは本当だけど寝るだけよ!」

マンチェク
「そう言うことなら。あーーーーっと、今後のことを考えてそれは改めて次と言うことで」

みに
「はい。冷えてきたし、寝ましょう!」

翌朝、修理された車を受け取り都内へ戻った二人は、アンディの家へ寄り車を返した。

アンディ
「どうだった?」

マンチェク
「あーーーーっと。車が故障しちゃってさ。でも修理したから!」

アンディ
「う、うん。マンチェク、なにをあたふたしてる?」

みに
「そうそう!紫苑さんお薦めの美術館へ行ったのよ」

アンディ
「紫苑先生の?」

みに
「アンディくんも絵がお好きなら今度行ってみるといいわ」

マンチェク
「じゃあな。あっこれ、美術館で買ったお土産だ」

アンディが包みを開けると、そこにはヌードの男女が絡み合ったフィギュアが入っていた。

アンディは早速、紫苑に美術館のことを尋ねようと学園の美術室へ行くと、紫苑がキャンパスに向かい筆を動かしていた。

アンディ
「先生!」

紫苑
「アンディくん、ちょっと待って。そこからこっちに来ちゃだめよ。わたしがいいわよって言うまで後ろを向いてて」

10分ほどアンディがじっとしていると紫苑の「いいわよ」と云う声がした。
アンディが振り返ると、そこには似顔絵が描かれていた。

アンディ
「それってもしかしたら僕?」

紫苑
「卒業式に渡そうと思ったけど、アンディくんがいきなり来たから急いで描いたわ。わたしからの贈り物よ」

アンディ
「有難う!ねぇ、先生。先生とは学園祭の時には一緒に舞台にあがって、それからも趣味も合ってよく話したよね。来月、僕はあっちに行くんだ。先生とはもう会えないのかな?」

紫苑
「飛行機もあるし、メールもあるし、国際電話もあるわ。でもわたしちょっと古くさいけど手紙って好きなの。文通しない?」

アンディ
「うん、いいね。でもこっちに帰ったときは会ってくれる?」

紫苑
「もちろんよ!」

その頃、購買部裏の部屋ではミヤコとひかりが台本を書いていた。

ミヤコ
「無事にお話は済んだんでしょ?」

ひかり
「えぇ。あーそうだ、役所に行かないといけないんだったわ」

ミヤコ
「それならあたしも用事があるから。あっ、もしかして婚姻届?」

ひかり
「そうなんです」

ミヤコ
「あとでもらってきてあげるわよ」

区切りがいいところまで台本を書きあげたミヤコはひかりと別れ自転車で出かけようとすると、キョウマが自転車でやってきた。

キョウマ
「おばちゃん、お出かけ?」

おばちゃん
「えぇ、区役所までね」

キョウマ
「僕もその近くまで行くから一緒に行こうよ」 

ミヤコが少林区役所の前に自転車を停めると、キョウマも付き合うといい、中へ入ったミヤコは戸籍係の窓口へ向かった。

キョウマ
「なにをもらうの?」

おばちゃん
「婚姻届よ」

キョウマ
「パンさんとの?」

おばちゃん
「ひかりさんのよ!もう一通もらわなきゃいけない書類があるから待っててね」

ミヤコは新制度となる学園に提出する住民票の申請をした。

キョウマは興味深そうに記入台を見つめている。

キョウマ
「あのー。戸籍謄本って誰でももらえるんですか?」

係員
「ここに戸籍があってご本人さまならば、できますよ」

キョウマ
「うーん、はっきりしないけど」

係員
「戸籍上の正式なお名前をいただければお調べしますが。お待ちくださいね。、、、
ございましたが、発行されますか?」

キョウマが受け取った戸籍謄本を見ていると、ミヤコがやってきた。

おばちゃん
「なにかもらったの?」

キョウマ
「おばちゃん、これどうやって見るの?」

おばちゃん
「、、、、、、これってどういうこと?キョウマくん、説明するけど驚かずに聞いてね」

そこにはレンマの名もあり両親の記載があって、亡くなったことの記載もある。
ウミノシンの養子としてレンマとキョウマの名もある。

キョウマ
「この龐青雲って誰?師匠と養子縁組する前に養子縁組してることになってるよ」

おばちゃん
「それってパンさんのことよ」

キョウマ
「えっ?」

おばちゃん
「すぐ学園に戻りましょう」

学園に戻った二人がすぐさま用務員室へ向かうと、そこにはレンマもいた。

おばちゃん
「これ見てください」

パン
「戸籍謄本だな、誰のだ?」

キョウマ
「僕のだよ。兄さんも見てよ」

しばらくレンマは戸籍謄本を見つめている。

レンマ
「どうしてここにパンさんの名前が?」

パン
「とうとうこの日が来てしまったんだな」

そう言ってパンはすべてを語り始めた。

パン
「今から16年前、殉職した同志だった男の子供を養子として引き取った。男の妻も重い病を患っていて私に託したのだ。
そのあと部隊は解散になり私はキョウマを連れこの地に来た。しかし職にはなかなかあり就けずようやく学園に世話になることにした。
だが、用務員の給料では養えないと思い、師匠との養子縁組をさせたのだ」

ミヤコ
「レンマくんは知っていたの?」

レンマ
「僕も始めて知ったよ。戸籍謄本を見る機会なんてなかったからね」

キョウマ
「じゃあ、僕と兄さんは実の兄弟じゃないんだね」

パン
「確かに血の繋がりはない。だが君たち二人は天命とも言える縁があったと思ってる。
その理由は、レンマの父親の名はここにあるように天馬、そして亡くなった同志の名は昇馬だ。二人の名を見てみろ、天に昇る馬だ。共に息子の名に馬の字を付けていることが偶然でも縁があったということだろ」

レンマ
「僕は小さい頃病弱で、六歳まで治療のため施設にいた。そんなある日、弟が生まれていたことを知らされ、少林学園に武術を習いに通い始めた。そのあと父が亡くなり母も亡くなり、キョウマと二人で学園の孤児院に入ったのは覚えてる。あれからずっとお前は僕の大切な弟だ、そしてこれからもな!」

キョウマ
「兄さん、有難う。これからも宜しく!」

パン
「いつか話そうと思っていた、すまん」

キョウマ
「僕の本当の父さんは立派な人だった?」

パン
「あぁもちろんだ。国のために戦った立派な男だったよ」

後ろですすり泣く声がした。

パン
「なぜ、お前が泣く?」

ミヤコ
「だっていい話なんですもん」

キョウマ
「兄さんとちっとも似てないと思ってたけどそのせいだったんだね。ハハ!」

レンマ
「どっちがいい男かな?ハハハ!」

ミヤコ
「いやだ、どっちもいい男よ!」

レンマ
「パンさん、さっきの話の続きだけど」

キョウマ
「なんの話?」

レンマ
「パンさんに武術講師になって欲しいと思って正式に頼みに来たんだ」

パン
「キョウマ!?」

キョウマ
「誓って言ってないよ」

レンマ
「なんのことだ?」

キョウマ
「僕が兄さんに助言したんじゃないかってことだよ」

パン
「誰に言われたからじゃない。パンさんにはそうして欲しかった。ユアンジャ学園長が誰か連れてきてもパンさんには頼もうと思ってたんだ。すぐに師匠のところへ一緒に行って欲しい」

レンマはパンとキョウマを連れ、学園長室へと向かった。

ミヤコは購買部へ行き、ひかりと一緒に書き終わった台本をコピーしようとしたが、うっかり用務員室に婚姻届を忘れてきてしまっていた。

ミヤコ
「すぐ持ってくるから待っててね」

封筒を手に購買部へ戻り、台本を職員室でコピーしひかりに婚姻届を渡した。

ひかり
「確かに二枚、有難うございました」

ミヤコ
「?二枚?」

ひかり
「どうかしました?」

ミヤコ
「ん、、なんでもないわ」

ひかりと別れたミヤコが用務員に戻ると、テーブルの上にミヤコ宛ての封等が置かれていたので、開けてみると中には婚姻届が一通と手紙が入っていた。

「京へ
あとはお前が署名するだけだ。気が向いたら出してきなさい。
青雲」

ミヤコ
「もう一通はどこに行ったかと思ったら、パンさんもなかなか憎いことするじゃないの!これで二段ベッドももう終わりってこと?」

終わり

来月はいよいよ卒業式イベント!
最後に編集したユーザー ミコ [ 2017年2月26日(日) 00:34 ], 累計 1 回
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By ミコ
#8888 約一年間に渡ってhiyokoさんとわたくしで書き綴ってきました『少林学園・武侠兄弟』もいよいよ来月をもって完結編とさせていただくこととなりました。

そこでフィナーレに相応しく、最後は盛大に二大ストーリーでの展開です。

一作目はhiyokoさん脚本の天廩署メンバー総動員の刑事ストーリー。
タイトルは『天廩署華麗なる一族"Tenchujin Brilliant Clan"』
わたくしは合間で学園メンバーの呟き的なコメンテーターでの参加となります。

其の七の終わり方に疑問を感じている方もいらっしゃるのではありませんか?
答えはすべてhiyokoさんが書いてくださる内容にあるのです。

もう一作は其の七で綴りました、卒業式イベントで行われる少林学園総動員の武侠ドラマ。
タイトルは『江湖好漢録・武勇双侠』
hiyokoさんは合間でナレーション&ナビゲーターとして参加してくださいます。

三月にはこの二大ストーリーが発動していきますので、皆さまどうぞお楽しみに!
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By ミコ
#8891 劇場に投稿しました。

『少林学園 武侠兄弟』其の七~学園存続の危機!?それぞれの旅立ち 前編
http://www.amaterasuan.com/theater/mini ... tion=html2
『少林学園 武侠兄弟』其の七~学園存続の危機!?それぞれの旅立ち 後編
http://www.amaterasuan.com/theater/mini ... tion=html2

*挿絵に使用した画像

一枚目の緑浴衣のド兄さんはみにさんの描いてくださった絵。
二枚目の画像はお馴染みのhikariさんのギャグ画像。
三枚目の水色浴衣のド兄さんはミコのマウス絵。

みにさん、hikariさん、ご提供有難うございました。