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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ&アメリカ:天地風雲


::「天地風雲」のあらすじ::

愛弟子ソーが開いた「賓芝林」のアメリカ支部が、開局記念1周年を迎えるため、
そのお祝いに現地へと向かった黄飛鴻。
婚約者のイーさんと、弟子の鬼脚をお供に、快適な馬車の旅を楽しんでいた。

途中、荒野で行き倒れていた白人男性(ビリー)を助け、同じ馬車に乗せてあげた黄飛鴻。
立ち寄った休憩所でも水や食事を与え、ずいぶんビリーの元気が回復する。

ところが、この休憩所に突然、現地の先住民達が現れ、一同を襲撃してきた。
顔には極彩色のペイント、頭には羽の髪飾り、手には槍や弓。どこから見てもインディアンである。
黄飛鴻や鬼脚が応戦する後ろでは、さきほどのビリーが自前の銃で次々と
インディアンたちを倒していた。

その時、イーさんの悲鳴が上がった。
彼女を乗せたままの馬車が、はずみで動き出し、猛スピードで下り坂を駆けだしたのだ。
急いであとを追う、黄飛鴻と鬼脚。

なんとか馬車に乗り込めたものの、馬車の勢いは増すばかり。
そして、黄飛鴻・イーさん・鬼脚を乗せたまま、馬車は崖から転落してしまった。
落ちた先は、激しく流れる川の中。
濁流に呑まれそうになりながら、黄飛鴻は必死でイーさんへと手を伸ばす。

ところが、水に押し流されバランスを失った黄飛鴻は、川から突き出ている岩に頭をぶつけてしまう。
そして3人は、それぞれバラバラに流されてしまった。

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黄飛鴻たちの到着を待つ、賓芝林のソーの元に、2人の患者が運び込まれた。
2人とも中国人で、ひとりは女性。もうひとりは男性である。
患者の元に駆け寄ったソーは、この2人を見て驚きの声を上げる。
ソーが良く知ってる人物、そして到着を待ちわびていたイーさんと鬼脚だったからだ。

ソーは急いで手当てをし、すぐにイーさんと鬼脚の意識が回復した。
ところが、黄飛鴻の姿が見えない。あの後、はぐれてしまったのだろう。
イーさんは、今までのいきさつを話し、賓芝林の仲間たちと共に黄飛鴻の行方を探すことにした。

ところが、どれだけ探しても黄飛鴻は見つからない。
イーさんは、賓芝林の入り口に立ち、黄飛鴻の帰りを何日も待ち続けた。

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黄飛鴻は、あるテントの中で目を覚ました。
周りを見渡しながらテントの外に出てみる。だが、全く見覚えのない場所である。

黄飛鴻が起き上がったことに気づいたひとりの男が、突然飛びかかってきた。
目覚めたばかりで朦朧としていた黄飛鴻は、そのまま勢い良く吹き飛ばされてしまう。
すると、ひとりの女性が、黄飛鴻の元に駆け寄ってきた。
心配そうに労わりながら、黄飛鴻を抱き起こしてくれる。

起き上がった黄飛鴻は、この女性が不思議な格好をしていることに気づいた。
周りでこちらの様子を窺っている者たちも、みな同じような格好をしている。
顔にはペイント、頭には羽飾り。そう、ここはインディアンたちの集落だったのだ。

インディアンたちにしてみれば、黄飛鴻の姿こそ異様なものである。
見た事のない服、見た事のない髪型、それに言葉が全く違う。
すぐにここから追い出すように言う若者を、集落の長老が制し、
黄飛鴻はしばらくここで面倒を見てもらうことになった。

ところが、黄飛鴻は大変なことに気づいた。
記憶を無くしてしまっていたのだ。自分の名前すら思い出せない。
あの川の中で、頭を岩にぶつけてしまったことが原因だろう。
だが、その事実さえ、彼は完全に忘れてしまっていた。

そんなある日、この集落に、また別のインディアンの群れがやってきた。
< 彼らの横暴さに腹を立てた、ひとりの若者が、我慢し切れずに飛びかかってしまう。
そして、この争いに巻き込まれてしまった黄飛鴻は、訳が分からないまま敵を次々と倒し、
黄飛鴻を恐れた敵方のインディアンたちは退却してしまった。

また黄飛鴻は、先ほどの争いで腕を脱臼した若者を一瞬にして治してやった。
インディアンたちが、驚きの眼差しで黄飛鴻を眺める。
黄飛鴻自身も、さきほどからの自分の行動に驚き、考え込んでしまうのだった。

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そのころ賓芝林の仲間とイーさん達は、貼り紙を作って黄飛鴻の目撃情報を集めようとしていた。
出来上がった貼り紙を持ち、イーさんが街に立っていると、
馬に乗った3人組のインディアンたちの中に、黄飛鴻がいることに気づいた。
慌てて自分も馬に乗り、3人の後を追うイーさん。

途中で見失ってしまったかと思ったとき、突然インディアン姿の黄飛鴻に飛びかかられた。
自分達をずっと尾けてくる不審者に、「なぜ後を尾けるのだ」と問いかける黄飛鴻。
記憶喪失の彼は、自分の婚約者であるイーサンのことも忘れてしまっていたのだ。
そして、集落の娘が心配そうに黄飛鴻に寄り添うのを見たイーさんは、
2人の仲を勘違いし、怒ってそのまま帰ってしまう。

天地争覇天地争覇

賓芝林へ帰りついた途端、荷物の整理をしはじめたイーさんを必死でなだめるソーと鬼脚。
ところがイーさんは、2人の制止を振り切って外へ飛び出してしまう。
仕方なく鬼脚も荷物を抱えて後を追うと、そこへ馬に乗った黄飛鴻が訪ねてきた。
記憶を呼び戻す何かの手掛かりになるかもしれないと、イーさんを追ってきたのだった。

黄飛鴻が帰ってきた事を喜ぶ一同たち。
だが、どうにも話が咬み合わない。そして、黄飛鴻が記憶喪失であることに一同は気づいた。
あれこれと手を尽くしてはみるものの、黄飛鴻は一向に思い出す気配がない。
そこで鬼脚は、わざと黄飛鴻に戦いを挑み、彼の記憶を強引に回復させることにした。

しかし相手は、あの黄飛鴻である。
鬼脚は、服の中にありったけの詰め物をして、黄飛鴻からの攻撃に備えるものの、
受けるダメージは相当のもの。

全身ボロボロになりながら気力を振り絞りつつ鬼脚が立ち向かっているとき、
頭上の貯水タンクが崩壊し、その場に勢い良く水が放出されはじめた。
あまりの勢いに足をすくわれる一同たち。
そして、この状況が、川に流された時と酷似していたためか、
黄飛鴻はこれをきっかけに、無事に記憶を取り戻すことができたのだった。

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黄飛鴻の記憶が戻り、賓芝林がやっと落ち着きを取り戻したころ、
町の銀行を襲った罪で、賓芝林の代表者たちが疑われ投獄されることになった。
黄飛鴻、鬼脚、ソー、そして賓芝林の仲間たちと親しくしていたビリーも拘束されることになった。
身に覚えのない罪だと訴えてみるものの、町に住む中国人たちを嫌悪している町長や保安官らは
まったく聞く耳をもたない。

そして、とうとう絞首刑が実行されることになった。
絞首台に立つ黄飛鴻ら犯罪者の処刑現場をひと目見ようと、見物人たちが集まり始める。
そんな中、ひとりの男(賓芝林の仲間)が、前に進み出た。
最期にひとくちだけ飯を食わせてやりたい、と町長に申し出ると、渋々許可がおりた。

男は、まず、既に後ろ手に拘束されている黄飛鴻の前に立ち、口に飯を運んでやった。
そして、機転を効かせた男は、黄飛鴻の口にそっと小さな木の棒を含ませてやる。
黄飛鴻が終わったあと、ひととおりの処刑人に飯を食わせ、男は台を降りた。

いよいよ、処刑執行の瞬間。
誰もが固唾を呑んで見守っているとき、突然、馬に乗った集団が現れ爆薬を会場に投げ込んだ。
爆薬は処刑台の真下に落下し、激しく爆発。
脚が吹き飛ばされてバランスを失った処刑台は、ぐらりと傾き、処刑人たちの首を吊るし上げたまま
不安定な角度で止まった。
黄飛鴻は、首を締め付ける縄にもがきながらも、さきほどの男が咥えさせてくれた棒で縄を立ち切り、
他の処刑人たちを次々と救出した。

会場では、まださきほどの集団からの攻撃で大混乱に陥っていた。
実は、彼らが銀行を襲った強盗たちなのである。
ところが、奪った金の一部が誰かに盗まれ、探していたところ、この処刑があることを知ったのだった。
彼らは、黄飛鴻らが、その犯人だと思い復讐にやって来たのだった。

黄飛鴻、鬼脚、そしてビリーは、流れ飛ぶ銃弾をかわしながら次々と敵を倒していく。
そして、黄飛鴻と銀行強盗らのボスとの一騎打ちが始まった。
銃弾戦が通じない黄飛鴻を相手に、敵の男が四苦八苦する。
男は銃を捨て、肉弾戦で挑んだが、所詮、黄飛鴻の相手にはならない。
黄飛鴻は見事、敵の一団のボスを討ち取り、奮闘していた鬼脚やビリーも無事な姿を見せた。

銀行強盗らを打倒して潔白を証明した黄飛鴻らは、町の一角に「唐人街(チャイナ・タウン)」の
建設を許可され、その町の保安官をビリーが勤めることになった。

中国へ帰ることになり、出発の準備をしはじめた黄飛鴻のもとに、
記憶を失っていたあいだ、世話になっていたインディアンたちが見送りにやってきた。
黄飛鴻を「イエロー」と呼び、ずっとそばに寄り添っていた娘が、名残惜しそうな顔を見せる。
インディアンたちはそんな彼女をなだめ、黄飛鴻に変わらぬ友情を誓うと去って行った。

その様子を見ていたイーさんが、インディアンたちと暮らしていた時の彼女と黄飛鴻の仲を疑うが、
黄飛鴻は「全然覚えがない」とさらりと答えつつ、こっそりニヤリと笑って劇終。



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