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DANNY THE DOG


::「ダニー・ザ・ドッグ」のあらすじ::

あるところに、ダニー(ジェット・リー)というひとりの青年がおりました。

ダニーは5歳のときに誘拐され、悪徳高利貸しのバート(ボブ・ホスキンス)の元で育てられました。
学校にも通わせてもらえず、食事も缶詰のレトルト食品ばかり。チンして温めてくれないうえに、
スプーンやフォークも与えられず、ダニーは仕方なく素手で原始的に食べているのでした。

そのうえ、ダニーは地下室の監獄部屋にいつも閉じ込められていました。
地下室とはいっても檻で仕切られただけの空間なので、階上にいる人間にはダニーのことが丸見え。
ダニーもいちおう年頃の青年なのですから、色々と彼なりの事情があるはずなのに可哀相です。
でも、階上にスカート姿の女性が訪れてきたときなどは、結構おいしいかもしれません。

学校に通っていないため、読み書きや日常会話もままならないダニーですが、
彼には素晴らしい特技がありました。
バートの手によって、借金取り立て用の戦闘マシーンとして訓練されてきたダニーは、
人間離れした強さを身につけていたのです。

そして、バートはダニーに首輪をつけさせました。
この首輪を外すと「GOの合図」、つまり相手に飛びかかっていくように調教されたのです。

ダニーの驚異的な強さのおかげで、バートはみるみる儲けていきました。
そのうち借金取り立てだけではなく、デスマッチを行なっている秘密クラブにもダニーを参加させ、
彼の優秀な戦績によってバートは私腹を肥やしていくのでした。

けれども儲けたお金は、たったの一銭もダニーが受け取ることはありませんでした。
元々世間を知らずに成長してきたダニーにとって、お金の価値は分かるはずもありませんが、
それにしても非道い話です。

だからでしょうか。バートが女性を連れ込み、いよいよこれからという時になると、
地下室から凝視しているダニーの存在が女性にバレてしまうのです。当然、女性は怒って帰ります。
地味な方法ながら非常に効果的な復讐手段といえるでしょう。

ある日のこと、バートに連れられて取り立て先を訪れたダニーは、
倉庫の中にところせましと置かれたピアノに興味を示します。そろそろと近づきピアノに触れていると、 ひとりの男性が現れました。彼の名はサム(モーガン・フリーマン)。
盲目の彼はピアノの調律師で、この倉庫のピアノの調律のためにやってきたのでした。

調律の手伝いをしたり、サムの奏でるピアノの音色に聞き入ったりするうちに、
ダニーは、すっかりピアノのとりこになってしまいます。
取り立て先から帰ってからも、ずっとダニーはピアノのことばかり考えながら過ごしていました。


DANNY THE DOGDANNY THE DOG


ある日、バートとダニーが乗った車が突然襲撃を受けました。
強引な取り立てに腹を立てた者が、報復としてバートを暗殺しようとしたのです。
車は大破し、バートは昏睡状態。ダニーも大怪我を負いますが、なんとか車から脱出します。

ふらふらとした足取りでダニーが向かった先は、いつかのピアノ倉庫。
そしてダニーは、そのまま意識を失ってしまうのでした。

目が覚めたとき、ダニーは見知らぬ部屋のベッドの上に寝かされていました。
ここは盲目の調律師、サムの家なのです。
サムは、倉庫で倒れたダニーを自分の家へと運んで看病していたのでした。

ダニーは、しばらくサムの家でお世話になることにしました。
聡明で温かな気遣いをしてくれるサムと、養女のヴィクトリア(ケリー・コンドン)の明るさや優しさに
触れるうち、ダニーも次第に人間らしさを取り戻していきます。

ところが、幸せな日々はそう長くは続きませんでした。
街中で(おそらく)ヴィクトリアへのプレゼントを買っていたダニーは、
ばったりバートの子分と出会ったのです。
ダニーの匂いをくんくんと嗅いで「いい匂いがする」と感心するこの子分も、
なかなか犬っぽい性質の持ち主です。

子分はダニーを見つけたことを大喜びし、ダニーが手に提げていた袋を勝手に開け、
中から帽子を取り出してかぶってみたりします。
ところが、この帽子。非常にクセのある突拍子もないデザインなのです。
ダニーがこれをヴィクトリアにプレゼントするつもりだったのかと思うと、ちょっぴり胸が苦しくなります。 もしかしたら、自分で被るつもりで買ったのかもしれませんが、それなら尚更胸が痛みます。

子分に「お前が世話になっている家を探し出すぞ」と脅され、ダニーは仕方なくバートの元へ
戻ることになりました。そしてまた、以前のように戦いに明け暮れる日々が始まります。
けれども人間らしさを取り戻したダニーにとって、戦いは苦痛以外の何ものでもありませんでした。
そして、とうとうバートの元から逃げ出します。

何日かぶりに家へと帰ったダニーを、サムとヴィクトリアは大喜びで出迎えてくれました。
また、母親は娼婦だと聞かされていたダニーですが、
2人の協力のおかげでピアニストだったということが分かります。

再び幸せな日々を送っていたダニーでしたが、バートに居場所を突き止められてしまいます。
バートは集団を引き連れて、サムの家へと乗り込んできました。ダニーを連れ戻すためです。
ダニーは、サムとヴィクトリアを安全な場所に隠し、最後の戦いへと赴きます。

襲い掛かってくる集団を退け、バートが用意した暗殺者を倒し、
ついにダニーはバートと顔を合わせました。
一度はダニーに銃口を向けたバートですが、この時ダニーは「うるうる瞳で上目遣い」攻撃をしかけます。 この攻撃はたまったものではありません。バートは引き金を引けず、そっと腕を下ろします。

バートが銃を持つ腕を下ろした様子をチラリと見たダニーは、突如豹変してバートに飛びかかります。
先程の「うるうる上目遣い攻撃」からの見事なコンビネーション技ですが、ちょっぴり卑怯な手です。
とはいうものの、ダニーの強さにバートが叶うわけがありません。
床に投げ倒されたバートは口汚く罵り、自分を殺せとダニーを挑発して怒りを煽ります。

実は、ダニーの母親はバートに殺されていたのでした。
心の奥深くに封印していた記憶が甦り、激しい怒りと哀しみで激情したダニーが勢い良く腕を
振り上げたとき、駆けつけてきたサムがダニーを制し、代わりに植木鉢でバートの頭を殴って
ノックアウトさせます。そしてダニー・サム・ヴィクトリアの3人はしっかりと抱き合ったのでした。

こうして過去に決着をつけたダニーは、サム&ヴィクトリアに家族として迎えられ、
今度こそ幸せな日々を過ごすのでした。END。



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