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英雄 〜HERO〜


::「英雄」のあらすじ::

え〜、正直、この作品はあらすじを書くのが難しすぎます(笑)
美しい虚無で構成されたストーリーのうえに、話が行ったり来たりするのでややこしい。
「嘘」と「現実」を上手く書き分けられそうにないので、おふざけ路線で書くことにします(ぺこり)

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紀元前200年、中国。
天下統一をかけ、最後の生き残りである七国が熾烈な争いを繰り広げていた。

その七国の中でも、最高の兵力と国力を兼ね揃えていたのが秦国である。
のちに中国全土を支配し、中国史上初の統一国家を創り上げることになる秦王の元へ、
ひとりの男がやってきた。

彼の名は無名(李連杰)。
当時「最強の暗殺者」だと恐れられていた、趙国の3人の刺客を倒したのだと言う。
無名は、その証拠として3人それぞれの名が刻まれた、1本の槍と2本の剣を携えていた。

暗殺者から身を守るため、100歩以内に誰も近づけない秦王だったが、無名の功績を讃え、
特別に10歩の距離まで彼が近づくことを許した。
そして、3人の刺客たちを倒した経緯について語るよう、無名に促したのである。

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(以下、無名×秦王の会話形式で書き進めます。現代語訳&超簡単に記載)

無名:「まず長空(ドニー・イェン)と戦いました」
秦王:「ふむふむ。で、どうやって?」

無:「あれはたしか・・・雨の日でした。囲碁所に現れた奴を倒したのです」
秦:「ふむふむ。だから、どうやって?」

無:「想念の中で戦いました」
秦:「・・・・・ど、どうやって?」

無:「とにかく奴を倒したのです。ほら、これが奴の槍です」
秦:「な、なるほど。ようやった!褒美をつかわそうぞ!」

(うぅ・・・こんな説明ですみません・・・)

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秦:「まぁ、とりあえず長空を倒した経緯は分かった。で、あとの2人は?」
無:「残剣(トニー・レオン)と飛雪(マギー・チャン)ですね?」

無:「陛下は、あの2人が恋仲にあったことをご存知ですか?」
秦:「知っておるとも!」

無:「それなら、あの2人がもう何年も口を聞いていないことは?」
秦:「あれま。なんで?喧嘩でもしたの?」

無:「実は、飛雪は長空とイケナイことをしてしまったのです」
秦:「おやまあ、なんと!そりゃ〜残剣も怒るだろうのぅ」

無:「あの2人を倒すのは至難の技ですからね。その話をネタにして乱心させてやろうと」
秦:「むむむ。おぬし、無邪気な顔して結構ヒドイことするのね・・・」

無:「案の定でしたよ。なんと残剣は見せつけのためにワザと侍女の如月(チャン・ツィイー)と」
秦:「ま、まさか・・・。いたしたのか?で、どうなんだ?どうだったんだ?ピチピチだったのか!?」

無:「落ち着いてください、陛下。わたしがいたしたわけでは御座いません」
秦:「そ、そうだ。そうだな、すまん。強気ロリ系に弱いもんだから、つい・・・」

無:「それを知った飛雪は、残剣を刺しました」
秦:「ぬおぅ、一度の過ちでか?たった1回で刺し殺されるのか?なんと、女とは怖い生き物よのぅ」

無:「そして、主人を殺された仇を討つために、如月が飛雪に挑んで刺されました」
秦:「飛雪という女・・・怖いな・・・」

無:「激情から残剣と如月を刺したものの、後悔の念に囚われた飛雪は無残な乱心ぶりでした」
秦:「なるほど、そちはそれを目論んでいたのじゃな?」

無:「そうです。そして、見事討ち取りました」
秦:「うむ。ようやった・・・・・・が、そちは、もうひとり大事な人間を忘れとる」

無:「・・・といいますと?」
秦:「ぐはは、ワシじゃ。このワシじゃよ!」

無:「・・・・・?」
秦:「なるほど、そちの話はちゃんと筋が通っておる。じゃが、ワシの目は騙せんぞ」

無:「なにが仰りたいのです?」
秦:「今の話、ぜーんぶ嘘じゃろぅ?本当はずっと前から気づいてたもんねー」

無:「・・・・・・・・・」
秦:「殺気がさぁ、凄いのよ。ロウソクの火が、アンタの殺気で揺れまくってんのよ」

無:「・・・・・・・・・」
秦:「それにさぁ、前に残剣と戦ったことがあるけど、嫉妬に狂うような男には思えん」

無:「・・・・・・・・・」
秦:「そうじゃな、ワシが思うに・・・・・・・・」

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(以下、秦王のひとり語りが続く・・・)

そちは、何か物凄い技を身につけたのだろう。
おそらくそれは、10歩以内であれば必ず相手を倒すことが出来る、というような。

ワシに10歩の距離まで近づくには、3人の刺客のうち最低でも2人を倒さなければならぬ。
そこで、そちはまず、長空の元へと向かった。たぶん、もともと知り合いだったのじゃろうな。

そちは、なんとか彼を説き伏せることに成功する。
あやつは、ワシの暗殺をそちに委ね、ワザとやられたのじゃろう。

残剣と飛雪も、似たようなもんじゃろうな。
そちの暗殺剣の威力を見て、これなら秦王を倒すことが出来ると思った奴らは、
自らの命を投げ捨て、そちに全てを懸けたのじゃろう。

したがって、本当の暗殺は無名、そちじゃ! ・・・・・ね?合ってる?

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無:「うーん、半分は合ってますね」
秦:「ぬぉ、半分だけか?くっそぅ、上手いとこ突いてると思ったんじゃが・・・」

無:「でも、わたしが暗殺剣を身につけて彼らを説き伏せに行った、というのは合ってます」
秦:「ほーらね、やっぱね!・・・・・で、どんな必殺剣?名前はある?」

無:「名づけて・・・・・」
秦:「うんうん(ワクワク&ドキドキ)」

無:「十歩必殺!」
秦:「ぐはぁーっ、なんたるネーミングセンス!本気でそう名づけたのかっっ」

無:「いたって本気です」
秦:「・・・・・そ、そうか。いや、口出ししてすまん」

無:「お気になさらず。しかし、長空は元気でピンピンしてますよ。フリしただけですからね」
秦:「ま、まじで?んじゃ〜、残剣と飛雪も本当は生きてるわけ?」

無:「ええ。まぁ、わたしが2人の元を訪れたときには、色々揉めてましたけどね」
秦:「へ?だって一夜の過ちの話は、そちの作り話だったのじゃろう?」

無:「あれは作り話ですよ。2人は、陛下の暗殺のことで揉めてたのです」
秦:「むぅ、ワシが原因なのか。なんか・・・気の毒なことしたな・・・って、ワシが心配してどーするっ」

無:「飛雪は暗殺決行を望んでるのですが、残剣が反対してるのです」
秦:「そりゃまた何で?」

無:「わたしも彼にそう訊ねました。すると、彼は答える代わりに、字を贈ってくれました」
秦:「そっか、たしか残剣って書の達人だったもんな。で、どんな字?」

無:「天下!」
秦:「・・・・・天下!?」

無:「彼は、こうも付け加えました。」

この争いの世を終わらせるには、天下統一というのも窮余の一策でありましょう。
そして当代で、それを成し遂げられるのは秦王陛下、ただおひとり。

私怨に妄執するがあまり秦王の暗殺を企てたとて、さらなる混沌の世を生むだけであり、
国家と万民に多大な損害を与えることになってしまいましょう。

国の行く末を憂い、万民の平和を心から願うなら、
私的な怨恨は捨て去り、秦王に未来を委ねるべきでございましょうぞ。

秦:「・・・・・・・・・(感極まって涙を流す)」

無:「なにも泣かなくっても・・・」
秦:「だってさ、だってさ、腹心の部下たちでさえワシのことを暴君だなどと言っておるのにさ。グスグス」

無:「わたしも、そう思いますけどね」
秦:「唯一、本当の理解者は刺客の中におったとは・・・グスグス・・・」

無:「・・・・・・・・・・・」
秦:「何をしておる?グスグス。今がチャンスだぞ。ワシを討ち取りにきたのじゃろう?なぜ躊躇う?」

無:「・・・・・・・・・・・」
秦:「はぁ〜。気づくのが遅かったのぅ。そちを10歩の距離まで近づけてしもうた・・・」

無:「・・・・・・・・・・・」
秦:「じゃが、真の理解者を得られただけで、もう充分。で?そちは丸腰じゃが剣はどうするのじゃ?」

無:「あなたの剣で・・・」
秦:「・・・・・ふはは、面白い!ほれ、ワシを今まで護り続けてきた剣じゃ。好きにするがよかろう」

無:「・・・・・・・・!」(躊躇った末、秦王の剣を手に取り駆け出す無名)
ドスッッッ!!!
秦:「ぐはぁっっ!!!・・・・・・・・・・・・・あ、あれ?」

無:「天下統一のため、無数の民の命が犠牲になったことを、どうかお忘れくださるな」
秦:「・・・・・・・・・」

無名は、剣の柄の部分で秦王を突いただけだった。
そして、無名は剣を置き、静かにその場を立ち去る。

部下達:「陛下!何をしておられます、すぐにあの男に攻撃命令を!」
秦王:「・・・・・・・・・」

部:「あの男は暗殺者ですぞ!暗殺者は即討伐、という法をお作りになられたのは陛下ご自身!」
秦:「・・・・・・・・・・・」

部:「このままでは民に示しがつきませぬ!法は絶対でなければ!どうか」
秦:「むむ・・・・・・・」

閉じられた門の前に辿り着いた無名は、ゆっくりと秦王の居る城内を振り返る。
静かな表情で秦王の決断を待つ無名の周りを、続々と兵士達が取り囲み始めた。

無名に照準を当てた無数の弓部隊。その背後で苦渋の表情のまま立ち尽くす秦王。
秦王が、ゆっくりと右手を上げるのを見た弓部隊が、ギリギリと弓を引き始める。
そして・・・秦王の手は振り下ろされた。劇終。



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