HOME MOVIE GUIDE フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳


フィスト・オブ・レジェンド


::「フィスト・オブ・レジェンド 怒りの鉄拳」のあらすじ::

1920年代、日本−。
中国人留学生である陳真(チャンジャン:李連杰)は、京都大学で講義を受けている途中、
突如乱入してきた「黒龍会」のメンバーらに、いちゃもんをつけられます。

「シナジンハデテイケ!」(支那人は出て行け!)
あらまぁ、不思議。黒龍会のメンバーは日本人のはずなのに、どうしてこんなに棒読みなのでしょう。

それはさておき、この程度の暴言を吐かれたところで、いちいち腹を立てる陳真ではございません。
というか、当の本人はキョトンとした表情で周りをキョロキョロと見渡しておりますので、
おそらく自分に対して吐かれた言葉だとは気付いていないのだと思われます。

乱闘が始まることを予感した講師や生徒らが避難しはじめる中、
勇敢にも黒龍会のメンバーらに立て付いた女性がひとり。
「アナタタチドウイウツモリヨ、ヒトニランボウスルナンテ!」
陳真の恋人役である光子(中山忍)です。
これは・・・吹き替えですか?なぜに日本人を吹き替える必要が?(注:ご本人の声だそうです笑)

「なんだと〜?」黒龍会のメンバーが、光子に向かって手を振り上げた瞬間、
陳真が疾風の如き速さで間に割って入ります。
顔が怒ってます。女性に暴力を振るう男には容赦がないのが李連杰キャラです。
あっという間に黒龍会のメンバーを倒してしまいました。ひとりひとりの関節を見事に外し、
完膚なきまでに叩きのめすという丁寧さ。

そこへ、黒龍会虹口道場の幹部・船越先生(倉田保昭)が駆けつけました。
「アッ、オジサマ〜」そう、船越先生は光子の叔父でもあるのでした。
さすがに日本一の腕前と言われる武術家だけあって、船越先生は落ち着いてらっしゃいます。
叩きのめされたメンバーらを見て、ひとりひとりの関節を手治ししつつ、
「武力では何も解決できんと言ってるだろう」と優しく説教していきます。
ちなみに船越先生は、棒読みではありません。

「これは誰がやったんだね?」治療しながら訊ねる船越先生に、陳真が正直に答えます。
「ポクデス」ここで注意が必要です。陳真は「ボク」ではなく「ポク」と言っております。キュートです。
「ほほぅ、たいした腕前だ。で、言い辛いのだが、君の師父が試合中に殺された。残念だ」
「ソンナパカナ」(そんな馬鹿な)。濁点の発音は難しいのかもしれません・・・。

「確かな情報だ。ホン・ゲンコウ(霍元甲)先生が殺されたと、さっき連絡があった」
※船越先生は、ホン・ゲンコウと発音されておりました。
陳真は船越先生に一礼すると、すぐさま上海行きの船乗り場へと向かいます。

「陳真、陳真、マッテヨ。ドコニイクノ?」なぜか光子がついて来ました。
「中華会館。我要査明師[イ専]是不是真的死了」
「ニホンジンガシタンジャナイワ。キットソウヨ」
2人は日本語と中国語で立派に会話を成立させます。愛の力は偉大です。
追いすがる光子でしたが、結局、陳真は光子を置いて中国行きの船に乗るのでした。

上海に着いた陳真は、すぐさま精武門へと向かいます。
現在の館長は、息子である廷恩(ティンヤン:チン・シウホウ)が務めていました。
兄弟のようにして育ったふたりは、久しぶりの再会を喜び合います。
そして陳真は、皆が止めるのも聞かず、元甲師父の仇を討つべく虹口道場へ向かうのでした。

いかにもヤクザテイストの屏風が飾られてある道場へ単身乗り込んだ陳真。
相当態度のデカイ登場の仕方+土足で道場に上がったものですから、
さっそく大乱闘が起こります。殴って蹴って、廻って転げて、大暴れです。
門下生たちが全滅したころ、ようやくボスである芥川館長の登場です。
が、このボスもあまりにあっけなく倒れてしまうのでした。

大暴れ陳真白ソックスの陳真

芥川の武力の無さを知った陳真は、まさかあんな奴に師父が負けるわけがないと、
原因の追究に努めます。そして、遺体解剖の結果、霍元甲師父は
毒殺されていたことが判明したのでした。

これによって陳真は、精武門の門下生たちから一気に注目を集めることになります。
また、指立て伏せや片手懸垂、はたまた日本の合気道の技を披露する陳真に、
尊敬の眼差しが注がれることになったのでした。

そうすると、面白くないのが現館長の廷恩です。
廷恩は、陳真に対する羨望と嫉妬の捌け口として、せっせと女の元へと通うのでした。

ある日のこと、陳真に負けたことを根に持ってヤケ酒していた芥川館長が、
酒に酔った勢いで、日本軍会議の席へと乱入します。
なぜ自分は会議に呼ばれなかったのかと、愚痴を並べ立てて藤田参謀長官に絡みます。
顔も体格も相当妖しい藤田長官は、いいかげん腹が立ったので、芥川を殺してしまいます。
そして、その罪を、あろうことか陳真になすりつけたのでした。

裁判の日−。
原告側の藤田長官は、買収した証人たちを使って、陳真の敗訴を目論みます。
しかし危機一髪のところで、陳真側に重要な証人が現れたのでした。光子です。
光子は、その夜は一晩中、床の中で一緒にいましたと、陳真のアリバイ証言をします。
もっとマシな証言はなかったのでしょうか。おかげで、陳真はヒソヒソと失笑されてしまいます。
藤田長官にまで「中国の英雄が、ただの助平とはな。はんっ」と鼻で笑われます。

とはいうものの、光子のアリバイ証言のおかげで裁判は無事閉廷。
陳真は驚きを隠しきれないまま、光子に尋ねます。
「ナジェ、此処ニ?」 「スベテヲステテキタノ。イッショウメンドウミテネ♪」なんじゃ、そりゃ。
自分から押しかけて来ておいて、しかもアリバイ証言という大きな借りを作らせておいて、
まだそのうえ、結婚しろとせがむとは。まったく、とんでもない女でございます。
「ウンッ♪」いいんかいっ。そしてふたりは、しっかりと抱き合うのでした。

精武門に戻った陳真と光子を、大波乱が待ち受けておりました。
皆が皆、「日本人女をここに置いておくわけにはいかん」と大反対するのです。
料理長までもが「日本女のために飯は作れん!」と大憤慨。
しかし、実はこの料理長。霍元甲師父に毒を盛った張本人なのです。
息子が殺人罪で捕まったそうで、釈放してやる代わりに毒を盛れと取引をもちかけられ、
渋々引き受けたというわけです。本人曰く、死んでしまうほどの猛毒だとは思わなかった
らしいのですが・・・。結局、この後、料理長は自殺を装って殺害されてしまいます。

廷恩は、陳真に試合を申し込みます。
「このままでは精武門がバラバラになってしまう。俺と試合をしろ。
お前が勝てば館長の座は譲る。だが俺が勝てば、その女とは別れろ」
そう言って、陳真が止めるのも聞かずに一方的に試合を開始したのでした。
結局、この試合で陳真は勝利を収めるのですが、館長にはならずに光子を連れて、
精武門を後にしたのでした。

陳真は光子を連れて宿を探すものの、このご時世に日本人女性を泊めてくれる宿屋は
見つかりません。仕方なく2人は、元甲師父の墓前の空き地に即席の家を建てて、
つつましく暮らすことにしたのでした。

しばらく経ったある日のこと、船越先生が陳真と光子を訪ねて来ました。
叔父が訪ねてきてくれたと喜ぶ光子でしたが、実は船越先生は陳真と果たし合いをするために
この地を訪れたのでした。そして2人は、壮絶な戦いを繰り広げます。
ほとんど互角に思える見事な技々の応酬が続き、決着がつかないまま引き分けました。
「いつか決着をつけましょう」という陳真に、「決闘なんぞ獣のすることだ」と諭します。
船越先生は、霍元甲の墓前に向かって「あなたの弟子はこんなに立派に成長されております」と
声をかけると、2人を置いて去って行ったのでした。

ザ・サムライ目隠し船越先生

次に、2人の元を訪れたのは廷恩でした。
廷恩は虹口道場との試合を控えており、自分に万が一のことがあった場合のことを考えて、
霍家伝承の拳法を陳真に託しに来たのでした。
これをきっかけに2人は仲直りをするのですが、ちょうど2人が話をしている最中に、
光子は置手紙を残して日本へ帰ってしまいます。
自分が居ることによって陳真に迷惑がかかるということを、ようやく悟ったわけです。
が、ちゃんと自分が帰る予定の場所も書き残しているので、迎えに来いということなのでしょう。

廷恩と虹口道場の試合日−。
仕度を済ませ、精武門を出た廷恩の元に「僕も行くよ」と陳真が駆け寄ります。
2人で道場の門をくぐると、待っていたのは藤田長官でした。
彼の隣には、精武門の門下生であるチェンという男が座っています。
「コイツが霍元甲に毒を盛るよう仕組んだのだ」(注:そう仕組んだのは日本軍です)
藤田長官はそう言うと、何の躊躇も見せずに、チェンという男を射殺したのでした。

そして藤田長官は、「アジアの病人」と書かれた看板を持ち出し、廷恩を挑発してきます。
さっそく廷恩が飛びかかりますが、哀しいことに瞬殺です。否、殺されてはおりませんが瀕死です。
いよいよ陳真の番です。上映時間的にも最後の戦いです。

さすが最後のボスだけあって、陳真が殴っても蹴っても藤田長官は倒れません。
こちらの攻撃が効かないうえに、相手はとんでもなくハイパワーの持ち主。
陳真危うし、このあたりから悶え顔が頻発しはじめます。美味しい場面です。

思わず藤田長官を応援しそうになる己を戒めつつ、最後の戦いを見届けましょう。
< 藤田長官に吹っ飛ばされ、肩の関節を外され、殴られ、蹴られ、ボロボロになってやっと、
陳真の戦闘本能が目覚めます。突然、強くなるのです。
仕方ありません、そろそろ終わらせなくては時間的にもギリギリなのです。

陳真の猛攻撃が始まります。そしてようやく藤田長官は倒れてくれたのです・・・・・・・・・
と思いきや、突然背後から、今度は日本刀で陳真に切りかかってきました。
対する陳真は丸腰です。こういう時、李連杰ならどうするでしょう?
そうです、鞭ベルトです。李連杰には鞭ベルトという必殺武器があるのです。
ペシッ、パシッと鞭の快音が響いた後、今度こそ藤田長官は地面に沈んだのでした。

廷恩&陳真必殺鞭ベルト

騒ぎを聞きつけて、日本軍&中国警察らが集まります。
現場には藤田長官とチェンの死体。言い逃れはできません。
日本側の責任者は「日本軍の参謀長官を殺害したとなると、誰かに責任を取ってもらわねば
このままでは戦争になってしまう」と、陳真に詰め寄ります。
責任を取るということはすなわち、処刑を受けるということ。命で償わなければなりません。
陳真は「私が引き受けます」と潔く前へと進み出たのでした。

関係者以外は退室した後、静かな道場に一発の銃声が響き渡ります。
しばらくして道場の門から遺体が運び出されました。
人々は皆、中国の英雄である陳真を悼み、シーツがかけられた担架の周りに集まります。
街角では陳真の武勇伝が口々に語られていました。
惜しい男を無くしたと、あちらこちらから溜息が漏れます。

ちょうどその時、街の一角に黒塗りのリムジンが停まりました。
そして、その車に洋装姿の男と、弟子らしい男が乗り込みます。
「チェンの遺体を身代わりに使いました。まさかチェンが犯人だったとは・・・」
「先輩、これからどちらに向かいます?」「日本軍との争いがある場所へ向かおう」劇終。



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