連杰トークや井戸端トークなどお気楽雑談トピック
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By ミコ
#9141 hiyokoさんからの続きです。

第十章 

皇太后が期待していた料理大会は散々な結末となってしまい、気を取り直して『小鮮肉選抜大会』に突入した。
観客投票による第一次書類審査を通過したサイヨを含めた五名が並んでいる。

皇太后
「一人ずつ舞台に上がって自分が得意とすることを披露しなさい」

一人目、上品な出で立ちの書生の張正継は得意の書道で一畳の紙に颯爽と書を書き連ねた。
二人目、呉服問屋の跡継ぎ息子の梁暁生は古典舞踊を華麗に舞う。
三人目、四人目と進んで行き、そして五人目、方世玉の番だ。
武術の形を豪快に次々と披露する。


「サイヨ!いいよ~」

舞台の袖ではユー将軍が恨めしそうな顔で睨んでいる。
サイヨが最後の形を決め、片足立ちになったそのときだった。
剣を手にした一人の覆面の男が壇上に上がりサイヨに襲いかかってきた。
とっさに脚を引き剣を蹴り飛ばしたが、ふくらはぎを斬りつけられ血が流れ出る。
軽功を使い足早に壇上から飛び上がろうとしている男をめがけ、兵に扮し乾隆帝の警護をしていた半山が鋲を投げつけた。
男は幕下に転げ落ちたが、脚を引きずりながら逃げてしまった。

観客もとっさのことに驚いている。

家洛
「サイヨ、大丈夫か?」

サイヨ
「はい、腱は逸れてますから。それよりあの男は?」

家洛
「半山の鋲に当たったらまず逃げられないさ」

ユー将軍は皇太后の前に立ちはだかり守りの体制を取っている。

皇太后
「ユー将軍、一体なにごとです?すぐに対処なさい!」

ユー将軍
「狙われた方世玉という若者は以前、謀反を働き処刑されそうになった男の息子です。また諍いを起こそうとして襲われたのでは?」

皇太后
「皇上、どういうことです?まだ謀反人を野放しにしておるのですか!」

乾隆帝
「母上、落ち着いてください。なにかの間違いです」

その頃、覆面の男を追った半山は会場裏の小屋の前にいた。

半山
「早くその鋲を抜かないと、脚が腐るだけではなく全身に毒が回るぞ」

覆面の男
「貴様、何者だ?」

半山
「そういうお前こそ何者だ?」

覆面の男
「お、お前!?紅花会三番頭の趙半山だな」

半山
「わしを知っているということはお前!?」

半山は男を取り押さえ覆面を剥がす。

半山
「その頬の傷、関東六魔の閻世章だな?言え、誰の差し金だ!」

閻世章
「あ、脚が、、、」

半山
「そいつは抜こうとすればどんどん中に食い込むぞ」

閻世章
「言う、言うから早く何とかしてくれ~!」

半山
「やっとその気になったか」

閻世章
「方世玉という男の武功を封じるように頼まれたんだ!」

半山
「これは解毒剤だが今は半分だけだ。一緒に来てもらうぞ」

閻世章
「半分?俺をどうするつもりだ!」

半山
「会場に戻り皆の前で誰の指図か白状するんだ。そしたら残りの半分を飲ませ鋲も抜いてやる」

応急処置を施されたサイヨと残りの四人は審議が終わるまで、待機していた。

皇太后
「張正継の書も良かったわ」

乾隆帝
「方世玉の武術も実に素晴らしかったですよ。母上、どうでしょう、そもそも料理大会は女性のために設けたものです。小鮮肉の優勝者が決まるまで母上が召し上がりたいと言っていた西洋菓子で再度競わせてみませんか?」

皇太后
「そうしましょう」

乾隆帝
「料理大会予選通過者の五名の女性、壇上に上がりなさい!」

五名の女性は用意された台座に上がった。
一番、高級料亭『夢庵閣』代表、周麗華
二番、浙江省提督令嬢、李沅芷
三番、主婦代表、駱冰
四番、鍼治療院勤務、卢柳月
五番、伎楼『怡江楼』女将、蕭芳児

皆、鮮やかな手さばきで食材を手に『黄金的芭菲』を作り始めた。
何ともいえぬ甘い香りに観客も期待感いっぱいだ。

家洛
「泰来、ユーから目を離すなよ」

泰来
「しかし総帥が連れてきたあの女性、柳月に似てますね。遠目で見てる分には全然判りませんよ」

家洛
「あぁそうだろ。私も初めて会ったときに驚いたんだよ」

泰来
「あれで料理の腕前も良ければユーも替え玉とは気付きませんね」

家洛
「それは確かめていない」

泰来
「それではもし下手ならばれてしまうじゃないですか」

家洛
「半山が先ほどの男を捕まえてきてくれるまでの時間稼ぎだな」

ユー将軍
「皇太后、ちょっと宜しいですか?」

皇太后
「ユー将軍、其方がいながら先ほどの騒動はなにごとですか?」

ユー将軍
「今、あの男を追わせていますのでどうぞご心配なく。実はこの会場に謀反人が紛れているという情報を掴んでおりまして、私の手で解決した暁には、、、」

皇太后
「分かっています、例の昇進のことですね。奥で聞くわ」

ユー将軍
「それで皇上はなんと?」

皇太后
「皇上にはまだ。彼には彼の考えがあります、其方は私に仕えるだけでは足らぬというの?」

ユー将軍
「そうではありませんが、彼一人に清王朝のすべてを任せておいて本当に良いのですか?」

皇太后
「一体なにが言いたいのです?無体が過ぎればこの話はなかったことにしますよ!」

家洛
「皇上、皇太后のお姿が見えませんがどちらに?」

乾隆帝
「ユー将軍と奥にいる。それよりサイヨは大丈夫か?それとあの覆面の男は一体何者だ?」

家洛
「半山が追っていますが、軽功技を使おうとしたところから見るとかなりの手練れだと」

乾隆帝
「柳月は大丈夫か?」

家洛
「そこにいるのは替え玉で本物は安全なところに」

乾隆帝
「あれは替え玉なのか?では小鮮肉の方もか?」

家洛
「武術のできない書生と呉服問屋の御曹司には魚同と天宏がすり替わっています」

乾隆帝
「そろそろ料理が終わるな。皇太后を呼んでくる」

ユー将軍
「、、、ということで宜しくお願いします」

乾隆帝
「母上、そろそろお戻りください」

ユー将軍
「皇上、小鮮肉一は決まりましたか?」

乾隆帝
「ユー将軍、母上とはよく接見しておるがいつもなにを話しているのだ?」

ユー将軍
「それはこの清王朝が益々発展するように私の意見を聞いていただいているだけです」

乾隆帝
「ふーん、そうか。それは善い行いだと言いたいところだが、私がこの清王朝を担っている限りなにも問題はない。それより其方は先ほどのような戯け者がのさばらぬようきちんと見張っておれば良いのだ!」

ユー将軍
「そ、そうおっしゃる皇上こそ、、、」

乾隆帝
「なんだ?言いたいことがあるならはっきり申せ!!」

ユー将軍
「では皇太后もいることですので言わせていただきます!度々こそこそ変装してお出かけになってなにをなさってるのですか?この間も湖上の料亭でどなたかと会っていましたよね?」

皇太后
「皇上!それは真ですか?」

乾隆帝
「そのことか。母上、あれは皇帝という身を隠し庶民と接しているだけです。私の身分を知ればたいていの者は警戒しますからね。音楽を愉しむために歌い手を招き庶民の目で世を見つめている。ただそれだけです」

ユー将軍
「本当にそれだけですか?先日会っていたのはただの庶民ではなかったのでは?」

乾隆帝
「ユー将軍、其方は自分の任務だけに従事しておればいいのだ!跡をつけるような真似をしてまでなにを企んでおるのだ!」

報告ー!

乾隆帝
「どうしたのだ?」


「先ほどの曲者を捕らえました!」

乾隆帝
「どこにおる?」

ユー将軍
「わ、私が処罰いたします!」

乾隆帝
「いや、正体を知りたい。私が確かめてからだ!」

ユー将軍
「皇上、お待ちを!!」


「この者です」

乾隆帝
「まずは名を申せ」

閻世章
「閻、閻世章、、」

乾隆帝
「ん、脚を怪我しておるようだな。すぐに侍医に診させよう」

閻世章
「そいつは無駄です」

乾隆帝
「なぜだ?」

閻世章
「ど、毒鋲が刺さってる」

乾隆帝
「毒鋲とは物騒だな」

ユー将軍
「毒鋲なら解毒剤がなければ無理です。それより早く処刑してしまいましょう!」

乾隆帝
「ユー将軍、この者が方世玉と言う若者をなぜ襲ったのかという目的を聞かないうちに、どうしてそんなに処刑を急ぐのだ?」

ユー将軍
「襲われたとはいえ急所をはずしてる。きっとあいつもぐるかも知れませんよ」

閻世章
「早くしてくれー。そうしないと毒が回って、、、」

ユー将軍
「この傷からするともう助かりませんな。皇上、楽にしてやった方がよいのでは?」

閻世章
「ユー!き、貴様~!」

閻は近づいたユーの手を掴み放そうとしない。

ユー将軍
「この期に及んで楯突く気か!!」

ユーは閻の首に手を回すと縛っていた縄で一気に絞め殺そうとした。
しかし閻はその手を払いのけると縛られていた縄をはずし起き上がると仮面を脱いだ。

半山
「ユー将軍、閻を殺して証拠を隠そうとしたな?」

ユー将軍
「き、貴様、誰だ?」

半山
「閻は兵に預けてあるさ。わしの手に掛かったら逃げられないんだよ」

乾隆帝
「ユー将軍、なにかを隠しておるようだな。話してもらうぞ」

ユー将軍
「く、くっそー!」

ユーはその場を飛び出し逃げてしまった。

皇太后
「一体どういうことです?皇上、説明しなさい!」

兵(家洛)
「皇太后様、ユー将軍にはなにかあると睨んでいたのですが、さっきの騒動の黒幕は恐らく奴だと」

皇太后
「ユー将軍が?」

乾隆帝
「母上、ユー将軍になにか要求されていたのではありませんか?」

皇太后
「そ、それは、、この話は後でゆっくり。皆が待っていますからとりあえず戻りましょう」

乾隆帝
「ユー将軍のことはどうなさるおつもりですか?」

皇太后
「あの男の処罰もあとでゆっくり」

乾隆帝
「解りました」

乾隆帝は兵に扮した家洛にあとを任せ審査会場に戻った。

乾隆帝
「長らくお待たせした。先ずは小鮮肉の優勝者と準優勝者を発表する!狗年春節記念小鮮肉大会、準優勝者は、、、武術表演の方世玉!そして優勝者は古典舞踊表演の梁暁生!」

皇太后の手から記念の盾と賞状が渡された。

サイヨの母
「もうー!なんでサイヨが二番なのよ」

サイヨの父
「いいじゃないか、落ち着きなさい」

側近
「続いて料理大会の審査に移ります。皇太后と皇上、そして小鮮肉大会の優勝者と準優勝者の四人で審査します。五名の料理に三票ずつ投票し高得点を納めた者の上位二名が優勝者と準優勝者になります。しかしながら公平を期すために誰が作ったものか判らないように私がお運びします」

側近は壱から五までの札がついた『黄金的芭菲』を皇太后たちの前に運んだ。

結果、
壱、三票
弐、二票
参、二票
四、二票
五、三票

側近
「壱番と五番が同票となりました。札の裏には作った者の名が記されています。えーっと壱番、李沅芷!そして五番、卢柳月!」

泰来
「総帥、偽柳月が選ばれましたね」

家洛
「あぁ。すぐに本物を呼んでこなければ」

ユー将軍
「ちょっと待て~そいつは偽物だ!本物の卢柳月はここだ!」

乾隆帝
「ユー将軍、何の真似だ?そのお嬢さんを放しなさい!」

ユー将軍
「皇太后、皇上、この娘は謀反人の一味ですぞ!」

サイヨ
「なにを証拠にそんなことを言うんだ!」

ユー将軍
「方世玉、貴様は黙っておれ!」

サイヨ
「お前の兄を殺したのはこの俺だ!やるなら俺が勝負する!!」

乾隆帝(耳打ち)
「サイヨ、なにを言い出す」

サイヨ(耳打ち)
「赦せないんです」

乾隆帝(耳打ち)
「こっちには証人がいる、落ち着け」

サイヨ(耳打ち)
「証人?」

乾隆帝(耳打ち)
「お前を襲った男はこっちの手の内だ」

サイヨ(耳打ち)
「それを早く言ってください」

ユー将軍
「この娘はお尋ね者ですぞ!処刑は私にお任せください!」

柳月
「皇上、騙されないでください。こいつは過去の罪をあたしに被せようとしてるだけです!」

ユー将軍
「うるさい、黙れ!」

家洛
「ユー将軍、いや于穏海!こいつが全部吐いたぞ」

半山に連れられ閻が現れた。

半山
「さぁ、さっき言ったことをすべてここでもう一度言ってもらおうか!」

閻世章
「お、俺は関東六魔の閻世章だ。半年前、鏢局間で起きた金品強奪事件の犯人は俺たちだ。盗んで逃げた兄貴たちはそこにいるユーに処刑されたんだ。そのことを知った俺はユーに復讐しようとずっと追ってたんだが、その金品強奪事件の黒幕は自分だと白状した。そして盗んだ金品を分けてやるから、方世玉を襲えと命じられたんだ!」

ユー将軍
「この死に損ないがなにを抜かす!毒で頭がおかしくなったのか?」

家洛
「于穏海、往生際が悪いぞ!」

ユー将軍
「こ、こいつがどうなってもいいのか!!」

柳月
「サイヨ、あたしは大丈夫。早くこいつをやっちゃって!」

ユー将軍
「お前たち、この女を押さえておけ!」

ユーの配下(耳打ち)
「将軍、わ、私たちに何の徳が?」

ユー将軍(耳打ち)
「報酬が欲しくないのか!!」

ユーの配下
「は、はい」

サイヨは壇上から飛び降りユーの下へ走っていく。
家洛、泰来、半山たちもユーの配下の下へ走り出す。
ユーの腰についた鉄錘がぶんぶんと音を立てサイヨに向かって飛んできた。
サイヨは会場の柱に立ててあった鉄棒を一本抜き、鉄錘を受ける。
配下たちは家洛たちに向かっていくが、家洛の扇子や泰来の奔雷手、半山の蹴りには敵わずあっという間に倒されてしまっている。

そして柳月を取り押さえていた配下一人だけになった。

配下
「将軍、もう駄目です~!」

ユー将軍
「この役立たずが!早くその剣で女を斬り殺せ!!」

サイヨ
「そっちに気を取られていると俺が叩きのめすぞ!」

ユーの隙を見てサイヨは鉄棒を鉄錘の鎖に巻き付け思い切り引っ張った。
ユーは不意をつかれ鉄錘を放してしまう。

ユー将軍
「き、貴様~!素手で勝負だ!受けて立て!!!」

サイヨ
「望むところだ!」

サイヨは拳を握りしめユーに飛びかかっていく。
ユーも負けじと肘うちで拳を躱す。
次にサイヨは無影拳で攻めるが、効き目は小さいようだ。

サイヨ(心の声)
「無影拳も母さんがいれば二倍なのにな、、、」

柳月
「サイヨ、助太刀にきたわ!」

配下を殴り倒した柳月が走ってきた。

サイヨ
「柳月!いいか、俺の動きをまねるんだ」

柳月
「えっ?」

サイヨ
「こうだよ!」

柳月
「判った」

サイヨ、柳月
「食らえ、愛の無影拳ーーーー!」

ユーは拳を受け、ふらついている。

家洛
「サイヨ、殺してはいかんぞ。処分は皇上に任せるんだ」

ユー
「情けはいらん。殺せー!」

家洛
「泰来、半山、ユーを皇太后の下へ連れていけ。頼んだぞ」

泰来
「はい」

家洛
「サイヨ、戻ろうか」

家洛たちと会場に戻ったサイヨは再び、壇上に上がった。

乾隆帝
「では、審査を続ける。料理大会の上位二名で決勝戦を行うこととする。李沅芷と卢柳月、壇上へ上がり皇太后に料理を振る舞いなさい」

李沅芷
「献立はなんですか?」

乾隆帝
「ここにある食材でできる料理なら何でも良い、三十分以内に作りなさい」

二人は用意された食材を手に掴み各々料理を始めた。
三十分後、二品の料理が皇太后の前に運ばれた。

皇太后
「李沅芷、そなたは李可秀提督のご令嬢だそうですね。腕前を見せていただくわよ。何かしら?」

李沅芷
「青椒肉絲です」

皇太后
「どれどれ?、、牡蠣油と胡麻油が利いていて美味しいわ。皇上、貴方も召し上がってみなさい」

皇上
「うーん、これは美味いですな。提督もこのような料理を毎日召し上がれるとは羨ましい」

皇太后
「卢柳月、貴女の料理は?」

柳月
「糖醋桜桃肉でございます」

皇太后
「彩りも綺麗で美味しそうね。では!、、、?この味、どこかで、、、皇上、貴方も」

乾隆帝
「はい、、、」

皇太后
「この味つけはどこで覚えたの?」

柳月
「母に教わりました」

皇太后
「お母様?」

柳月
「はい。そして父もこの味付けがとても好きでこの糖醋桜桃肉は父の大好物でした


皇太后
「でしたとは?」

柳月
「もう亡くなりましたから」

皇太后
「お母様は?」

柳月
「もう五年も会っていません」

皇太后
「そ、そうですか。皇上、どちらか選ばなくてはですね」

乾隆帝
「先ほどの糖醋桜桃肉を召し上がって何かお気づきになりませんか?」

皇太后
「あの料理は侍女の杏児が皇帝に食べさせていた味と同じ、、、まさか柳月は?」

乾隆帝
「父上の娘の卢柳月です」

皇太后
「皇上は知っていたのですか?」

乾隆帝
「えぇ、少し前に知りました。母上、あのときのことを詫びるなら今がその機会です」

皇太后
「詫びる、、、でもどうやって、、、」

乾隆帝
「それは母上がお考えください」

皇太后
「解りました。。。料理大会の審査結果を発表します!狗年春節記念料理大会の優勝者は卢柳月!」

皇太后は主旨を側近に伝えた。

側近
「優勝者に決まったこの二人と準優勝者の二人は許嫁となりました。卢柳月、李沅芷、梁暁生、方世玉の四人は壇上へ上がりなさい!」

李沅芷
「皇太后、お気持ちは嬉しいのですがわたくしには想い人がおりますので、方世玉殿との縁談はお受けできません」

李可秀
「こら、沅芷!なにを申すのだ!」

梁暁生
「実はわたくしも既に許嫁がおります故、このお話はお受けできません」

皇太后
「それは困りましたね。では卢柳月、方世玉貴方たち二人はどうなのですか?」

サイヨ
「皇太后様、俺たち、あっわたくしたちは既に恋人同士ですのでご心配なく!」

皇太后
「まったく今の若い者ときたら、、、それと先ほど、この方世玉を襲った男とその黒幕の公開処刑を明日、広場にて執行いたします!」

こうしてなんとか無事に小鮮肉大会と料理大会は成功した。

翌日、ユーと閻の公開処刑が執行された。
閻は百叩きののち牢獄へ入れられ、ユーは流刑処分となった。

その後、柳月は皇太后に呼ばれ皇宮にいた。

皇太后
「今となっては詫びても赦されないことは解っています。貴女の望みを述べなさい」

柳月
「皇太后、私ももう恨んではおりません。ただ母を救う費用がまだ足りません」

乾隆帝
「母上の居場所が分かったのか?」

柳月
「灯台下暗し、伎楼『怡江楼』の女将と大会で出会い厨房で働いていることが分かりました。都を追いやられ路頭に迷っているところで料理の腕を買われて売られていたそうです」

皇太后
「身請けしたいのですね?それと貴女はここに戻りたくはないのですか?」

柳月
「父がいないここへはもう戻る気はありません」

皇太后
「やはり私が赦せないのですね」

柳月
「あの時は確かに、、、でももう忘れます。ただ一つお願いがございます」

皇太后
「何でも申してみなさい」

柳月
「私と母を皇宮の料理人として雇ってくださいませんか?」

皇太后
「そんなことでいいのなら喜んで!明日から頼むわ。皇上、あとで銀子を持たせなさい」

乾隆帝
「分かりました」

乾隆帝は柳月に銀五百両を渡した。

柳月
「では、今日はこれで失礼します」

表ではサイヨと家洛たちが待っていた。

サイヨ
「どうだった?」

柳月
「今からこれを持って母を迎えにいってくるわ」

家洛
「色々あったが一件落着したな。サイヨ、皆もそれぞれの地に戻るそうだ」

サイヨ
「駱冰姐さん、泰来哥、お元気で!」

駱冰
「また会いましょう!」

泰来
「次は揉め事ではなくお前の結婚式でな!」

天宏
「サイヨ、次に会うときは策略の練り方を伝授するからな!」

サイヨ
「うーん、、、俺は頭脳より力で行きます!そうだ、半山哥、暗器の腕を伝授してください!」

半山
「暗器もいいが、お前は正当法でいけ」

サイヨ
「分かりました。ではお元気で!」

半山
「あぁ、お前もな!」

サイヨ
「あれ、魚同哥は?」

家洛
「恋人のところだよ」

サイヨ
「恋人?」

その頃、魚同は提督府にいた。

魚同
「沅芷、ずっとオレを想ってたのか?」

沅芷
「そうよ。貴方が駱冰さんを忘れるまでね!」

魚同
「オレは紅花会の一員だぞ、提督が認めるわけがないだろ」

沅芷
「朝廷と紅花会はもう敵ではない、そのことは父上も解ってくれてるわ」

魚同
「駱冰姐さんにもう未練はない」

沅芷
「じゃあ私も紅花会の一員として貴女に嫁ぐわ!!」

魚同
「本当にいいのか?」

沅芷
「もちろんよ!お父様に話してくる~!」

李提督の許しを得た二人は家洛たちの下へ戻った。

家洛
「おっ戻ってきたぞ」

サイヨ
「魚同哥、あれ?李沅芷さんも一緒ですか?」

李沅芷
「総帥、父の許しは得てきたのでこれからは宜しく頼む!」

魚同
「沅芷、宜しく頼むではなくて宜しくお願いしますと言うんだ!」

家洛
「まぁいいではないか!」

李全
「家洛、すべて終わったようだな」

家洛
「李全公使、どうされましたか?」

李全
「うん、それがな、、このサイヨから預かった風呂敷が昨日から妙に輝き始めて、お前に返そうと持ってきたのだ」

サイヨ
「本当ですか?」

家洛
「あっ!あの者は?」

泰来
「もしや偽柳月?」

家洛
「会場裏の小屋に置いてきたきりほったらかしだぞ」

皆は風呂敷を持って会場裏の小屋へ向かった。
とそこには置き手紙が残されていた。

『サイヨへ
余は元の世界へ戻るが、いつかまた会えることを楽しみにしている。
そう、あの風呂敷は私からの贈り物だったことにきっと気付いてはいないだろうね。
君が望めばまたあの風呂敷は君の願いを叶えてくれるだろう。
その時はまた美味しい物をご馳走するね。
悠より』

最終章に続く、、、
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By hiyoko
#9142 最終章

こうしてイケメンコンテストも終わり
私・您が置き去りにされたまま物事は終わってしまった。

柳月「サイヨ—置き去りの人何とかしたら?」

サイヨはあわてて行ってみるといなかった。

サイヨ「李全公師~どこ行ったのかのかわかりません・・・・?」

李全「私に聞かれてもなあ~ただな・・お前のこと好きだったんじゃないか?」

サイヨ「・・・・・35億で助けてあげると言ったのが
癇に障ったのかな?」

李全「そんな事を言ったのか?! それは怒るぞ 35万両という事だぞ
ざっと計算して・・・もだな」


柳月「結構あなたって非道なのね・・道端に倒れている人に
助けてあげるよ35万両で?どう手を打つかい?って信じれない・・」

サイヨ「二人してそんな風に言わなくてもいいじゃないか冗談って
言ったのに最後を聞いてないでしょ??」

どうしようかとサイヨは悩んでいた時だった。
柳月「その未来って所に一緒に行けばいいじゃないの?」

サイヨ「・・・・・・・・・・・・・・・・」

柳月「あれほどさっき勇猛に戦った人が
その挙動不審な顔をしなくてもいいじゃないの・・」

サイヨ「だってね・・・戻れないかもしれないんだもんな」

柳月「じゃここに抜け殻でいるわけ?」

サイヨ「結婚式もまだなのに」

柳月「たくもう~ケチくさいわねー」

李全は「ほほーん」とサイヨも家洛の弟子かと笑っていた

サイヨ「李全公師は娘さんいるって言ってたけど
奥さんはどこでしりあったんですかー?」

話をいきなりそらし始めるサイヨ

李全「家洛から紹介してもらったんだがどうかしたか?」

サイヨ「えええええええええええええええええええええええええええええええええまじですかあ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

李全「なんだ? そのおどろき方は?少林寺の小坊主の様な
リアクションをするか?家洛が私に亡くなった妻を紹介して
私は家洛が好きだったと思ったんだが 家洛は押し付けたというのが
ホントだと後から聞いた」

サイヨ「家洛師父・・・信じれない。あんな綺麗な顔をして
李全公使に彼女を押し付けて自分は独身を辛い抜いてるだなんて
詐欺に近いですよ」

李全「家洛も若くてな今の様に世情には疎い方だったから」

サイヨ「じゃ・・・・・・あれ?はー」

李全「?」

サイヨ「童貞って事?」

李全「そうゆう事だけはよく知ってるんだな」
シレっといった李全は笑っていたが突っ込んだサイヨは
自らのことばで顔が真っ赤になっていた。

柳月「わ―最低・・・・・」

そんな所に家洛
「どうした? 女性は見つかったか?
私はあの女性を追っかけて行く方がいいと思うがな」

サイヨ「・・結婚式はまだですし」

家洛「少しは冒険をしてみろ男は大きくならないと
女性を幸せにはできない」

李全「素晴らしい事をおっしゃいますね 家洛さん」
笑ってまたしれっと言った李全である。

家洛「李全?そんな風に言う友になるとは思わなかった
仙人の様に長髪をした友なら、もっと毅然としたものの言い方を
する様になってると思っていたのに・・」


李全「人は変わるんだよ家洛 子供が出来るとな」

サイヨ「それは世の中を渡ってすれたって事ですか?」

李全「サイヨそうゆう事を言うから家洛から何時も
怒られるんじゃないのか?私は別にいいけどな
後ろを見ない方がいいぞ 角が三本以上たってると思う」

サイヨ「なんで?・・おこるの?」いつもこうした事が
トラブルの元を作るのだがサイヨはそうした事は
気にはしない性格なのである。

だが家洛は静かに怒っていた・・・・・

柳月から見ると家洛はいい人だが確かにもっと
冗談が聞いてもよいと思ったのは確かだ
李全公使の方が年よりくさく見えるが
それはそれで髪も長いし、よく見ると
中々お洒落な人でしかもお酒も飲むし笑うし
家洛がもっとおおらかだったらいいのにと
密かにおもう・・サイヨはもっと大人になってくれたら
そうおもうのであるが・・。

李全そっと耳打ち「奴は可愛い顔をしておるが
なぜ彼女が入れ替わると思う?」

サイヨ「なんで・・ですか・・・・」


李全「カタいんだよ・・頭が・・冗談が
余り通じないだから乾隆帝も時々困るらしい
まれな田舎育ちだかな・・黄飛鴻もびっくりするらしいぞ」

サイヨ「えええ・・そんな頭の固い人がなぜ
そんけいされてるんですか・・・」

不用意な物言いをすぐいう弟子サイヨ・・
李全苦笑いをする・・
「それはだなー・・・英雄だからだ 英雄は時として
そうあるべきであり、私や黄飛鴻はその英雄とは
少し距離を置いておおらかに生きたいと願うから
友としているという事だ サイヨだから
家洛はお前によって色んなことを知り新しい英雄と
なってると思うぞ」

サイヨ「支離滅裂ではないですか・・なんだか
もっとその・・・ボキャブラリーがないと生きていけませんよ」

家洛「李全誰が固いって?」

李全「うん?そんなこと言ったかな?」

家洛「李全!」

家洛「そうゆう事を平気で言うから英雄には
なれなかったんだ、大体だな、子供が生まれて
大事な人がいるのになぜ町で飲んで私の所で
一か月も過ごしたりすることができるのか?
大事があるなら会合が終わったらすぐに帰途に
つけばいい物を大体お前という人間はだな
すぐそうやって断りもなく割り込んで・・以下省略・・」

李全に家洛の話はほとんど“猫に小判 馬の耳に念仏”であった。

そんな?不良仙人?も一言笑ってこういった

李全「事が終わったなら私は帰ろう 娘も待ってるし
サイヨ未来のために勉強するのもよいと思うぞ」
彼は相変わらず飄々としており家洛とは同門ながら
多種多様に生きていかなければいけなかった事などにおいて
家洛より年は余り変わらないが家族を持つという事は
そうした大きな心と子供が笑う話の一つも
出来る父親に変わったという事だった。

家洛の話をうまくまるめ?サイヨに大人の勉強を
してもいいのでは?といいとりあえず丸く収まったところを
見計らいさらりと髪をなびかせると雲を呼んだのだった・・。
李全は笑って雲を呼びどこかに行ってしまった・・。

サイヨは柳月と風呂敷を持ってとりあえず
結婚式の用意をしようと相談していたその時だった。

“仕事は終わったのか?おふたりさん??
早くこっちに来いよまってるぜー“

そんな声が聞えた。。

聞き漏らし?ともいえる?言葉を聞かないふりをして
サイヨは柳月と婚礼を揚げ母と別居しその後
武術と料理を教える文人になっていた。

終わり

―――

その後のサイヨの生まれ変わり話をちょっと・・
そして一世紀?飛び越え??現代・・。

―――天廩署――

スー「おい新人が来てるぜ 正陽!」

正陽「今日から配属ですね」

新人「方と言います」

スー「おい・・・あれ・・カーロの親戚か?
なーローグ~かわいいぜ」冗談を言うトラブルメーカ・・
 ローグ「お前は皆仲伍に見えるのか・・
可愛いという方程式が分からないぞ・・」

そしてスーはカーロにその話を振る

スー「なあ~そう思うだろー♪」

カーロ「先祖は一緒だろ いい加減、龍の気持ちをわかれ
浮気をするな浮気を・・馬鹿だなスー dragonのキス打たれるぞ 」
長い髪を編みスーツをサラッと着こなす刑事は新人の憧れの
的であり今回の新人の先輩になる・・。

そしてカーロは新人が来ると席を立った。

新人「カーロ先輩 家洛先生お預かりしたものが」

カーロ「家洛か元気か? 相変わらず李全ともめてるだろ?」

方「ええまあ・・」

カーロ「奴は硬いからなだからまあ出世したんだが
李全は・・砕け散ってるからな・・」

方「・・・ですね・・なんというかTVで見るコリンさんと
外見はそっくりなんですが・・いささか素行が悪くて・・・」

カーロ「コリンチョウとどうやら兄弟って事らしいぞ」

方「まじですか・・・うちの如月がコリンさんのファンでして
今度先生にサイン頼んでみようかな」

カーロ「柳月が?元気か?大変だろ? コリンのファンか・・怖いな
これから帰国するから大変だぞ 私も仕事であうけどお前は
やめておけ・・・コリンは私から言っておく・・
李全って奴はそうゆう事を入ったら絶対女紹介しろっていうぞ。根の底が
同じだから…な・・ まあ独身独身でないかの差はある・・。」

方「そのノリ?やめてほしいです先生モテてるのに・・・
信じれない・・・・・・・あー・・・・・。」

カーロ「あ・・きをつけろ・・あのスーって男
ほぼ李全の生き写しみたいだからな~横のリュウって
いう先輩がお勧めだぞ 真面目だけど家洛ほどじゃない」

方「了解しました」

方はスーと出会うと「どこかであったよーな・・・・・・・・・」
他人とは思えない昔からどこかで知ってあって色んなことを
教えてもらったように親近感がわいた。

スー「俺の顔に何かついているのか」

ハン思わず「35億で・・」

スー「35億だと? 去年の流行語大賞をまま言ってんじゃねえよ
仕事しろ仕事・・・」
あきれるような低い声でシレっと言われた方=生まれ変わったサイヨは
この世界でもどうやらこの一悶着ある人間達と日々を過ごす事になるようだが
それはまた別の世界のお話で話す事もあるだろう(未定だが)

サイヨの精神は今も昔も変わらずそこにあるという事だけである。

終わり(完)

――

猫ナビ 終わったよ

ユーロ「何が終わっただ」
結局何か?happyendじゃないか

猫ナビ 「まあまあ・・・・」

ユーロ「おれは?」

猫ナビ「時間の関係で消えました またね~」

ユーロ「おおおおおおおおまえは!!!!!!!」

スー「で最後の落ちが俺? そこはユーロでよかったと思う
タイムスリップはユーロだしな」

ユーロ「じゃそうゆう事で ! じゃなー」

最後のつぶやきであった・・。
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By ミコ
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