明朝時代。
少林寺で修行していたクンパオ(李連杰)は、武術の師父から新入りのティンパオを紹介される。
体が大きく、気の荒いティンパオは、新入りであるにもかかわらず、クンパオを弟扱い。
一方、穏やかで気の優しいクンパオは、そんなティンパオと兄弟のように仲良く暮らしていた。
十数年の月日が流れたある日、少林寺で修行僧たちの拳法試合が行なわれた。
これに勝てば、上位の地位が得られる大切な試合である。
そして、ティンパオの番がきた。
ところが、ティンパオに勝てないと悟った相手は、卑怯にも目潰しを仕掛けてきた。
これに激怒した気の荒いティンパオは、試合にも関わらず、相手を徹底的に痛めつけてしまう。
そこへ、試合を見守っていた武術師範が止めに入ってきた。
ティンパオの攻撃的な気質は、少林寺にそぐわないと、彼に寺から出るよう命令をする。
これを聞いて更に激昂したティンパオは、師範に対して飛びかかってしまう。
師範は、他の僧たちに、ティンパオへの総攻撃を命じた。
そして、それを止めようと間に入ったクンパオまでも、一緒に攻撃されることになった。
暴れに暴れた2人は、結局、寺から追放され、俗世の中での生活を余儀なくされることになった。
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坊主姿のまま町へ出た2人。何もかもが目新しい。
さっそく、町で出会った美人女スリに興味を持つティンパオ。
そして、寺のほうがラクでよかったなぁ、と落ち込み気味のクンパオ。
そろそろ腹が減ってきた2人は、托鉢をすることにした。
だが、時の権力者で官軍の長、「リュウ閣下」の圧制により、重税を課されていた住民たちは、
誰ひとりとして、托鉢に応じてくれない。
そこで2人は、拳法で鍛えた強靭な体を利用して、「殴られ屋」を始めることにした。
町に立ち、住民達を呼び寄せて小銭を集めていると、官軍のリュウ閣下の弟子が現れた。
陣地内で勝手に商売を始めたという名目で、驚くような額の税金を取り立てにきたのだった。
思わずクンパオが反抗しようとすると、ティンパオが止めに入った。
金と権力に焦がれていたティンパオは、その役人に媚びて官兵にしてもらうよう頼み込む。
そして、誘いに乗らなかったクンパオに「一番偉くなってやる」と言い残し、別れを告げたのだった。
彼を見送ったクンパオは、町の飲食店で働くことにした。
ご飯が食べれて、寝る場所があれば、彼は充分幸せなのだった。
ところが、この店にはもうひとつの顔があった。
夜になると義賊として、官兵たちの領地へ忍び込み、金品を盗んでは貧しい者に与えていたのだ。
それを知ったクンパオは、民衆を救うための義賊だからと、見て見ぬフリをすることにした。
ある日、クンパオの勤める飲食店に、官兵が税金を取り立てにきた。
横暴を極める官兵の言動に、なんとか耐えていたクンパオだが、
仲間のひとりであるシュウ・リン(ミシェル・ヨー)が、とうとう攻撃をしかけてしまう。
日頃から官兵に反感を抱いていた仲間達も、一斉に飛びかり、激しい戦闘が始まった。
そして、全ての官兵を倒したと思った矢先、まだ生き残っていた官兵のひとりが逃げ出してしまう。
このことを報告されたら大変なことになってしまう。急いでクンパオが後を追った。
すると、かつての友であり、官兵となっているティンパオが現れ、逃げ出した官兵を始末してくれた。
違う道を選んだ二人だが、変わらぬ友情を感じ、クンパオは彼に感謝した。
しばらく経ったある日、血相を変えたティンパオが店に飛び込んできた。
この店が義賊の拠点であることが、どこからかばれてしまい、賊を捕えるため、
官兵の大群が、こちらへ向かっているというのだ。クンパオと、店の仲間は慌てて店を飛び出す。
ところが、着賊の頭でもある店主が逃げ遅れてしまい、家族ともども殺されてしまう。
それを知り、頭の仇をとりたい義賊たちに、ティンパオが情報を与えてくれた。
近々、領主のリュウ閣下を護衛する官兵軍の数が、少なくなる日があるという。
当日、義賊たちとクンパオ、そしてシュウ・リンは、官軍の敷地内へ侵入した。
そして、リン閣下のいる場所へと駆け寄ったとき、隠れていた官軍たちが山のように現れ、
クンパオたちに一斉攻撃を仕掛けてきた。
ふと見ると、ティンパオはリュウ閣下の横に立ち、不敵な笑みを浮かべて戦闘を見物していた。
そう、これはティンパオの罠だったのだ。
圧倒的な数の官兵を前に、クンパオたちは苦戦を強いられていた。
ひとり、またひとりと、仲間たちが倒れていく。そのうえ、シュウ・リンが捕まってしまった。
仲間のリン道士は、まだ戦い続けようとするクンパオを強引に馬に乗せ、その場から退却する。
なんとか逃れられたものの、クンパオは生き残った仲間たちから激しく責められた。
クンパオの親友を信じたために、仲間のほとんどを失ってしまったのだ。
もしかすると、クンパオ自身も、ティンパオと手を組んでいたのではないかと疑われもした。
仲間と決別してしまったクンパオは、ひとりでシュウ・リンを救いに行く。
そして、そこで待ち構えていたティンパオとの一騎打ちが始まった。
だが、さすがにティンパオは強く、シュウ・リンを救い出すだけで精一杯だったクンパオは、
シュウ・リンと共に、逃げるようにその場から去った。
  
2人は、リン道士の待つ屋敷へと向かった。
そして、しばらくはこの屋敷に身を潜めることにした。だが、どうやらクンパオの様子がおかしい。
彼は、親友と信じたティンパオからの裏切りと、仲間を死なせてしまったことへの自責の念から、
気が触れてしまったのだ。
柱に話しかけてみたり、鳥と会話してみたり。
悪気はないものの、もともと並々ならぬ強さを持つクンパオが暴れるたび、
リン道士とシュウ・リンは痣を作ることになった。
そして、それでもクンパオを温かく見守り、辛抱強く看病する日々を送っていた。
このまま治らないのではないかと諦めかけていたころ、散歩に出かけた草原で、
大自然の生命に触れたクンパオは、ふと、正気を取り戻す。
そして、桶の中に入った水にボールが浮かんでいるのをみて、何かを感じる。
水に浮くボールを強く押すと、その反動は押した以上の力で返ってくる。
自然の力に逆らわずに身を委ねることで、凄まじいエネルギーを得ることができるのだと悟った。
そして、クンパオは太極拳を編み出すのである。
新しい技を身につけたクンパオは、シュウ・リンと共に官軍の陣地へと向かった。
裏切り者のティンパオは今や大変な出世をし、リン閣下の右腕として横暴を極めていた。
無数の官兵が円陣を組んだその中央で、ティンパオとクンパオの一騎打ちが始まった。
前回の一騎打ちでは劣勢だったものの、太極拳を身に付けたクンパオの強さは圧倒的だった。
どんなにがむしゃらに飛びかかっても、全く歯が立たないティンパオ。
そして、とうとうティンパオが許しを請うてきた。
仲が良かったあの頃を思い出してくれと、クンパオにすがりついてくる。
その言葉を聞いて、フッと体から力を抜いたクンパオの隙をついて、
ティンパオが猛然と飛びかかったが、結局、またすぐに太極拳をくらって倒されてしまう。
ティンパオは、円陣を組んでいる官兵たちに、クンパオを殺せと命じる。
だが、誰も動こうとはせず、官兵たちは逆に、口々にティンパオを責め立ててきた。
彼の横暴さ、非情さに、官兵たちもずっと反感を抱いていたのだった。
そして、またもやクンパオに飛びかかったティンパオは、
クンパオからの攻撃に吹き飛んだとき、官兵たちの持つ槍に刺さって命を落とす。
官兵たちは、列を空けて、クンパオ達の通り道をつくり、彼らの去っていく姿を見送るのだった。劇終。
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